Petit bonheur

日々の出来事を写真とともにつらつらと。

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『手紙』

2006-09-27 01:35:54 | 映画
東野圭吾氏原作の『手紙』を観て来ました。
殺人犯を兄に持ったが為に、本人には何の罪も無いのに差別され続ける青年を中心に描かれています。

自分ではどうすることもできない事で、諦め続けなければならない人生。
それはそれで辛すぎるのだけど、お笑い芸人で成功するとか、生まれも生活環境も全く違う恋人と結婚を望んだりと、普通でもなかなか叶わない事を望み、兄の事がバレて失うと、“兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ”なんて言葉はちょっとどうかなと思ってしまいました。
確かにそう思ってしまうだうけど、あまりに高望みしすぎじゃない?みんなもっとささやかな事で幸せを感じてるものだと思うけど。

さらに、獄中の兄からの手紙も、悔いるというより自分がしたいからしている、書きたいから書いてる、それを受け取る側の気持ちを考慮していない感じで、なんとなくすっきりしない。
こういう状況の人達をかわいそうと思えない私って、なんて冷たい人間なんだろうと思いながら観ていました。

勤務先で配置転換になった後、会長が彼にいう言葉は一見冷たい言葉にも感じますが、そちらの方が納得できます。「誰しも犯罪からは身を遠ざけたい。自然の防衛本能だ」。「君はここで生きていくんだ」「この場所から一歩ずつ」。
会長が単に冷たい人なら、配置転換などせず、彼をクビにしていたでしょう。
「被害者とその家族だけでなく、身内にも辛い思いをさせている、それも彼の罪なんだ」という言葉が、とても重く感じました。
その後、刑務所にいる事で償えているわけではない事に気付いた兄の姿は、本当に悔やんでいて悲しいものでした。
「罪を犯すとはどいうことか、刑罰とは何なのか、真の更正とは----そんなことを考えながら書きました」(東野圭吾)
ここでやっと原作者の書きたかったことがわかったような気がします。
真に悔やむ、更正するということは、生きていくことそのものが辛いことなのでしょうね。
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2 コメント

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Unknown (YOLANDA)
2006-09-27 09:10:20
こんな映画がやっているとは知りませんでした。

なかなか興味深い内容ですね。

犯罪者の家族・・・それはそれは辛いのでしょう。

いくらプライバシー保護とは言っても噂はすぐ広まりますからね。

でもワタシもあまりかわいそうとは思えないかも。

犯人には「だって自分が悪いんじゃん」って

その家族には「被害者の家族はもっと泣いてるよ」って感じると思われます。
Unknown (橋之介)
2006-09-28 06:05:36
何だか考えさせられますな。

どんな人でも良心を持っています。 その人が置かれた立場や周りの環境によって、流れによってどれが変えられていく場合がある。 気がつけば・・・・という感じでしょうか?

時々、客観的な視点で自分を振り返ることが大切ですね。

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