オールマイティにコメンテート(gooblog版)

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戦艦大和に散った人達がこれからの未来を託した思いがここに(gooブログ版)

2006-02-09 12:00:00 | 映画記事
なおこの元記事は

オールマイティにコメンテート:戦艦大和に散った人達がこれからの未来を託した思いがここに - livedoor Blog(ブログ)
となります。

2005年12月17日公開された「男たちの大和」を鑑賞してきた。

今年が戦後60年という事で制作されたのだが、

実話という点ではやはり戦争の過去は忘れてはならないと常に思う。

戦艦大和は60年経た今でも伝説の戦艦として語り継がれているが、

ある意味で時代から取り残された戦艦だったとも言える。

2005年公開された「ローレライ」と違って実話なので、

実話の話は何時の時代を経ても

語り継がれなければならないだろうし、

それらの作品が作られるからこんな事は

二度起こしてはならないと思える。

私も戦争を知らない世代ではあるけれど、

こういう作品を制作する事は間違っていないと思っている。

映画やドラマの場合節目の年になると

第2次世界大戦(太平洋戦争)を描かれる。

しかし今年60年経た事でそれを語れる人も

どんどん少なくなってしまった。

10年前には「ひめゆりの塔」や「君を忘れない」など

戦後半世紀の節目に多くの太平洋戦争を題材にした映画が制作された。

今回の「男たちの大和」も戦争末期において

不合理な特攻を敢行する戦艦大和が舞台なのだが、

今の時代から見ても戦闘機による特攻は有効性があるだろうが、

戦艦の特攻を命じる事事態が既に理論上でも無謀だったし、

戦艦は後方からの攻撃で初めてその威力を発揮するのだから

軍艦でしかも巨大な大和で特攻など

冷静な判断があれば不可能な話だろう。

しかしこの時の日本にはその冷静な判断もできぬほど

追い込まれていたからこそその無謀な結論に至った。

時代としては1941年12月8日の

真珠湾攻撃(パールハーバー空襲)で

自らが戦闘機による奇襲作戦で戦闘機による

攻撃の優位性を証明してしまったその日に戦艦大和が完成した。

つまり今振り返ればその時には自らが戦艦大和は時代に

沿わないものだという事を証明してしまっていた。

その事により戦艦大和の活躍する場は殆どなく、

最後の1945年4月7日14時23分

東シナ海に沈没する運命を辿った。

今回登場した人物の殆どは実在した人物なのだが、

第二十二分隊主計科烹炊班、

森脇庄八を演じた反町隆史、

第7分隊四番機銃座4版、

内田守を演じた中村獅童、

海軍特別小兵第七分隊四番機銃座第四班給弾手、

神尾克己を演じた松山ケンイチ、

苦渋の決断をしなければならなかった第二艦隊司令長官、

伊藤整一を演じた渡哲也、

「大和」第五代目艦長、有賀幸作を演じた奥田瑛二、

第二艦隊参謀長「大和」第四代目艦長、森下信衞を演じた勝野洋

などベテラン、中堅、若手役者が多数出演している。

現代から大和を語られるのは、

大和から生還しその後現代を生きている神尾克己を演じた仲代達矢が、

内田守の養女(これはフィクションかな?)内田真貴子を演じた

鈴木京香が亡き父である内田守の遺骨を大和の沈んだ海に

散骨する為にどうしてあの海に行こうとするところから、

60年前の大和の回想をするというのがこの映画のスタイルだ。

確かに歴史を振り返る上ではそういう回想シーンは良くある事だ。

映画「タイタニック」も現在と過去で綴っている。

歴史を振り返る時には必ず色々なドラマがある。

それが良い出来事だったらそれはサクセスストーリーだけれど、

戦争を題材にしたものはもう2度この戦争をしない

という思いが籠められた作品として描かれる。

戦争は失ってしまうものが多くそこから得られるのは

悲しみだけだという事だ。

これはどの世代が見たとしても

そう思わなければならない作品だと思う。

死んでいった者達が、

生き残った者達に未来を託して散っていった

60年前の戦艦大和の総員兵、

および艦長クラスの人達の思いが

こういう形で語り継がれていくのは

生き残った者達の使命なのだと思う。

節目の時には必ずそう考える時があっても良い作品だと思った。

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2 コメント

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戦艦大和について (ルーシー)
2006-04-09 02:14:11
 はじめまして。 私も歴史には興味があり、当時の人達の生きざまは後世に正確に伝えることが現代人の義務でもあると思っています。 

 こちらのブログではかなり詳細に記事を書かれていてとても参考になりますね! 

 私も大和について記事を載せました、よかったら寄って頂けたら嬉しいです。(TBさせて頂きました)
コメントありがとうございます (PGM21)
2006-04-09 11:27:54
>ルーシーさま



初めましてTB&コメントありがとうございます。

こちらは別館なのでできれば本館の方にお願いしたいと思います。

戦後60年を記念して作られた作品でしたが、歴史のそれぞれの思いを綴る上では避けて通れない映画だったと思います。

私の記事よりもっと詳しく書かれている方がいますので、色々な記事を参考にさせて頂いております。

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