オールマイティにコメンテート(gooblog版)

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ゲド戦記(罪を背負って旅に出た先にみた答えとは・・・)gooブログ版

2006-07-31 00:45:04 | 映画記事
なおこの元記事は

オールマイティにコメンテートゲド戦記(罪を背負って旅に出た先にみた答えとは・・・) - livedoor Blog(ブログ)

となります。

29日公開の映画「ゲド戦記」を鑑賞した。

この映画は宮崎駿監督の息子である宮崎悟朗監督に

初監督作品として注目され、

スタジオジブリが今年最大の話題作として送った作品である。

物語は一見奥深そうだが人の心を上手く

描いた作品として興味深い作品でもある。

話題作過ぎると期待はずれだったりする事も多いのだが、

今回のゲド戦記については一見ファンタジーだけれど、

実は人の内面を上手くついた部分が多く私としては

非常になるほどと思い考えさせられた部分も多かった。

確かに世界は架空だけれど、

心理部分では現代社会の闇の部分を感じさせた表現も多く、

今回はその心理面についても重点に観ると良いかも知れない。

ストーリーはこの言葉から始まる。

世界の均衡が崩れつつある。

人々はせわしなく動きまわっているが、

目的は無く、その目に映っているものは、

夢か、死か、どこか別の世界だった。

人間の頭が、変になっている。

災いの源を探る旅に出た大賢人ゲドは、

心に闇を持つ少年、エンラッドの王子アレンに出会う。

少年は、影に追われていた。

影におびえるアレンの前に、

顔に火傷の痕の残る少女テルーが現れる。

いのちを大切にしない奴なんて、大嫌いだ!

この夏、人と竜はひとつになる。

キャストは

立派な両親の元で何不自由なく暮らしていたが、

ある日父親を刺してしまい、

逃げ出して旅に出て大賢者ゲドと出会うが、

正体不明の影に追われるエンラッドの王子アレン演じる岡田准一

かつて両親から虐待を受け、

顔に火傷の痕が残る謎の少女テルーを

演じるこれがデビュー作となる手嶌葵

大賢人ゲドと称されこのストーリーの軸でも

ある魔法使いハイタカ演じる菅原文太

ゲド(ハイタカ)の昔馴染みでテルーと2人で暮らしている

テナー演じる風吹ジュン

永遠の命を手に入れるため、

開いてはならない生死両界を分かつ扉を開けてしまい、

ゲドに恨みを持つ魔法使いクモ演じる田中裕子

その手下で人狩りをしているウサギ演じる香川照之

その他豪華声優陣で構成されている。

まあ話題作なので細かいストーリーは省略して書くけれど、

冒頭でまず人間界に突然竜が現れるところからこの物語が始まる。

時代は世界の均衡が崩れようとしていた時代のお話、

竜が現れた事と疫病などで対策が練られたいた

ある国の会議のあと突然国王が刺され名剣を奪われてしまう。

国王を刺したのが国王の息子であるアレンだった。

そのアレンは国から逃げて旅に出た。

そんな中でアレンはゲドと出会い、一緒に旅に出る。

そしてある大きな港町に辿り着く。

そこでは奴隷の売買がされており、荒んでいた。

そんな中アレンは人狩りのうさぎ達からある少女を助ける。

しかしその少女は助けたにもかかわらず逃げてしまう。

その夜アレンは再びうさぎたちに襲われ奴隷にされてしまうが、

その直後ゲドに救出される。

その足でアレンとゲドはゲドの昔馴染みで

あるテナーの家に辿り着き、

そこでしばらく畑仕事など手伝いをする事になる。

そこで以前町で助けたテルーに再開するが、

テルーは大の人嫌いだった。

その時を同じくして、

うさぎたちはある魔法使いのところへ向かっていた。

そこにはゲドの宿敵といえるクモが住んでいた。

クモはゲドに対して恨みを持っており

ゲドを亡き者にしようと考えていた。

そんな時うさぎたちからゲドの情報を入手し、

ゲドをおびき寄せる事を考える。

ゲドはある日街へあるものを探しに向かう。

それはアレンが持っていた名剣だった。

しかしそこ頃アレンはある影に怯えていた。

その影を常に感じていたアレンは常にその影に怯えていた。

そんな時くもの手下のうさぎたちがテナーをさらい、

ゲドをおびき寄せる。

アレンは影から逃げている途中でクモに捕まり

クモの術中にハマってしまう。

テルーからテナーをさらわれた事を聞いたゲドは

テナーを取り戻しにクモの城へ向かった。

しかしそれはクモの罠だった。

しかもそこにはアレンがクモの魔法でゲドに襲い掛かるが、

それはゲドが受け止めた。

しかしその隙にうさぎたちに捕まり

テルーと共に牢屋にぶち込まれる。

テルーは3人の事が心配になり後を追うが、

その途中でアレンと思われる人物に出会い、その人の後を追う。

そしてそこからテルーはアレンを、ゲドを、テナーを

助ける為にくもの城に入る。

そしてそこで待っていたのは予想外の展開だった・・・

この続きは映画館で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてはまずこの作品については

人の闇について触れられている事だ。

人の闇と言っても難しいけれど、

人には色々な不安や恐怖が支配している時がある。

そういう事に支配されると気にしなくて

良い事まで気にしてしまう。

ここで登場したアレンもまたその1人だった。

何の不自由もない生活、約束された道、

しかしその生活がアレンには重圧だった。

偉大な親を持ったりすると特にその傾向が強くなるものだ。

小さい時は気にならない事でも大きくなると

それが気に出してしまう。

アレンが父を刺してしまった衝動は

そんな比べられる事に対する不安と恐怖が

アレンの中に2人のアレンを作ってしまった。

ただそれをやってしまったアレンは

更にその負い目に悩まされ続ける。

そうアレンの中にはそんな事をやっては

いけないという事を良く理解していたからだ。

そして旅に出た先でゲドと出会うのだが、

このストーリーの中でゲドはアレンにとっては

これから死ぬまでどう生きれば良いのかを差し伸べてくれた人、

人生においてそういう人に巡り会う事で

自らの自縛を解くことができる場合もある。

そしてそのキッカケになったのは少女テルーだった。

テルーもまた虐待を受けた過去を

背負う少女として登場するんだけれど、

そのトラウマが原因で人嫌いになったテナー、

テナーの場合は自ら信頼できる人以外には

心を開けないんだけれど、

元々は純粋な少女だったからこそ信頼できる人には

心を開けるんだと思う。

そういう人に出会えば彼女もトラウマを

克服できるほど強くなっていくのだと思う。

このストーリーの伝えたい事は

命の大切さと罪の重さの2つにある。

命の大切さはこれは言うまでもないんだけれど、

近年色々な事件を見たり聞いたりするととても心が痛む、

特に何の罪も理由もない人がそういう事で命を落としたりすると、

そういう犯人には死をもって償うという

選択肢もあって良いとも思う。

そして罪の重さについてだけれど、

命を奪うまではいかない場合

(命を奪ってしまったケースもある程度含まれる)

には当然どれだけその罪を背負うのかに掛かってくる。

これは過去のレビューでも触れているんだけれど、

罪は死ぬまで背負うものであり、

生きているうちには絶対清算されないという事だ。

それが例え小さな事だったとしても(罪とは言えない事でも)

当然でそれを背負いながら誰もが生きている。

世の中色々な罪があるけれど、

その中で人はその罪にどれだけの基準を

置いているのかはその人によって基準が全然違ってくる。

これはそれぞれが生きてきた価値観や経験など

によって違うものであり、完全な基準はまずない。

ただそれぞれの人の中には

絶対価値観というのだけは必ず存在する。

もちろん私の中にもそういう

絶対価値観という基準はあるけれど、

私の中にはある程度の基準を超えた罪については

一切の力にならない基準があり、

その基準を超えた時点で私はその人は死んだ者と仮定している。

死んでしまった者(実際には生きているので)には

当然それ以降命があったとしても

一切の評価はせず常に0点しかつけないし、一切触れない。

当然その中には愛して止まなかった人も含まれているんだけれど、

それは心を鬼にして切り捨てた。

その結論はとても辛いものだ。

しかしそこで躊躇してしまってその罪を許してしまっては

今度その事例に対しては常に許し続けなければならない。

例えばある人は大好きで大罪をしても許して応援するのに、

身近な人には許さないとなれば当然許さない人は

「何故あの人は許されて、自分は許されないの?」

と言われたら確りその理由を答えられるか?

それではあの人は才能があるから許され、

あの人は悪ガキだから、才能がないから許されないという

変な価値観が生まれてしまう。

ゆえにそこを自ら制御しなければ不公平感が出る。

だから私の中では例え世間では天才と呼ばれようが、

人格者と呼ばれようが、おりこうさんだろうが

それが情状酌量の基準には一切しない。

もちろん悪ガキでも、才能がなくても一緒に扱う。

全てはこの世界が平等で成り立っている以上は

そうして行く事が絶対的に必要だと思っているからでもある。

とはいっても私もこれだけ色々な人に出会って

私の中では死んだ人の事を話題にされたりすると、

それをどう避けようかと常に考える。

実際にこの中では上手く避けているんだけれど、

当然私から誰がその人なのかは明かす事はない。

それはその読み手の人にとっては

大切な存在であったりするからで、

死んだ人(生きているけど)に

悪口いっても何の意味もないからね。

それで今まで作ったものを崩しても仕方ない訳だ。

その理由を述べてもその人にとっては

受け入れられないものだと思うし、

理解したくないものだとも思う。

実際に私は理解されないものだと思っている。

それでもその信念は貫き通す。

このストーリーの中でもアレンは最後に

罪を背負って生きて行く事を決めているんだけれど、

その道は決して平坦な道ではない茨な道だ。

それでも死ぬまで生き続けなければならない。

そこまでこの映画の心理面を感じて観た人は

多くないかもしれないけれど、

命の大切さと罪の重さを感じてくれるなら

この作品の意味はとても大きいものになると思う。
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2 コメント

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Unknown (yuka)
2006-08-08 10:30:11
関係ないことで申し訳ありません。

以下は yahoo!の映画ユーザーレビュー(ゲド戦記)のことです。ネットの魔力は恐ろしいと思った。便利じゃない、匿名性とかの問題に私達が直面しなきゃいけないことがいっぱいあると思った。。。↓↓



★評価1(星1)は工作だそうですが。

皆さん工作して評価動かしてどうするんですか?(常識なのかもしれませんが)好評も悪評も工作なんですか???

悪評の工作員らしき方が、次のように書き込んでましたね。

「映画公開日からずっと☆1つで投稿してるのにぃ~!yahooのアカウントも一人あたま500は作ってます、工作でも何でも良いでしょ!お願いします!出来高なので、評価を2点以下にしないといけないんです、

協力してぇ~。」

とのこと。本当でしょうか?(素直に書きすぎ、、、)

星1がここまで重なっているのが異常だとおもうので、悪評の工作員説を信じます。

作品自体は、「1ってぇことはないだろ」だと思います。(でも5でもないと思うけど、、)

工作に対抗すべく、5を入れさせていただきます。(5を入れているほかの方も、1に対抗して平均を適切に上げたいのだろうと思います)

本編評価と関係なくてすみませんでした。



★評価5(星5)は工作だそうですが。

皆さん工作して評価動かしてどうするんですか?(常識なのかもしれませんが)

好評も悪評も工作なんですか???

好評の工作員らしき方が、次のように書き込んでましたね。

「作品自体は、「1ってぇことはないだろ」だと思います。(でも5でもないと思うけど、、)

工作に対抗すべく、5を入れさせていただきます。(5を入れているほかの方も、1に対抗して平均を適切に上げたいのだろうと思います)」

とのこと。本当でしょうか?(素直に書きすぎ、、、)

星5がここまで内容が薄いののが異常だとおもうので、好評の工作員説を信じます。本編評価と関係なくてすみませんでした。



★ふざけるな!こんな駄作で大衆から金を巻き上げさらにレビューで工作か!?いいかげんにしろ!!工作員やってる奴が「IDたくさんとって評判落としてました☆」なんて言うわけねえだろ!ボケ!!

何が「工作員はやっぱりいたのか」」だこの自作自演野郎!

隣に座ってた子供が「ポケモンがよかった~」って親に泣きついてたぞ

制作期間半年程度の手抜き作品(もののけ姫は2年以上かけて作ってます)で客騙しやがって、全然面白くなかったぞ!金返せ!!



<<今までのはyahoo!の投稿です。評価でさえ操られていて、あまりにもおかしいし、やるせないし、苦しいし。。。

先ほど言った通り、これが、ネットの魔力(匿名性とか?)なのかもしれないけど、次から次へとぐちゃぐちゃになってきて…もうyahoo!に違反通告するのでさえしんどくなってきました。

ゲド戦記は、たしかに難しい。傑作だなんていえないかもしれない。でも、私は素直な、純粋な感想がほしかっただけだったのに!!ネットを利用して調べた私がバカだっただけなのかなぁ

もぉ、パソコンなんかいらなかったよ。おかしいよ、便利でもなんでもない!!

あなたは、このようなブログみたいなものをお持ちですが、ネット時代をどう思っているんですか??

意見を聞かせていただきたいです。



他人の意見で評価をつけてはいないので (PGM21)
2006-08-12 01:04:09
>yukaさま



コメントありがとうございます。

多忙ゆえ遅れましたが、評価についてなんですが、当方ではこちらのBlogでは評価点は付けておりませんので本館のBlogでは星いくつで表現しております。

もちろん評価については私の感じた感覚で評価を出しているので意図的な評価はありません。

確かに酷評の中で高評価すると意図的に感じる方がいるかもしれませんが、それは観る側の感覚なので誤差は生じるのは当然だと思います。





>>今までのはyahoo!の投稿です。評価でさえ操られていて、あまりにもおかしいし、やるせないし、苦しいし。。。

先ほど言った通り、これが、ネットの魔力(匿名性とか?)なのかもしれないけど、次から次へとぐちゃぐちゃになってきて…もうyahoo!に違反通告するのでさえしんどくなってきました。

ゲド戦記は、たしかに難しい。傑作だなんていえないかもしれない。でも、私は素直な、純粋な感想がほしかっただけだったのに!!ネットを利用して調べた私がバカだっただけなのかなぁ

もぉ、パソコンなんかいらなかったよ。おかしいよ、便利でもなんでもない!!

あなたは、このようなブログみたいなものをお持ちですが、ネット時代をどう思っているんですか??

意見を聞かせていただきたいです。



この件についてはネットが悪いのではなく人が悪いのであってネットとパソコンはあくまでその手段でしかありません。

それぞれ確りした考えを持っていれば色々な意見を読んでも動じないでしょう。

Blogは自らの意見を自由に発言できるツールですが、使い方を間違うと自らに降りかかってくる面もあります。しかしBlogの場合は色々な考えの方と通じる事ができる優れたツールと私は解釈しています。最終的には色々な考えを読んでそれをどう思うかは観た人次第なので確かに便利過ぎるのもその有難みが解らなくなってしまいますね。

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