さいこの部屋

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京都市交響楽団 第542回定期演奏会

2011-01-25 23:44:22 | 演奏会覚書

1月の京響の定期はなぜかいつも第3週あたりの金曜日。
いつも私が事務局を務める合唱団のその年最初のレッスン(初回レッスンはいろんな手続きがあって大変なのです…)とぶつかります
過去、泣く泣く定期を諦めたことも数知れず。
今回はどうしても行きたかったので、他の事務局メンバーに大変迷惑をかけてしまいました。
京響さん、お願いですから、その辺の金曜日にもってくるのはやめてください…
(うちの演奏会、いつも京響と御一緒させていただいているので、定期行きたい人も割といるんですが、金曜日に定期持って来られると聞きに行けないんです…)
ともあれ、行ってきました。

【京都市交響楽団 第542回定期演奏会】
2011年1月21日(金) 19:00〜@京都コンサートホール 大ホール
リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
リスト:ファウスト交響曲
独奏:児玉 麻里(pf)
テノール独唱:二塚 直紀
合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル
指揮:沼尻 竜典

リスト・プログラムでした。
まずピアコン。これはもう児玉さんの演奏が圧巻でした
児玉さんのピアノ、はじめて聴きましたが、いや…この人ほんとに凄いです。
技術的な面はもちろん、表現力という点でも素晴らしいです。
「のだめ」の中で、コンクールに出たのだめの演奏を「キラキラしてる」「色彩豊かな」「オーケストラのような」といった形容が使われていましたが、まさにこれです。
ppのシルクのような美しさ、ffの堂々たる威厳、どれをとっても素晴らしかったです。
リストの曲ですからね…ピアノが超絶技巧であることはもう言うまでもないのですが、難なく弾きこなしておられました。
ていうか、余裕。だってほとんど指揮者や各セクションのトップとのアイコンタクトをしておられましたもの。
(つまり、鍵盤を見ていない
余談ですが、着てらしたイブニングドレス、これも「色彩豊か」でした。そして演奏中に膝の方に手繰り寄せておられたのが若干気になりました(笑)。
惜しむらくは京響が…正直全然ついて来れてませんでした
アインザッツはずれるし、児玉さんが描き出す情景や色彩を補完するどころか、違う方向に行っていたような気がします。
でもこれは多分…京響が悪いんじゃなくて、沼尻さんの統率力の問題だなぁ…。

休憩挟んでファウスト交響曲。
各時代の各作曲家に大きな影響を与えたゲーテの「ファウスト」。
この作品もそれをモチーフにしています。
ファウスト、グレートヒェン、メフィストフェレスの3部から構成されていますが。
これまた最初の方は若干噛み合ってない感が漂っていたので、「ああ…今日は京響だめな日かあ…」と思っていたのですが、グレートヒェンの後半あたりからいい感じになってきました。
メフィストフェレスはしり上がりに調子を上げてきました。遅い〜〜〜(笑)。
ただ、やはり全体的にものすごく力みすぎていて、何と言うか音の伸びがない。
いや確かにメフィストフェレスの段はグロテスクで凶暴な音楽ですが、力技で音出してる!という感じがぬぐえなかったのも事実です。
パート間の音はよく合っていたんですけどね。
最後に付いている「神秘の合唱」。これはよかったですね〜
びわ湖ホール声楽アンサンブルは、昔定期に通い詰めていたりもしました(今は予定が合わなかったりでなかなか行けないのですが)。
文句なしにうまいです。この曲は男声合唱のみですが、よく溶け合っていていい音色でした。
そして二塚さん。定期でも何度も聞いてきた方ですが、驚きました。これほど成長(という言い方もおこがましいですが)されていたとは
大ホールに朗々と響きわたる声。思わずうならされました。

これ、歌詞もいいですよね。
パンフレットに載っていた、森鴎外が訳した「神秘の合唱」の歌詞、格調高くてさすが森鴎外(笑)。
Alles Vergängliche    一切の無常なるものは
Ist nur ein Gleichnis;  只影像たるにすぎず。
Das Unzulängliche,    會て及ばざりし所のもの、
Hier wird's Ereignis;    ここには既に行われたり。
Das Unbeschreibliche  名状すべからざる所のもの、
Hier ist's getan;       ここには既に遂げられたり。
Das Ewig-Weibliche   永遠の女性なるもの、
Zieht uns hinan.     我等を引きて往かしむ。

指揮の沼尻氏は…実はあまり好きな指揮者ではなく、この日もやっぱりイマイチでした
京響の力みはすべてこの人から来てしまったような気がするなあ。
指揮が力みすぎ、大振りすぎで、パフォーマンスが大きすぎるんですよね…。

というわけで、「ソリストたちの圧勝」という演奏会でした(本当は相乗効果じゃないとだめなのですが)。

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びわ湖ホール ファウスト 定期演奏会 ファウスト交響曲 京都コンサートホール アインザッツ イブニングドレス ピアノ協奏曲第1番
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