山と葉っぱと猫が好き
ヘタレなりに独学で女性単独登山を楽しんでます。
悩んでくじけて、いつも一人で起き上がる。
山がわたしを育ててくれる。




タイムリーな投稿ができず《いまごろ》の予告編です。
7月第4週の平日に白馬三山を二泊三日で縦走して来ました。
もちろん、目当てはお花ですよ、はなっ はなっ お花~っ

猿倉を起点に栂池まで縦走して三山を歩くというのはあらかじめ確定していたんですが、
初日を大雪渓から登るか、鑓温泉から登るか、悩みに悩みました。
どっちもお花畑がすごいってことが有名だったので…

ネットで調べてみるとどうも、鑓温泉方面のお花畑は大出原(おいでっぱら)という場所がたいそう素晴らしいお花まみれになるっていうじゃないですか。写真もいくつか見たけど、確かにすんごい。
大雪渓のお花畑も捨てがたいし、いっそのこと猿倉周回して帰るっていう一番基本的な方法にしようか?
でも、白馬から大池にかけての稜線のお花畑も絶対見たい。だから栂池まで歩くのはやめたくない。

最終的に選んだのは大出原のお花。(そして失敗…)
【行程】
八方駐車場→[バス移動]→猿倉→鑓温泉[一泊]→鑓ヶ岳→杓子岳→白馬山荘[一泊]→白馬岳→白馬大池→栂池→[ゴンドラ]→栂池高原→[バス移動]→八方駐車場


猿倉から鑓温泉に向かう途中、小日向のコル辺りにはまだミズバショウがたくさん咲いていました。
今の季節は通常、花はなく、葉っぱがお化けのように成長しているのが普通なのだそうですが、このミズバショウはまだ小さい花さえついているほどです。



今年の残雪は例年に比べて遅くまで残っていた為、春の花と夏の花が一緒に咲いている様子を見ることができているそうです。とても珍しいことなのだとか。


キヌガサソウが広範囲に点在し、一部群落もありました。山深くなるほどまだ若くてきれいな花が増えて、歩くのが楽しくなってきます。

樹林帯続きの登山道は葉っぱの輝きや野鳥の鳴き声響き渡るのが気持ちいい。
それも去ることながら今回は、まだ麓の辺りからずっとお花続きです。
こんなに低いところからお花が楽しめるなんてどうしよう。
先に進めな~い


オオバミゾホオズキの黄色いお花がたくさん咲いてました。今までちょっぴり咲いてるのを見たことがあるだけだったので、春の低山で見つけるスミレと同じ位、至る所にいっぱい咲いてるのがすてきでした。
サンカヨウの数もずごかった。サンカヨウ畑になってました。
「この花がこんなにいっぱい咲いてるのを見るのは初めて」
7月の北アルプスに入るのは初めてだったので、花の感動しっぱなし。
これが白馬岳山麓というものか…


初夏の花も咲いている状態なので、イワカガミもまだ元気な姿がたくさんありました。
盛夏の花も咢の形が熟成してきて、花びらはまだ開いてないのにあの花、この花、わかるのがうれしくて。
ところどころでニッコウキスゲの鮮やかな山吹色がこちらを見下ろしていました。
コバイケイソウも少し気の早そうなのがポンポン膨らんでお出迎えしてくれます。

少し湿地帯ぽい場所ではイワイチョウの大群落があって、こんな様子も初めてのことだったのでびっくり。
チングルマよりたくさん咲いてました。ハクサンコザクラの数もとてもたくさん。
 【残雪について-1】
そうそう、もう週遅れの情報になってしまうので今ごろは状況も変わっていると思いますが、
猿倉から鑓温泉経由で鑓ヶ岳に登る道は、巨大な雪渓を渡る箇所が複数あります。
こんなにたっぷり残ってるとは思ってなかった。今年の特徴的な残雪の影響だそうです。
猿倉の登山届け提出所では登山指導をしてくださる方が数名いて、雪渓の状態が通常より多いので必ず軽アイゼンを持っていくよう指導していました。(1000円で4本爪軽アイゼンの販売あり)

小日向のコルを過ぎて山腹をトラバースする辺りから、右の写真のような斜面の雪渓を横切ります。
遠目に見ると直下降してるじゃないっすか!冷や汗もんでした。
「落ちませんように…」
現場にいると上とか下とか見ません。(上は落石がないか注視するけど下は絶対見ない)足元と前を見るだけなので、こんなすごい斜面を歩いているという実感がないんですよね。

緊張する場面を歩く状態がしばらく続いた為、この辺からはしばらく写真を残していません。
注意されたいのは雪渓だけでなく、非常にゆるく崩れやすい小石でできた斜面のトラバースです。
雪が溶けたばかりの路面はとにかく新鮮で、石なのにふかふかしてます。もろい。とってももろい。
多分、積雪期の間に道が消えてしまったんでしょう。ここ数日でつけたばかりのような真新しいルートなので、足幅程度の細いザレ場です。とても心細い状態でしたが、行き交う人々に道の状態を尋ねながらお互い励ましあって、勇気を出して前に進んで行きました。

そこをどうにか切り抜けると、今度はまた雪渓。
この辺で一番大きな雪渓を直登します。登りきれば鑓温泉です。











この辺の雪渓は軽アイゼンの爪だけを頼りに上り下りする人が主のようで、ステップが全く刻まれていません。
滑っても湿り気のある雪なので大して下降しないだろうけど、夏の雪道ってキックステップする人がいないんだなぁ

必死でステップを刻みまくって登ったプカプカは、鈍った足に鞭打ち過ぎて終盤は果ててました。

小屋が見えてるのに全然近づかないでやんの…



  鑓温泉小屋のレポはまたじっくり作ります。

温泉から鑓ヶ岳に向かう道も、そんなに斜度はきつくないしアイゼン不要だけど雪渓がいくつかあります。そして、こっちのルートを選んだ理由の、
楽しみにしてたおいでっぱら(大出原)のお花畑は、上の右の写真の状態でした。
お花畑が 雪に埋もれまくってますが…ふっふっふ…こんなオチが待っていたのだね…

悲しみをこらえて上まで登り雪渓から遠ざかると、辺りは緑でいっぱいになって、
大出原の評判まで及ばずともそれはそれですんばらしいお花畑があったので、想いはすぐ満たされました。





雪渓とお花畑を越えた後の、鑓に向かうザレ場の急坂…ほんとにイヤでした。
暑い。つらい。苦しい。喉渇く。

白馬鑓ヶ岳
鑓ヶ岳から見る杓子岳・白馬岳

二泊目の白馬山荘があんなに遠い…
今、もうすでに疲労度マックスなんですけど。どうなるんでしょう

白馬三山の稜線の内、お花畑の規模や花数の多さが一番勝っていたのは鑓温泉分岐~頂上宿舎の間でした。
鑓を下って杓子に向かう途中なんかすごかった…西も東もお花畑で、もう楽園みたいになってて、
なんじゃこりゃあ! の声が止まりませんでした。

杓子岳付近はハイマツばかりにでお花が格段に減ってしまいますが、
そこを過ぎて白馬岳を目指していくと、頂上宿舎のテン場が見下ろせる辺りからまたすんごい花畑。
その辺だけ花の季節が少し進行していて、それまでの稜線では咲いてなかった
フウロソウやクルマユリやシナノキンバイがたくさん咲いてました。

鑓ヶ岳を杓子岳に下っていく途中のお花畑(東斜面)


(西斜面)

三日目は雲が多かったけどどうにか晴れた稜線歩きができました。
白馬岳から白馬大池に続く稜線は、規模の大きいお花畑がありませんでした。
すごいすごいってどこかの本で読んでたのは、あれは大雪渓のことだったのかな…
でもシオガマとかウルップとかキンポウゲとか赤・青・黄色がいっぱい。
他にも小ぶりながら咲いているお花もいっぱいあります。



「ヤマケイアルペンガイドの表紙と同じ写真が撮りたい」
その思いで探した風景。見っけたぞ~ここだここー。

雲がもくもく…何の山かよくわからなくなっちゃった。でも自己満足。
今年はシナノキンバイの黄色い花が咲いてませんね。同じ時期に咲く花だと思ってたんだけど…

【残雪について-2】
白馬~白馬大池稜線はほぼ雪が溶けて安全ですが、登山指導所でも警告されていた通り、乗鞍岳から天狗原にかけての急坂(大岩ゴロゴロの場所)は雪渓多数あり、ひとつは斜度が強いので安全ロープが張られています。

樹林帯に入ってからも4~5箇所、終わったと思ったらまた~って感じで残雪箇所を通ることになり、気が抜けません。




天狗原から見上げる雪渓
下部の雪渓を越えてからまた上部の雪渓も乗り越えて、乗鞍岳に出ます。
天狗原から栂池までは残雪一箇所程度でした。
【山小屋(テント場)の残雪状況】
・白馬鑓温泉小屋---無雪
・村営頂上宿舎---無雪
・白馬大池山荘---無雪

そうそう、時間に追われて急いでたのでじっくり観察できなかったけど、
天狗原にはいくつかアヤメの花が咲いてましたよ。
ワタスゲもポンポン膨らんでてかわいらしかった~ もっとゆっくりしたかったよぅ

プカプカの鈍足では二泊三日でこの行程は過密スケジュールになってしまって、
もっとじっくりお花と対面したい場面で時計を気にしなければならないのがつらかったです。

相変わらすヘタレなので、すぐ足裏とか足首関節が痛くなって普通に歩けなかったし
一日の終わり頃にはもう体力がないから、ちょっと登るだけでゼイゼイして先に進めなかったし
下山はもう記憶がなくなりそうにつらかったし…
暑さで食欲がなくなってしまい、栄養補給が難しかったし、
水の飲み方が下手で軽度の脱水症状になったし。(帰宅後4日間足がむくんだし)

おいおい ヘタレを挙げたらキリがないじゃないか。
これさえ書かなきゃ「プカプカさんってすごい」って言われておしまいなのに。
いかにすごくないか。いかにヘタレか。
いかにヘタレでも一人で山に登ることができるか。その勇気をわたしは与えたい!
熱い。今日はいつになく燃えとります。夏ですね。ミーン


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大急ぎで作った予告編。またこれはこれで充実した内容になりました。
本編製作はもし気が向いたら、昨年の分を放ったまま着手しますけど
撮影した写真の数が1000枚以上あるので、選ぶのに時間かかりそうでどうなることやら…
気長に。気が向いたら。
そういうやり方だったらもう少しこのブログ、続けていけそうなのです。

最近訪問してくださる方の数がものすごく増加してます。
夏山の情報、山小屋の情報収集が盛んな時期ですね。
少しでもみなさまのお役に立てますように。


白馬三山お花めぐりレポート、やっと完成しました





 


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