マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ベートーヴェンのセミナーを聞きに

2016-07-10 01:08:29 | コンサート
汐留のベヒシュタインサロンであった『「ベートーヴェンが聴きたかったピアノ」 ―フォルテピアノとべヒシュタインを使って』というセミナーを聞きに出かけました。
講師は菊池裕介氏。
「フォルテピアノとベヒシュタインの楽器を使い、ベートーヴェンが作曲した際にイメージした名曲たちの音色を追求する」という内容でした。
ベートーヴェン時代のピアノと今のピアノは機能も音色も違いますから、ベートーヴェンはどんな音や音楽を思って作曲したかということを知るのに、大きなヒントを得ることができた講座でした。
フォルテピアノ…強い音や弱い音が自由自在に出せる楽器という意味でつけられた名前で、ピアノの前身とでも言えばいいでしょうか…は、チェンバロとピアノの間みたいな音がしました。
私もお目にかかったのは初です。
楽器が違うと表現方法も違うということが演奏を通してよくわかりましたね。
なかなか理解しがたいベートーヴェンの音楽に少し近づけたかもしれません。
またベートーヴェンを弾きたいなと思えたので。
いろいろ発見がありましたが、なかなか説明しがたいことなので…。
ベヒシュタインピアノもたぶん初めて聴いたと思いますが、スタインウェイとは違った弾き方が必要とのことでした。


アンケート用紙を書いて、ロビーに出ると、菊池先生が展示ピアノをパラパラと弾いていらして、ホントは聴きたかったのに時間切れで聴けなかったワルトシュタインの最後のコーダ部分を弾いていただきました。
実に軽やかで、オクターブのグリッサンドもサラッと…。
他にもショパンのバラード1番、シューベルトのさすらい人幻想曲などなど、部分ですが聴かせてもらって、すご~く得をした気分でした。

ちょうどお昼の時間に開催されたセミナーだったので、終わるとすっかりおなかが減って、友人と近くのPRONTOでランチ。

おいしく食べました。
今日は朝から雨が結構降ってちょっとだけ涼しかった。
雨の日の外出はめんどうが多い…。