もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

ななの話 ~命という名の商品~

2007-01-29 11:42:29 | なな
ななは大手のペットショップで購入しました。

うちにプーが来てしばらくのあいだ、近所のチェーン店のペットショップによく遊びに行きました。
そこにはいつも子犬がいるので、見ていて楽しかったから。
そのときは特に深くも考えないで、ただかわいいなと思ってみていました。
ある夏の日、奥さんがこういいました。

「この子春からずっとおるのに、今もまだおる…」

きけば、ほかの兄弟たちは早くにいなくなったのに、
一回りからだの小さなその子だけがずっと残っているそうです。
そのこがキャバリアのななちゃんでした。

このまま売れ残って大きくなったらどうなるんやろ?
気になって私はお店の方に尋ねました。
すると返ってきた答えはすごく衝撃的なものでした。
「やはり商品なので維持費もかかりますから、あともう少し(今月末)で処分することになってしまいます。」
処分って何ですか?と問うと。
「処分は処分です。」
とのこと。
今思えば、これは売りたいがためのトークだったのかもしれませんが、
私はその言葉を聞いてしまって、正直しまったと思いました。
だって、そんなことを知れば見過ごせなくなりますでしょ?

結局奥さんと相談し、小柄なのでプーの遊び相手にも良かろうと思い、
飼うことを決心しました。

後日ななを引き取りに行った際のこと。
この子は処分対象のこだったので、価格はかなりひかせていただきます。
ですので、保証をお付けすることはできませんがよろしいですね。」

そう言われて私が受け取った書類には、保証の欄には大きくばってんが!
そして、「一切の保証なし」との一文が!
ここまでやるか…?
まあ、バーゲン商品というのはそういうものだけど、
やっぱ、ここでは犬の命は商品なのか?

その間も、保証と責任の話を口頭で述べられはしましたが、
「この子をかわいがってくださいね。」というようなことは最後までありませんでした。

店内のディスプレイや雰囲気作りは、「わんちゃんとなかよし♪」みたいな感じなだけに、
そのギャプがすごくショックでした。

そのあとななを家につれて帰り、「この子は絶対可愛がっちゃる!」と誓いました。


それ以降急にペットブームがやってきて、
そのチェーン店以外にもあちこちでペットショップがオープンしました。
(果てはホームセンターまでもがペットを扱い始めました!)
何も知らない以前ならば、楽しい場所が増えたと感じただけでしょうが、
今の目には苦々しく映ります。
すべてがすべて、そういうお店だとはいいませんが、
何か、どこかが抜け落ちているような…

自分自身、犬を購入しておきながらこういうことを書いていて矛盾を感じてはいますが、
だからこそ書きたいという気持ちもあるのです。

犬猫だけではなく、金魚、トカゲすべてのペット…
確かに売買が成り立つ以上、ショップは存在意義があるわけなのですが、
命を商品として利潤だけしか見れないと、
売れ残りのこの命を無価値だと判断してしまうでしょう。
そして、その子たちの命を消費して生活できている自分自身を認識できなくなるでしょう。

最近もそういう甘い間違った考えの、ペットショップやブリーダーもどき、そしてテーマパークが、
扱いきれなくなった多くの命を自分の責任とともに捨ててしまっています。
情けなくて悔しいです。

人間も、犬も虫も、命の重さが同じだとは、とりあえず言わない。
(場合によっては人よりも思い犬の命もあるよ~♪)
でも、そのこたちのおかげで生活しているのならば、
そこに対する感謝の気持ちはないのか?!
こういう考えの者は、何をさせても信用できない。
なんとかこういう業種を免許制にできないものか。
そして全国的な組織を作らせ、繁殖の制限、売れなかったこのケアをできるような体制作りを義務付けられないか?
それにより利益率が下がれば、目先の利益のみを求めるやからは撤退すると思うのだが…

とかいいながらも、今日もペットショップのチラシに「安売り!」の赤文字が。

今ここで言ってもむなしいだけか。


次回は愉快な、ななちゃんのお話にしますね。
(=^^=)ゞ

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