金八先生は、加藤優が警察から解放された時、彼の顔を殴った。そして二人は抱き合った。
情報番組の司会者やコメンテーター、教育評論家、そして全国のモンスターペアレントたちによると、金八先生は体罰をしたので、つるし上げの対象者となる。
本当にそれでいいのだろうか。
加藤の場合、多くの人たちは彼がひどい子どもだったから体罰を受けてもしょうがないと思うのかもしれないが、それでもまだ彼はまじめで根は誠実なほうである。別の次元のところに、歌舞伎町でキャッチをやっている人のように馬鹿にしながら大人をからかうような子どもや、ナイフを持った子どもがいるのである。教師の体罰をすぐに批判をする人たちは、おめでたいことに本当にとんでもない子どもと出会ったことがない人々である。地獄を見たことがない人々である。あなたは、まだ自分の家の全ての窓ガラスを割られた経験がないだろう。もし目の前で割られていたら、すぐに警察に連絡をして、力をもって警官たちにその中学生たちを拘束させるだろう。あなたは、彼らを教育する(諭す)こともなく・・・。
どんな理由があっても、どんな子どもに対しても、無条件で体罰は絶対によくないというのは、教育上間違いである。本気でたたき、魂でぶつかってこそ、その子を変えられるということもある。強くたたいて自分を止めてほしい、殴って思い切り自分を叱ってほしいと心の底で願っている子ども達もまた、今の甘やかしの世の中においては、たくさんいるのである。