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たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

動物愛護?センター

2013-03-28 11:15:48 | 保護活動について
先日ある方のブログで、京都市が新しいタイプの「動物愛護センター」の整備に向け動き出していると知りました。
なんでも、保護された犬猫のための広い一時収容所や、飼い犬のためのドッグラン、しつけ教室なども行える広場などの建設を目指すそうです。
またおもしろいことに、この施設の整備のために、
広く全国に向けて、一般からの募金と寄付を募っております。
(この手の施設としてはたぶん初ではないかな?)
この手法だと、割と自由な財源が得られて、今までできなかった数々のことができるかもしれませんね。

この施設についての詳しい内容は↓をご覧ください。
http://kyoto-ani-love.com/?page_id=7

さて、このような形ではないものの、「動物愛護センター」は今現在全国各地の自治体に存在しております。
そう、全国のあちこちで「動物」を「愛護」するセンターがあるはずなのです。
しかしながらその実態は、その名前とは大きくかけ離れているのす。

その話をする前に、ちょっと思い出してみてください。
昔は野犬や野良犬が見つかった時、どこに連絡、どこで処分されていました?
保健所に連絡し、保健所で処分されていましたよね?
(もちろん処分とは「殺処分」、文字通り殺してしまうこと。)
でも今では保健所の業務が圧倒的に増えすぎたため、そういう業務は保健所では対応していないことが多いのです。

では、今ではいったいどこがそういう業務をこなしているんでしょう?
それこそが先ほどあげた「動物愛護(管理)センター」なんです。

でもこういう名前なんで、一般の人はそうとは認識していない場合が多く。

「犬が飼えなくなっても、愛護センターにもっていけば大丈夫!」

と、そう誤解している人がものすごく多いのです。
もしそうなった時、持ち込まれた子がどうなるかわかります?

飼い主が飼い犬を連れてきた
→つまり、この犬には持ち主がいない
→だから、猶予期間を置かず、即処分が可能!

と、元の飼い主を捜すという期間が不要となるため、
野良犬を保護した時よりも短時間で殺されてしまうのです
(野良犬でも、公示期間含めて7日前後が一般的)

また、以前はそういう施設に行く前の段階として、
飼い主さんを探す間、警察で一時預かりをしておりましたが、
これも数年前(2007頃かな?)の法改正で、基本的に動物の預かりはしなくてもよい、というように変わってしまっております。
これは以前は警察で動物を一時預かりする「保護係留期間」というものを設けていたのですが、
法改正により動物も「遺失物法」の適用を受けることとなり、保護係留期間がなくセンターへ移送できることとなったのです。
つまり、野良犬であろうが、迷子犬であろうが、最短3日間で殺されてしまう。

そうそう、よく誤解されているけど、ガス殺ってものすごく苦痛を伴うのですよ。
息がしたくてもできなくて死ぬわけだから、水中に頭を押さえつけられるのと一緒。
いわゆる安楽死とは正反対の位置にあるもの。

実は最初にお話しした京都の場合においても、
殺処分方法について、市と府でコストや法的な問題からどのようにするかもめていると聞きました。
いわく、市は「ガス殺はイメージが悪い」、いわく府は「注射は獣医師に負担をかける」。
もっともらしく聞こえるけれど、ちょっと考えればすごく不合理なのはすぐに気づく。
だって、そこにでは当の処分される動物自身の立場(苦痛の有無)が考慮すべき重要な問題とされていない!
(本来ならば、苦痛なく殺処分するためにどうすべきかを論じるべきでしょ?)

またこの実はあまり知られていないのですがこういう話もあります。
たとえば、センターから犬を引き取る際のテスト。
それは、受け渡しの際犬ののど元を受け取り主に触らせ、
犬が少しでも歯を立てるようなことがあれば、「不適格」として処分にまわすといったようなもの。
たたえその犬が歯の無い老犬でも例外はありません。
(以前引き取ったランちゃんもこのテストを受けました。)
また、いわゆる譲渡会に出される犬猫も、基本飼いやすいと思われる子犬子猫だけ
成犬等は譲渡対象外とされ、救い出したくともできない場合が多いのです。

私には、これらはすべて後々の市民側からの対苦情対策のようにしか思えないのですよ。


どうしてこういうことになったのでしょう?

それはたった一言、動物の命をモノ扱いしてしまっているから。

それが我々と同じように、痛みも感じ、喜怒哀楽もある命だと考えず、
ただ人間に所有されているか、もしくは放棄されたか、そういったモノであるととらえているから。
だからこそ、いかに合理的で、スムーズに数をこなすか、そのためにはどうするかという考えで制度が定められている。

だって、センターも保健所と同じく厚生労働省の所管であって、その目的はあくまでも人間の健康であって犬猫ではないから。

でもそれでいいんでしょうかね?

とまあ、こう書くと、多くの人は、
「そうだ、行政けしからん!」
「もっと動物の命を大切にしろ~!」
とまず同調してくれるのですよ。

でもね、本当に問題はそこだけでしょうか?

思えばこれは行政だけに関する話ではなく、飼い主にとっても全く同じことが言えるんではないでしょうか?
前述の「飼えなくなっても誰かに頼めば大丈夫。」そういった考えの飼い主がやたら多い気がします。
そしてそういう人たちは、その行く先は「センター」であろうが、「保護団体」であろうが、
もしくは「個人」であろうが関係ないのです。
いや、極論したら、自分の目の届かないところであれば、
もしくはその事実を知らされることさえなければ、殺されてしまってもいいとさえ思っているのではないでしょうか?

むろん、別れる時には涙を流して、
「本当は離れたくないの!ごめんね!どうしようもないの!」
とかいうのでしょうが、やはりそこには「自分」の感情と、その後の都合しかなく、
捨てられる子たちの感情や後の生き死になどは全く考えていない。

つまり、命に関する責任感がまったくない


犬猫は、もはや人がかかわらないと今の社会では生きていけません。
だからそれらと暮らすということは、その命を預かって共に生きるということ。
だから、その覚悟もなく一緒に生活を始めるというのは、ほんとうに無責任ではた迷惑。
考えてもみてください。
人間で、育てあげる気もなく子供を産む親をあなたはどう思います?

だからこそ思うのです。
犬を飼うのも、いっそ免許制にしたらどうだろうって。
(むろん動物の販売も免許制にして、だれもかれもが参入できないようにして。)
でもこれが現実不可能な馬鹿げた話なのはよくわかっているから、
とりあえず、いまから犬を飼いたいという人にはぜひとも下の漫画をお読みいただきたい。

犬を飼うってステキですか?

ちなみに、この漫画の42ページ以降になると私は今でも涙が出てきます。
(実際今も読み返してみて、店番してたのに泣いた。)
で、こう思うんですよ。

「犬を飼うのはすごくステキなことだ!」

(あ!いかん!犬飼いをすすめる終わり方になってしまった!)


そうそう、この話、
実はペットを飼っていない方々にもすごくかかわりのあるはずの話なんですよ。
小さな生き物の命をないがしろにすることは、
必ずその後、「弱者」をないがしろにする行動へとつながります。
だから、今のようなことがまかり通るならば、
いずれ必ず人間社会においても、子供、老人、などへの虐待の増加という形で影響が出ます。
(とうか、すでにもうその現象は始まっていますよね?悲しいことですが。)
だからこそ、何とかしなければならないのです。

それはいつやるの?

今でしょ!
φ(._*)☆\(-_-)



【追記】

上でセンターのことをいろいろ述べておりましたが、
だからと言って、そのセンターに勤めている人が血も通わぬ冷血漢ばかりかといえば、無論そんなことはなく、
むしろ、そういうつらい現実を毎日見続けねばならないだけに、
その矛盾も普通の人よりも感じておられる方が多いのです。

実際私が過去にお会いし、お世話になった方々はそういう方ばかりで、
ここでは書けないような、便宜を図ってくださっては、はかない命を助ける手助けをしてくださいました。

場所も名前も言えませんが、本当にそれらの方々には感謝の念でいっぱいです。

以前その御恩返しと思い、
元気になったうちの子たちの写真を、センターで保管されている子たちへの少しのおやつとともに送らせてもらったら、
とても喜んでいただき、丁寧なお礼をいただけました。

飼う側がしっかりした責任感を持って飼い抜けば、
センターの職員の方々も、いやな思いをしなくて済むんですよ。
(実際、精神的にまいって健康を害してしまう人もおられます。)


またよく「成犬はなつかないから、もらうなら子犬に限る。」という声もよく聞きますが、
そんなことは全くもってうそ!
成犬も間違いなく、よくなついてくれます。
それが証拠に見てやってください!
センターや警察の方々のおかげでうちに来たわが子たち。

らんちゃん

http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/c/7220ab3376b6dd872cc0061ba55da87d

もこ

http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/c/c4c6f6037f021375ff5ac009ea5a0577

チップ

http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/c/360edfc2be4f62b59556e62ee17dc87d

だいちゃん

http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/c/899973e410619c7b9b1a1f9c1f2df59e

どの子も左端が保護当初の姿で、右側が我が家での姿。
どの子もみんな、よい笑顔になってるでしょ?
(のほぼんとしたダイちゃんですら、当初は肩に力が入ってました。)


こんな感じで、どのわんこも、それぞれの家庭で家族になれれば、
間違いなく、唯一無二の最高の笑顔を見せてくれることは間違いないのです。



【追記の追記】

できたらこちらの動画もご覧になってみてください。
そして何か感じたならば、どうぞいろいろ考えてみてください。
http://www.animalpolice.net/jititai/himawari/index.html

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