彩賀の徒然なるままに…

徒然なるままに,種々様々な事を記す控帳(TB&Comenntは表紙1番目の記事をご参照を。)

【ガンダム00】Counteroffensive.07「再会と離別と」

2008-11-16 21:08:35 | ガンダムシリーズ

今週の『機動戦士ガンダム00』第7話(通算で第32話)「再会と離別と」の感想記事です。

ソーマ・ピーリスことマリー・パーファシーから見れば,今回のサブタイトルは―。

 ・(マリーの人格が甦った事で)アレルヤとの”再会
 ・(ソーマの人格は残った事で)セルゲイとの”離別

ということになるんですね。

実はこのエピソード,携帯公式サイトでは一部ネタバレがあった事が一部のBlogger様で公表されていたのですが―,なるほど,そういうことでしたか。

因みにネタバレとは,セルゲイの発言にあった―

 ”ソーマ・ピーリス中尉は,名誉の戦死を遂げた。”

というもの。

思いっきりネタバレやん(微笑)―とはいえ,セルゲイの温情(と同時に切なさ)が良く出ていたシーンでした。
セルゲイがまるで”花嫁の父”みたいでしたし,ほんの僅かながらでしたが二人は実の「親娘」だった―と個人的には思っています。

墜落したそれぞれのパイロットが交差するというのは,『ガンダムSEED』でアスランとカガリがやっていたものでしたが,あの時の会話と比較して―とは思いながらも,どういったストーリーだったか忘れてしまいました。

残念,残念。ホント,忘れてしまって…(微笑)。

今のソーマ=マリーは,

 ・ソーマとしての人格と,マリーとしての人格は共存しているものの,メインの人格はマリー。
 ・当然マリーとソーマの記憶は残っているので,マリーがソーマの記憶を共存する事ができる。
 ・更に誕生時には五感がない状態だったマリーは,ソーマの人格と共存する事で五感を有する事ができる。

とこういう感じでしょうか。

エンディングのワンカットで,アレルヤとソーマ(マリー)が共に横たわっているシーン―背景には,飛行するGN-XⅢとアヘッド―があった様に,アレルヤとソーマ(マリー)は必然的に”再会”するというストーリー上の位置づけをされていましたが,全体的に『ガンダム00』セカンドシーズンでは,それぞれのキャラクターの「目的」と大筋でのストーリー(CB vs アロウズから,CB vs イノベーターか)と並行して進まなければならなかったせいか,少し駆け足気味でストーリー展開していかなれけばならないことと,この時点である程度の”決着”をしていかないと,次の展開も考えると当然間に合わない―んでしょうね。

でも,あのカットは必然的に二人にとって悲劇的な結末になるのではないか―ということも想起できるようなシーンでしたし,それは今後の展開によって描写されるのかもしれませんね。

それ以外でも見所があったので,それについても言及すると―。

1.00ガンダム vs ブシドー専用アヘッド
前回の感想でトランザムを発動した00ガンダムを見て,ツインドライヴがシステム的に安定していないことから発生した,ある種の「暴走」という面で捉えていたものの,結局は刹那がそこまで”ブシッド”(ブシドー専用アヘッドの別名)に追い込まれたが故に自分の意思で発動させた―ということでした。

刹那のパイロット能力は,武力介入を行った5年前と比較すると格段に上がっている事はブシドーの台詞からも判るのですが,それはそれで,刹那はブシドーにはまだ及ばない所がある―のでしょう。

というか,ブシドーには00ガンダム(に搭乗した刹那との戦い)に異常なまでの気合も含めて,総合的に上手だということなのですが…。

そこまで刹那に固執するブシドーの正体って一体誰なんでしょうなぁ…(棒読み:微笑)。

とはいえ,ツインドライヴの同調と実戦導入は刹那のトランザムの起動でやや強引な手法で行われていたものの,トランザムを任意で起こすとドライブのオーバーヒートを発生させる為,イアンが「トランザムを発生させるな」と事ある事に釘を刺していたのは―

 ツインドライヴシステムの実戦導入は可能だか能力をフルに発揮するにはまだ程遠く,実質的にはトランザムは使用できるものの,オーバーヒートを起こしてしまう。

ということだったのだと。

ブシドーの性格上,本格的に稼動できる状態の00ガンダムと雌雄を決したい意向を持っていそうなのですが,それが果たしてどの時点まで有効なのか―でしょうね。

ガンプラのCFで解禁された,オーライザーが実戦投入されて漸くツインドライヴが稼動に安定する―という事になるのでしょう。
因みに,1/100の00ガンダムが同じCFで解禁されましたが某サイトの模型板によると,1/144 HGの00ガンダムの稼働範囲より下回るとのことらしいですが(腰の稼動範囲,足首の稼動範囲など)…。

2.沙慈の決意
前回のラストで引きに引いた,沙慈がトリガーを撃つのか―については,結局は彼が撃つことなくトレミーが回避したことで,戦闘に参加する彼の姿は持ち越しになりそうです。

そのシーンでのイアンが「撃てなかったか…」という台詞は,彼を非難する意図はない事は明確だったのでしょう。

ただ,彼が戦うのは何も砲撃を行うといった直接戦闘に参加することではなく,ガンダムのメンテナンスのサポートといった,戦う為のサポートという点でもありうるので,今後は如何に彼が直接戦うことになるのかという展開がメインになるのでしょうか。

そういった意味では,今まで刹那との会話が批判的な視点でしかなかったものが若干崩れていることで,少しずつですが代わることになるのでしょうね。

3.地球連邦の強引な中東政策
太陽光発電といい今回の連邦参加の件といい,中東諸国については,石油エネルギー時代とは程遠い衰退が描かれているのが『ガンダム00』の世界ですが,結局は以前から描かれていた様に,御互いの国のしての意地が原因で,中東諸国が極端な貧困状態になっているんですね。

アザディスタンの場合は,ファーストシーズンでは改革派と保守派の対立が拮抗していたのが,保守派の抑えに廻っていたラサーの死がきっかけで政治的な混乱が日常茶飯事にあったこと,前回のサーシェスの戦闘が原因で現政権が崩壊し連邦よりの暫定政権が発足した事がカタロンの幹部の口から言及されていましたが,これが次回のメインとして描かれることになるのでしょう。

連邦よりの政権の「欺瞞」とか。
そこで暗躍するイノベーターの影とか。

4.ティエリアとリジェネの”再会”
「再会」といえば,彼らもそうなんでしょうね。

同一のDNAから誕生したというのが明らかになったのですが,ティエリアが人であって人でない存在だということはファーストシーズンからもある程度の推察が可能だったのですが,

 ・ヴェーダにアクセスすることができる(これはリボンズやネーナも同様)
 ・対ガンダム用システム=トライアルシステムを搭載したガンダム(ガンダムナドレ)に搭乗していた
 ・ファーストシーズンでは人というものに対して,批判的な視点での考え方を持っていた
 ・オープニングで描写された,カプセル内で調整中の彼の姿
 ・エンディングで描写された,イノベーターと共にいる,鏡を撃つ彼の姿

という点からでも,その点を察することができる材料があった―ということでしょうか。

例え行動がわかるとはいえ,なぜリジェネがその場所にいたのか―。
これが次回の展開で関わることになり,CBサイドでの次の展開はティエリアがメインになるのでしょうね。

そういえば,次回予告でライトグリーンのMSがGN-XⅢと行動しているシーンがありましたが,あのMSがリバイブがいっていた”ガデッサ”ということでしょうかね…。

○次回予告
 ティエレア・アーデ リボンズ・アルマーク

 確信する2つの存在が 遂に 合間見える

 次回 「無垢なる歪み」

 イオリアの計画が 加速する―



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