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剛腕維新

『日本覚醒に向けて』
夕刊フジに連載していた、小沢一郎民主党党首の記事を集めた書籍です。
時代背景的には2003年1月31日から2006年7月21日までの
自由党党首として野党統一に奔走していた頃から
民主党との合併、民主党の党首となり現在に至るまでの間になります。
以前の記事で紹介した『日本改造計画』は政策書で、政策論を学ぶには
適した書だったのですがとっつきにくさもあったかと思います。
今回の『剛腕維新』は、そういった面を払拭し 政権奪取のため国民に愛される
人物像を造形しようとしている氏の分かりやすい思想書となっています。
ご本人も
「政治理論や政策の本と違い、実際にあった現象をとらえて
僕の基本的な理念や哲学から自分の考えを書いている。理解してもらいやすいと思うよ 」
(出所:View Japan)
述べられているので間違いありません。
詳細な内容についてですが、冒頭に 『日本覚醒に向けて』
というサブタイトルがあるように
現在の小泉政治を根本的な変革の無い改革路線と批判し、「今こそ
国民も目覚めるべきだ。」ということを様々な事象へのコメントの中で訴えたものに
なっています。
(維新というタイトルも明治維新の時のように立ち上がれと言っているのかと思います。)
本書を読んだ直後の私の感想としては、小沢氏自身の考え方もさることながら
『これほどまで間違った政治を行なっていながら
小泉首相はよく国民の指示を得て、政権を保ちここまで続けてこれたな。
この人の人間力なのか?』
です。民意を掌握するという力に長けたということでしょうか。
同書はそのまやかしの部分を一つ一つ国民に知らしめ覚醒させたいという
メッセージもあるのかと思います。
例えば
公約違反問題
1.国債発行30兆円枠
2.ペイオフ全面解禁
3.8月15日の靖国参拝
この公約違反については、堂々と大した問題ではないと公言し、当時は話題となったのですが
時が経つにつれ、あまり語られなくなりました。(3については公約を果たした今年の方が
騒がれたかもしれません。)
小沢氏からすれば、公約違反は政治家としてあるまじき行為で即刻辞職するのが当然と
いうことです。
世論もいつの間にか、小泉マジックにより公約違反を気にしない風潮になって来たのでしょうか。
郵政民営化
小泉改革の抱える全ての問題の縮図として取り上げられ、前衆院戦の目玉とされたわけですが
郵政民営化そのものについて、何が本当に変わるのか理解されないまま決着したような気がします。
民営化はされるが本当は何が変わるのかということについて、分かっている方はあまり
いないかと思います。
小沢氏は何も変わらないということをこのように説明しています。
・「郵便貯金と簡易保険をどうするのか」との質問に答えられない。全面的なビジョンを持たず
単に人気取りのパフォーマンスとして吹聴しているからだ。
・郵政民営化は小泉茶番劇。首相が改革の本丸というのは詭弁なのだ。
地方分権
小さな政府(=地方分権)は、小沢氏・小泉政権共通の考え方なのですが
中身については、全く相容れないものがあります。
現政権の分権論は、中央から地方への支援を少なくし若しくは止め
地方を一人立ちさせようとするもの。
小沢氏は『日本改造計画』にもありましたが、政治・経済の東京一極集中の
構造から、改革し地方に自立できる財源を作った上で 分権だったかと
思います。
他にも、小泉批判は続きます。
・小泉首相は典型的なだめ日本人だ
・小泉「三位一体改革」はまやかし
・小泉自民党、裏では政官業癒着
・小泉無責任政治は国民の恥
・小泉でたらめ政治に理念は見えない
・哲学示さず国民を愚弄する小泉政治
・小泉首相はテロリストに屈した
・小泉政治がつくりだした「格差社会」
・ガン対策に冷酷な小泉政治
まとめると 駄目なうそつきの恥さらしの国民を愚弄する冷酷な人になるのでしょうか。
これで終われば単なる批判者で終わりますが、小沢氏は対案なき批判は最も嫌うところで
すべての事象について自分の意見を述べているところに氏らしさが伺えます。
安倍晋三氏が自民党総裁になることがほぼ決まった現在
安倍氏に対して政策面で対等に闘えるのは小沢氏のみ。
『美しい国へ』の中では、安倍氏の内政論はあまり表記されていませんでしたが
現政権の改革路線をそのまま継承するのであれば
根本的な構造変革が無いことから今後大きなツケを国民が払わされる危険性もあり
小沢民主党にその部分を徹底追求してもらった上で対案を提示して頂く必要が
あるのかと思います。
今後の小沢氏の行動に注目したいところです。
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世捨て人の独り言
・自由党から民主党合併したことで、剛腕では無くなったという見方もあるようです。
少し偏見もあるようですが。
View Japan
読書の秋 是非読んで頂き、「美しい国へ」と比較しながら 今後の選挙戦で
どこに投票するか考えてみてください。
小沢一郎WEB
参考:夕刊フジBLOG 剛腕維新
「剛腕維新」小沢一郎著(角川学芸出版・1680円)
総裁選に浮かれる自民党を横目に、虎視眈々と政権奪取を狙う小沢一郎民主党代表。その小沢氏が6年にわたって夕刊フジで連載した警世ののコラムが、ついに単行本として7日に発売。
北朝鮮のミサイル発射、BSE問題、村上ファンド事件、ライブドア事件、耐震強度偽装問題、拉致問題、靖国参拝…。いま、日本が直面するさまざまな問題に大ナタを振り下ろす歯切れのよい提言が満載。精神的荒廃がきわまりつつあるいまこそ、「小沢維新」に注目してください。
◇
■小沢氏コメント
このたび、「剛腕維新」を出版することとなった。
これは夕刊フジの連載「剛腕コラム」で平成15年1月以降に掲載したものから抜粋し、加筆修正するとともに、新たに一部を書き下ろしたものだ。政治や経済、外交、教育、事件など、その時々のタイムリーな話題を取り上げ、それに関連して、僕の理念や信条を述べる形をとっている。
北朝鮮ミサイル発射事件や村上ファンド事件をはじめ、ライブドア事件、耐震強度偽装事件、BSE問題、在日米軍再編問題、靖国参拝、社会保険庁不正、郵政民営化、イラク戦争、中国・反日暴力デモ、領土問題、道路公団改革、年金改正、武士道、ニート対策、W杯サッカーなど、本当に多くのテーマを取り上げてきた。
この中で見えてくるのは、日本が経済的豊かさを得た半面、すさまじいばかりのモラルの崩壊にあえいでいる現実だ。
自民党を中心とする「政官業癒着」の権力構造を元凶とする、役所や企業絡みの犯罪や不正に加え、一般国民による信じられない凶悪事件も続発している。自らの欲望を満たすために簡単に人を殺し、平然と他人に暴力を振るう鬼畜たち。秋田の連続児童殺害事件や岩手の母娘殺人事件…。毎朝、新聞を開くのが嫌になるほどだ。
これらのすべてに共通しているのは、恐ろしいまでの利己主義であり、刹那主義であり、金銭至上主義といえる。
一部の不心得者だけでなく、政治家や官僚、企業エリートといった指導層にまで、「自分さえよければいい」「その場だけ楽しければいい」「儲かればいい」といった感覚が広がっている。日本人の精神的荒廃はもはや、限界を超しつつある。
このままでは、日本に未来はない。政治・行政機構から経済構造、教育・文化、社会保障、税制、安全保障など、あらゆる面で従来の仕組みを改革して、もたれ合いの無責任社会から、自己責任の原則に基づく自立社会に転換していかなければならない。
約130年前、わが国は数十人の志ある若者を中心に明治維新を成し遂げた。ヨーロッパが段階的に進めた市民革命と民主主義革命を一度に行い、日本を封建制から近代国家に変身させた。いまこそ、明治維新に匹敵するような革命的転換を成し遂げなければならない。
新著「剛腕維新」をお読みいただければ、日本がいま極めて重要な歴史的大転換期にあり、僕の訴える改革が不可避であることをご理解いただけるはずだ。
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コメントありがとうございました。
美しい国へも是非読み比べてみてください。
似ている部分もあるのですが、何か違います。
根っこの部分でしょうか。
コメント並びに貴重な情報ありがとうございました。
『小沢主義』のサブタイトイルは
『志を持て日本人』のようです。思想書かと思いますが楽しみです。