天網恢々プロジェクト・レビュー

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裏切りのサーカス

2012年05月06日 16時42分32秒 | シアターに行く

ジョン・ル・カレの「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化。
昔懐かしい東西冷戦下のイギリス。ジェームズ・ボンドも所属していた(?)MI6=イギリス情報局秘密情報部の幹部の中にソ連のスパイ「もぐら」がいるとの疑惑が持ち上がり、一度は引退した(クビにされた)ジョージ・スマイリーが、政府から調査を依頼される。
4人の「もぐら」候補の過去、KGBの大物スパイであるカーラ(顔見せず)とスマイリーの関係。情報を集め、着実に真実に近付くスマイリーの前に現れる意外な「もぐら」の正体とは。


原作はほとんどドンパチのない、地味〜で複雑な心理戦の連続で、どんな映画になるのかと思ったら、これが意外と分かり易く、70年代の渋い雰囲気も良くて、確かに「仕立てのいいスーツのような出来上がり」だった。無駄な描写がないので、かなり集中力を求められるが、その分あっという間に時間が過ぎてしまった。
スマイリー役のゲイリー・オールドマンがカッコ良すぎる! 地味な服装の初老の男だが、スリムで長身、スタイリッシュで禁欲的。カメラワークの巧さもあるが、一挙手一投足に男の色香が漂う。
本作はスマイリーとカーラが対決する長編三部作の第一作。続編もぜひ映画化してほしい。

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