「機能する国家」へ課題=西川恵
2011年08月06日
カテゴリー: Weblog
菅直人首相の粘り腰と、首相を降ろそうとする自民党など野党の綱引きが続いている。ただ菅首相自身が早期辞任をほのめかした以上、早晩の辞任は既定路線だろう。
機能不全に陥っている政治を見て、改めて考えさせられる。なぜ政治家たちは総選挙までの最大4年間、一人の首相に仕事をする時間を与え、その仕事の結果で判断しようとしないのか。
なぜ野党は政策論議より政局に走るのか。もし自民党が菅政権の震災対策に建設的な提案で応えていたら、「国難に政争を超えて行動する責任ある野党」として、自民党の評価は大いに高まったはずである。現在の支持率上昇は、行き場のない世論の一時的な逃避でしかない。
結局のところ、問題は「機能する国家」を実現するにはどうしたらいいか、に行き着く。「機能する国家」。つまるところ実行力ある政府、執行権の強化である。
90年代、多くの先進国で「機能する国家の実現」が大きなテーマになった。背景にあるのは冷戦終結でイデオロギー対立に終止符が打たれ、左右の政策に本質的差異がなくなったこと。また規制緩和や財政再建など、よりプラグマティック(実務的)で効率的なアプローチが政治に求められるようになったことだ。
この状況に対応すべく、各国各様に政治改革が進んだ。日本はイタリアにならい、96年に小選挙区比例代表並立制を取り入れた。2大政党制で政権交代を実現し、政権の執行力を高めるのが狙いだった。01年の中央省庁再編、内閣機能強化(いわゆる橋本行革)もこの延長線にあり、これによって首相権限は大幅に強まった。
他の先進国にはない日本固有の事情だが、戦後、日本は戦前・戦中の反省から執行権(政府)の独走に強い警戒心を抱き、それを防ぐため二重三重に足かせをはめた。一連の政治改革は、その足かせをはずしていく過程でもあった。しかし今一つ大きな制度的な課題が残っている。
それは衆院可決後、参院で否決された法案を通すには、衆院で3分の2以上の多数で再可決する必要があるとの憲法規定(第59条)だ。晩年の自民党政権が苦しみ、そして現在の政治の機能不全を演出している規定でもある。
問題は政治制度ではなく人次第、という意見もあるだろう。人も重要である。しかし執行権を強めるため、まずは制度面の環境を整えることが必要だ。この規定の問題を知る与野党は、規定削除で一致できるのではないか。参院軽視という近視眼的な問題ではない。(専門編集委員)
毎日新聞 2011年7月29日 東京朝刊






どうしてこれほど次元の低い、中身のない権力争いになってしまったのか。
たとえば、菅さんに代わって新しい方が総理大臣になったら、どういうことを国民にアッピールするのか。日本の政府は何をするのか。
大連立は手段であって、その目的はまた別であります。その話なしでは、国民は政治にはあまり興味はありません。
問題を解決する能力はない。だが、事態を台無しにする力だけは持っている。
これを実力者の世界というか、親分の腹芸か、それとも政党の内紛のようなものか。
意思がなくて、恣意 (私意・我儘・身勝手) がある。
哲学 (あるべき世界の内容) がなくて、陰謀 (たくらみ) がある。
スッキリがなくて、モヤモヤがある。
白日の下ではなくて、朧月夜か。
かくして、日本人の世の中は難しくなっている。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
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こんばんは、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりですね。
このごろは、もうブログのネタにするのもむなしくなってきました。
結局は政治家だけでは何もできないんです。官僚は天下り先の確保と「開発」第一。
わたしたち国民が本気で行動しないことには、こういう現実は決して変わることはないのです。
国の借金も900兆を超えたそうです。日本の預貯金が1400兆円だとか言っていましたから、もうあとわずかで借金が追い越してしまいます。
今までのように、誰かが何とかするだろう、的なスタンスで待っていると、今度は本当にその期待は裏切られるのです。
国のあり方そのものを全く異なるものに変革する必要に迫られています。自動車をはじめとする工業製品輸出で国の経済を引っ張ってゆくこの経済のあり方を断念して、まったく新しい仕組みを作ってゆく必要に迫られています。
こういう時期にまず求められているのは、わたしたち国民の覚悟です。
すなわち、もうこれからはいままでどおりの、便利で使い捨て型の生活様式を続けることはできない、という現実を受け入れることです。これは単に修辞的に言われるべきことではなく、いま、これを本気で受け入れる必要に迫られており、わたしたちはこの線で生きてゆく覚悟を決めなけれなならないのです。