彩賀の徒然なるままに…

徒然なるままに,種々様々な事を記す控帳(TB&Comenntは表紙1番目の記事をご参照を。)

【DTB】Contract 02 「契約の星は流れた…」(後編)

2007-04-13 23:52:00 | アニメーション
今週の『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』第2話。

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アニプレックス
【完全生産限定版】DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 1

アニプレックス
DARKER THAN BLACK-黒の契約者- 1 (通常版)


前回(前編)の続き―。

ゲートの機密を持つ女を巡る攻防戦は,実は意外なオチがあったという,やりきれなさというか,絶望感というかそういった本作の「渇いた空気感」というものが出ていたように思います。

”黒”が任務として近づいた女は,実はすでに殺害されていて,記憶を保持しているただの「ドール」にしか過ぎないまでも,ドールとして覚醒した後,”黒”を護る為に身を投げ出しているということは,”彼女”にとって女の心が主として占めていた時間の濃密度が大きかったことの証であり,道具として扱われたせいか,哀れを感じてしまったのですが,それをして”黒”が契約者たちを容赦なく抹殺したのは,そのせいなのかもしれません。

通常の契約者とは異なり,自分の心を代価にしなければ能力を得られないのに,なぜか「自分の心」を持ち続けている”黒"の姿が,どこと無く『デビルマン』の不動明にダブったのは仕方が無いのかもしれません。
異端の力を手に入れた代償に,人間性の喪失という共通項があるにせよ,”黒”は不動ほどに「対象者」に対して冷淡ですらあるせいで,イメージがダブらせたせいかもしれません。

もし,仮に本作が『デビルマン』の影響があるとするなら,それは未だに忘れることの無い,鮮烈な記憶の様な感じがします。

ひょっとしたら,本作は契約者が自分の心を放棄して能力を得るのをじっくりと描くことが目的なのだとしたら,それは即,力を得る為には自分の心を放棄する事を躊躇しないおろかさを描いているのかもしれません。

こういう「人間の心」を描いた作品は,矢張り面白いところがあるのかもしれません。

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