山と葉っぱと猫が好き
ヘタレなりに独学で女性単独登山を楽しんでます。
悩んでくじけて、いつも一人で起き上がる。
山がわたしを育ててくれる。




 ※このレポートは 2010年 10月初旬の様子です 

2010年10月第二週の平日に、車中泊の二泊三日で福島県の安達太良山・磐梯山、栃木県の南月山(姥ヶ平周回)へ日帰り登山に行きました。
一日目は福島県の安達太良山(あだたらやま)です。

【行程】
駐車場(奥岳の湯前)→あだたらエクスプレス[ロープウェイ6分]→薬師岳山頂駅→安達太良山頂→くろがね小屋→勢至平→駐車場
※登りはロープウェイ利用、下山は徒歩
この山に登りに行くのはこれで二度目。前回も10月初旬で同じ日でした。
2007年10月のレポート→
例年通りだと安達太良山の紅葉は10月初旬が見ごろになるそうです。
2007年は紅葉の進行が少し遅かったようで、まだ青々とした印象でした。
さて、2010年は…
あれ、なんかもう枯れてるー!

ロープウェイを降りて歩き始めると、ほとんどの紅葉がこのように茶色く枯れ始めてます。
この年2010年の紅葉は、夏の猛暑の影響で「遅い」とニュースでも連日報じられていました。
各山地の観光ホームページでも同様のことが報告されていました。
安達太良山観光の公式でも10月に入ってようやく色づき始めたという話だったので、今年も見ごろ前に訪れることになるだろうと覚悟していたんだけど、思いがけない紅葉の終わりかけに遭遇。

しばらくは歩いても歩いてもこんな調子です。
2007年はこの辺りの色づきがとてもよくて、鮮やかな赤やオレンジに染まった低木のアーチをくぐるような華やかさがありました。

この先しばらく枯れた感じの写真を撮り続けていたんですが省略します。

登りはじめてこれだと上の方はもっと紅葉が進んで終わっているかもしれない…
ちょっとがっくりしかけた頃、じわじわと紅葉の色づきが良くなって来ました。ていうより、山奥に進み標高が高くなるにつれて紅葉が逆再生するように、新鮮度を増して来たのです。登ってるのに、下ってるみたい。 
曇り空の下では鮮やかさに欠けるけど、それでもこれだけの色味です。テンション上がって来たー
あっ
まだお花が…

この年の夏は7月の白馬岳以降どこの山にも行けなかったので(自分のせいで)

お花に出会えるとうれしくて、
ちょっとせつなくて。







今はもう10月。
花は終わり実のなる季節です。
赤と黒のつやつやしたこの実は何だろう。
写真を通っていると通りかかった単独のおかあさんも、
この実がきれいだと見つめていました。


おーっと来ました、来ましたよ この辺ねーすごいきれいだったんですよ以前も。
今年は少し暗く感じるけど、やっぱり光線を浴びてないからなんだろうな。

ここ覚えてる。真っ赤な紅葉がぽんぽんときれいだった場所。


ほらね
近づくとこんなにきれい
みずみずしさを感じます。

最近真っ赤になったばかりみたい。




ガスがどんどん濃厚になっていく中、あっという間に山頂部に出ました。


この岩場を登ると山頂です。
再びガスが濃くなって来ました。
上に登らなくても周囲は開けていて、眺めがよいです。



曇ってガスってこれだけきれい。
左・和尚山 右・船明神山 (カシミール3Dより)

2007年の時はこの辺の紅葉はまだかすかにはじまったばかりで、青々してました。今年はしっかり紅葉してます。
船明神山の左に磐梯山が見えるはずなんですが、これ以上雲が切れることはありませんでした。

和尚山のなだらかな尾根筋。この辺の紅葉もとてもきれいです。あそこを歩く人もいるのかな。

和尚山の山裾付近に、紅葉が密集してる所が遠目にもきれいでした。

望遠で撮った様子が左写真です。

すごいことになってるよー
紅葉がぎっしり。

でも赤がどす黒いけど、
なんでだろう気になる。


ザックをデポして山頂部に登りました。
そこでしばらく景色を眺めてぼんやり。

船明神山の左の谷のあたりが特別きれいな紅葉。
時折雲の隙間から陽光が差し込んで、谷の一画を鮮やかに照らし出してくれました。
は う ー   飛びたい。あそこまでピョーンと飛んでゆきたい。
なんという天然の色模様なんだろう。
こんな色彩を感じることができるよろこびで、うれしくて胸がいっぱいでした。

常に人が集まってくるにぎやかな山頂からは離れます。
人ごみ嫌い。人の笑い声の届かない静かな場所で、山の音を感じながらひとときを過ごしたい。
ちょっと歩いていたら眺めがよくて、人通りがなくて、すわり心地のよさそうな岩が点在してるいい感じの場所を見つけました。
プカプカはひと気がなくて展望のいいベストスポットを探すのが何気に上手です。(自慢にならない単独女)

ツナときゅうりのちらし寿司と焙煎ごまスープ。ご…ごはん作り過ぎた…
食い過ぎで動けなくなり、予定超過。ゲップ
なんだかんだで計二時間休憩していました。 飽きないのよねー 

山を眺めてぼんやりできる時間が、
わたしのこころの栄養素。
町に下りるとあっという間に消費してしまう
儚いエネルギー。

黒くて大きな瞳のホシガラスが、
岩の上でハイマツの実をついばんでいます。
あなたも今ごはんですか?


稜線沿いは樹木がないので、牛ノ背から沼ノ平噴火口を眺めたあとは下山にかかりました。
勢至平を目指してゆるやかな斜面を下っていくと、再び低木帯に入ります。

登る時に歩いた道に比べると、こちらの方が紅葉の進行が遅いことに気づきました。
赤くなりきらず、青みがかった葉っぱの木がたくさんあります。
さっき山頂から見えていた、どす黒い赤はきっとこの木だね。
まだ赤く染まりきってないからくすんで見えてただけなんだ。


標高の低かったはずの薬師岳山頂付近の方は、紅葉がもう終わりかけで枯れていたのに、ふしぎ。
あだたらエクスプレスを運行する際に発生する熱や、訪れる人の数であの一帯の気温が高まり、
紅葉の進行を早めていたんだろうか。だからみんなあんなに早く枯れてしまったとか…
そんな何の根拠もない想像をしながら歩きつづけていると、下る程に紅葉の色づきが良くなって来ました。

なんだなんだ?普通山って上から色づいてじわじわ下に降りていくのに、安達太良山はなんで逆なんだ??
木の種類なんでしょうか。それとも上部にある沼ノ平噴火口の影響で、稜線に近い方が地温が高くて紅葉の進行が遅いのでしょうか。 気になるー 安達太良山は火山だというのが関係しているのかしら。


まだ青味の残った紅葉が少しずつ鮮やかさを増していきます。


なんかどんどん、どんどんすごいことになってるぞ。 どうしよう。

この眺めにも覚えがあります。あの頃より今日はずっと紅葉しているのがうれしくて、
下山中は顔のほころびが止まりませんでした。

完全なる曇りで、時々ガスに隠れてしまうような天気なのに、これだけ美しいんです。
晴れた日にここを歩いていたらきっともう、うれし過ぎて鼻血出てた。

紅葉を見ている時のよろこびは、お花に出会う時のものとはまた違って、
興奮度がちょっと高いんですよね。気分がコウヨウ[高揚]するんですよね~(また言っちゃったよ毎年かよ)

ナナカマドは時々ぽつんと生えてるんですが、ほとんどまだ青みがかったものばかりでした。
明日くる人、あさってくる人、来週くる人、みんなが通る日ごとにこの色は変わっていくのね。すてきだね

目の前の赤い広がりに歓喜の声がこっそり漏れます。


この景色の中を歩いている登山者を見ると、
みんながすてきに見えます。


わたしもあんな風にあそこを歩いて来たんだね

自分では見ることのできない、自然に包まれて歩くわたしの様子を、人の姿を見てイメージしてみます。

これらの写真はみんな違う場所から撮ってるんですよ。
同じ場所をいろんなアングルで撮ってるわけじゃないんですよ。
すごい。 ただただ、すごい。
東北の山は紅葉がすばらしいところが多い。そのひとつを知ってしまいました。

くろがね小屋
ここ、くろがね温泉があるんですよね、乳白色の湯なんですよね。

時間があったら日帰り入浴するって手もあるんだけど、登山途中でお風呂に入るとあとがもうグデングデンになって歩けないのが目に見えてるし…
そもそも時間ないよ。
休憩二時間もしてるからだよ。

トイレをお借りして、ついでにトイレ状況とか洗面台状況とか軽くレポってみました。公開するかどうかは未定です。
いつかここに泊まりたいなぁ



どんどん下って、ついにうるわしの紅葉地帯は終わりました。
樹木の背が高くなって、くぐるように溝状の狭い登山道を下っていきます。
時々色づいた木が立っているのが、こちら側から登る時の励みになりそうだな、と考えながらも
さっきまでのすっごいのを見てしまった贅沢な目には、若干物足りなさを覚えてしまうのでした。

広い道。くろがね小屋へ物資を運ぶ時に車が通れる広さです。車輪痕もあり、途中で4駆の軽とすれ違いました。
路面が均されとても歩きやすい状態なので、ダブルストックを大活用して超せかせかと早歩きで突き進みました。
だってこのままだと下山完了するころには暗くなっちゃう。

そう、さっきまでの美しい紅葉に完全にとっつかまってしまったプカプカは、予定以上の時間を費やしてしまい計画オーバーになっているのです。
秋に16時過ぎ下山とか勘弁してほしい。
今日は曇ってるから余計暗いはず。
それに、この先最も苦手な針葉樹林帯が待ってる。
あそこすごい暗いんだよなー






馬車道と呼ばれる、開けた登山道。
つづら折のこの道は、時々直線をたどる“旧道”という細い赤土の溝っぽい道と交差します。
旧道の方が近道ですが、07年にそこを歩いて苦戦し、余計時間を喰った記憶がまだ新しいプカプカは、遠回りでも馬車道をズッタカ歩くことにしました。
こっちの方がしばらく明るいし。(旧道は暗い)


馬車道もやがては針葉樹に囲まれて暗くなります。
単独で山を歩くようになって、怖いという感情は結局自分のこころの中で生まれるとわかってきたので
意識しないで考え事をしながらスッタカタッタと早歩き。
足が痛いとか言ってる場合じゃないのでもうヘタレなりにがんばりました。
馬車道が平坦だからこそよかった。

これだけ急いでれば誰かに追いつくだろうと思ったのに、誰にも会いません。
心細い…
とか思っちゃいかん!考えちゃいかん!スタスタスタ

だいぶ下って登山口まであと30分もないだろうって頃に、ようやく男性三人組に追いつき追い抜きました。
16時ちょっと過ぎに駐車場に到着。あれだけ急いで16時過ぎ。
いつもみたいにのんびりしてたら17時過ぎてたかも。10月に?ありえない、単独でそれは計画性なさ過ぎる。
今日は休憩をとり過ぎました。反省…

──2010年の安達太良山の紅葉──
毎年行ってるわけではないので一般的な話ですが。2010年は、ほぼ例年通りだったと思います。
この日はまだ完熟前の果実のような、青い若さのある紅葉がほとんどだったので、
次の週末などはもっとすごい熟した色に染まっていたかもしれません。

──感 想──
今回の周回コースは、標高に関係なく場所によって色づきの度合に違いがあるのが特徴的でした。

◆ロープウェイの薬師岳山頂駅から安達太良山頂までの区間について。
ロープウェイ観光メインで、軽く木道を散策するだけで登山はしないという方は、
この区間が一番紅葉の進行が早く、場合によって終わってる事もありそうなので、
「まだちょっと紅葉には早いかな?」位の時期に行くのがちょうどいいかもしれません。

場所によって標高が低い方が紅葉が進んでいたり、枯れていたり。
不思議な山です。あだたらさん。

2007年、2010年と展望に恵まれなかったので、いつか季節を変えてまた行けたらいいなと思います。
あの鮮やかに染まった木々は、夏にはサラサドウダンやウラジロヨウラクのお花がわっさわっさと咲くんでしょうね~。
そんな姿を想像するとわくわくします。
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二日目は磐梯山に登りに行くつもりなので、磐梯高原まで車を走らせてホテルの入浴施設を借りて、道の駅裏磐梯で車中泊しました。
夜間でも照明がついていたけど、さすがに観光地に奥まった場所にあるせいか、静かです。
他にも数台の車が停まっていて、キャンプカーもあって少しほっとしました。

実はこういう理由もあって、ここに来るまでが気分的に大変でした。
来れたら来れたで現地で車中泊するのも、最近のプカプカのテンションからしてすごく苦痛でした。
運転するのがイヤなのが根本にあったはずなのに、夜ここで過ごすぐらいならこのまま千葉に帰りたいと思ったり。
自分が本当に嫌なのは運転なんだろうか、もっと他の事なんだろうか。
そんなことを考えていると気分が重くなってしまう。今日のよろこびを振り返り、明日のたのしみにひたろう。
眠ってしまえばやがて朝になる。車に積み込んであった布団にもぐりこんで、早々に眠りにつきました。


 

【一日目:安達太良山 おしまい】

二日目:磐梯山はこちら→  三日目:南月山(那須岳)・姥ヶ平はこちら→











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コメント
 
 
 
Unknown (チャマ)
2012-02-21 22:42:18
やっぱり、東北の山は紅葉がきれいですね!
なのに東北の山はまったく行ったことがありません。
プカプカさんが北アルプスに行くのが大変なように、
私も東北の山に行くのはためらっています。
今のところは、プカプカさんのレポを見て登ったことにさせて頂きます(笑)

 
 
 
◆プカプカより◆ (◆チャマさんへ◆)
2012-02-22 21:41:34
そんなことばっかり言ってぇ
わたしは人の写真やレポートを見ても、登った気分になんてなりませんよー
この写真を見てチャマさんが、東北の山に必ず行こうという意欲を
高めてくれることの方がずっとうれしいです。

東北の山は、わたしの場合北アに行くのとそんなに大差ありません。
10kっも違わないかな?

千葉は関東平野の隅っこなのでどの山に行くにも遠いんです(*_*)

 
 
 
Unknown (チャマ)
2012-02-22 23:43:30
やっぱり千葉からだとどこに行くにしても遠いですよねー。
山に行った後の長時間の運転はすごく眠くなるし大変ですね。
気が合う人と一緒に山に行けたら、交代で運転できたりしていいんでしょうが。

話は違いますが、千葉に観光目的で行ったことはありません。春の房総半島のドライブなんか気持ちよさそうですね!
 
 
 
こんばんわ (sato)
2012-02-23 01:10:13
あれまあなんてきれいなんですか(*´`*)
東北の山って確かに遠いですよね~
でもこんなふうに赤率が高いのはやっぱり東北とか北海道なんですよね!
プカプカさんの写真を見てたら今年の秋は安達太良・・・ってひそかに決めました☆

同じ女として、一人で山を登ってるプカプカさんの事すごく尊敬します(*^.^*)
 
 
 
こんにちわ (あさ)
2012-02-23 11:41:16
白馬岳レポートも全部読みました。
おととしの秋のレポートも楽しみにしていたので、突然の連続アップが嬉しかったです。

女子1人で山を歩くのって勇気がいりますけど、慣れると平気になるんですよね。
私も予定より遅い下山で山が暗くなったらさすがに不安に負けそうになります。
プカプカさんの「思っちゃいけない、考えちゃいけない、」というのすごくわかりますよ。
怖がりも不安も自分の心で生まれるんですよね。


 
 
 
◆プカプカより◆ (◆チャマさんへ◆)
2012-02-26 23:55:23
そうなんですよねー パーティ登山だと道中も話し相手がいて、気が紛れるでしょうねー
ただわたしの場合、単独で山を歩けないと意味がないというか…
人と一緒だと遊びとしては楽しくなるけど、自分のこころと向き合うことができないし、全ての感動が半減しちゃいます。
その辺の矛盾が問題です^^;

千葉の南房総は県外の方にはどうでしょう。微妙かも。
地元民にとっては、あの何もかも中途半端なローカル臭さに愛着がもてたりするんですが。
山梨からだったら、断然伊豆半島の方がいいじゃないですかー
千葉に足りないものが全部揃ってる気がします。魚もうまいし!
 
 
 
◆プカプカより◆ (◆satoさんへ◆)
2012-02-26 23:55:48
赤率って言葉いいですね^^そうそう。まさにそんな感じです。
北海道もいいですよねー。ああ、行きたい!!遠い…(TT)

栗駒山とか月山とか、秋の紅葉で有名な山も東北ですよね。
お花畑も規模がすごいし。夢のようです。

ひとりで登ってるからって尊敬されるようなことは何にもないですよー
だって山はみんな自分の足で登る以外ないんだから(´`*)
 
 
 
◆プカプカより◆ (◆あささんへ◆)
2012-02-26 23:56:59
白馬岳読んでくださってありがとうございます。長くてホントにすいません^^;
あささんも単独が多いんでしたよね。勇気がいるのって最初だけなんですよね。
何にでも慣れってあるんだなーってひとりで歩きながらしみじみしたものです。

不安とか疑心暗鬼とか、みんな自分のこころの中で芽生えるものですよね。
それに飲み込まれるのも弾き返すのも、全て自分のこころのことで。
わたしは車の運転への不安を、弾き飛ばすことができないでいます。
だから逆にいつか自分で大逆転できるような。可能性も信じたいです(´`*)
 
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