F & F嫁の “FFree World”

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新井正博石版画展 2008

2008年03月12日 | Art

F log




プログというのはつくづく不思議なものだ・・・


というのは始めてしばらくたてば誰でも感じるところではあるが、
ひょんなご縁からまたひとつの出会いがあり、またその感を強くした。


ロンドン、東京、神奈川から発信される 3 つのブログ。
どれも毎回更新を楽しみにしているが、そこで共通に登場する方を知った。


  どっこいSHOW:Scrapblog


それがこちらのブログの管理人、Marrrsan こと新井正博さんである。




各プログを読んでいると、新井さんは米国ニューオリンズ在住の芸術家で
石版画という技法で活躍されているのだとわかる。
ご本人のブログでも作品が紹介されているが F がビビッと来たのは数年前、
ロンドンのある方が製作を依頼された、自宅玄関のリトグラフである。
日本の画一的な集合住宅とは異なり、趣のあるロンドンのフラット。
その素敵なエントランスを内側からドアに向かって見た構図。
小さな画像だったが、その緻密かつ柔らかな表現にとても惹かれた。



今回は偶然なのだが、いつもお世話になっている genova1991 さん のブログで、
新井さんの個展が東京で開催されることを知った。
期間中、平日の休みを利用して11日の火曜日に訪ねてみた。
最近本当に F 嫁の仕事が忙しく、なかなか休みが合わない。
この日も最後まで私も行きたいと言っていたが、泣く泣く仕事に出かけた。









会場は東大赤門近くの、ギャラリー愚怜(グレイ)。
日中20度近くまで気温が上昇した暖かい日。
散歩がてら御茶ノ水駅からてくてく歩いてみた。
正午からなのに1時間以上早く着いてしまった。


東大の中に潜入して散策してきたのだが、それはまた コチラ で。





赤門の前を渡るとすぐに看板が見えた。









ギャラリー愚怜は小さいけれど素敵なスペースである。
ロケーションも良い。
ガラスに反射しているのは東大の緑。



扉を開けると新井さんがおられた。
飾られたお花を指しながら 「 genova さんのブログを見て参りました 」 とご挨拶。
その後共通のブログを介して新井さんも F をご覧になったことがあると分かりホッとする。
やっぱり不思議なツールだね、ブログというのは。





作品は大小20点。
ギャラリーの黒い壁面に作品が映える。


石版画の手法を 写真つきで解説 していただいたが、思っていた以上に複雑で難しい。
リトグラフも近年は扱いやすいアルミ板を使用することが多いらしいが、
新井さんは石板にこだわって製作されている。


繊細なモノクロの世界。
近づいて見るのと、少し離れて見るのではまた印象が違って楽しい。
光と影を絶妙に取り入れた作風が大好きである。


もともと F は写実的な絵画が好きなのだ。
そして色の無い世界が好き。
ということは、新井さんの作品はど真ん中のストライクなのである。


・・・作品が登場しない?
このブログで展示されている20点の作品をご紹介するのは本意ではない。
会期が3月19日の火曜日まであるので、可能な方はぜひ足をお運びいただきたい。
撮った写真よりも現実の絵をご覧になって欲しいのだ。






でも一枚だけ・・・






じつは新井さんの作品で気に入ったものがあれば、一枚購入したいとの野望があった。
展示されている作品のほか、クリアファイルに整理された過去の作品を眺めていて、
その作品の中に、これは!!!! というものが見つかった。


  「 これいいですね。好みです 」と言うと、新井さんの答えにビックリ!!
  「 ああ、これは以前 genova さんにご購入いただきました 」


どひゃ~!! 好みが同じでしたよ、genova さん(笑)
ただこの作品はもう入手困難だとのこと。
家の壁に映る木漏れ日が素敵な作品だった。
残念無念ではあるが、かぶらなくて何よりというべきだろう。


会場をもうひと回りしていると新井さんが 「 表のはご覧になりましたか? 」 と。
ふと見ると道路側に向いた作品がスタンドに掛けられていた。
外の看板とギャラリーの外観に気をとられて入るときはまったく気づかなかった。
では・・・と作者自らくるっと向きを変えてくれた瞬間、


惚れた  


「 Norvenber Morning 」 というその作品。
ご友人のお宅に招かれたときに見た窓が題材になっている。
縦型の細い窓にはブラインドが降りている。
室内には観葉植物。窓の外にもなにかの木が見え奥行きを感じさせる。


外から入り込む光、逆に窓の周囲は影。
透けた観葉植物の葉脈が美しい。


ブラインド上部は写真でいえば露出オーバーぎりぎり。
かろうじてブラインドの端は見えている。
影の部分は暗部が潰れず、ディテールがよく分かる。
おそらく現場で写真を撮って暗部をこれだけ見せれば、窓は飛んで真っ白だろう。
まさに光と影の魔術師である。








ご出演の許可をいただいて。 F が購入した作品 「 Norvenber Morning 」 と作者である新井正博さん。
ものすごく優しいジェントルマンである。


この作品、以前に新井さんのブログでも取り上げられたが、
とある ハリウッドの映画作品 に関係あったという。



一点物の絵画の場合は 「 売約済み 」 と表示されたり、そもそも展示から外されたりするが、
石版画の場合は作品名の横に小さな赤い○のシールが貼られる。
例えば3つ貼られていたら、その作品は3人の方が購入したということになる。
F はこの作品展最初の購入者なので、会期が終了したらそのものを持ち帰ることになる。
それまではギャラリーの外に向けて展示してあるので皆さん見てね(爆)







すっかり話し込んでしまい長居になってしまった。
他のお客さんも続々とやって来て盛況なので失礼することに。


開催期間は来週の水曜日19日までである。
土日も挟んでいるので、ご興味のある方はぜひギャラリーにお運びいただきたい。
今回はモノクロ(一部セピア)の石版画のみだが、新井さんは油彩も素晴らしいのだ。
機会があれば 色彩の世界 も観賞してみたいと思った。







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6 コメント

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Thank you (Marrrsan)
2008-03-12 00:17:01
長い記事をお書きくださいまして、恐縮です。
次回の展覧会の宣伝文はFさんにかいてもらいましょうか(笑)。
これをご縁にこれからもよろしくお願いします。
わぉ!(^^ (トミー)
2008-03-12 00:24:03
なんと・・・御購入されましたか!(笑)
いい作品と出あってよかったですね。
ブログの素敵なご縁が繋がりますように!
宣伝マン! (genova1991)
2008-03-12 14:15:52
Fさん、宣伝トークがお上手だわ~
どうしても実物を見に行きたくなりますもの
もっとも私からというよりYoshiさんとのつながりが本来でしょうが、たまたまブログで個展をご紹介しましたので、そんな関係かしら?
お気に召した作品が見つかって良かったですね~
ありがとうございます (F)
2008-03-12 23:54:34
Marrrsanさん、こんばんわ。

昨日はお世話になりました
想像していた以上に素晴らしい作品の数々を堪能しました。
思い切って入手することにしましたが、大事に飾りたいと思います。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
また個展の御盛会をお祈りします。


ドキドキです (F)
2008-03-12 23:57:02
トミーさん、こんばんわ。

ええ、思い切ってしまいました!!
でも清水の・・ほどではないですね(笑)
作品をとても気に入りましたので。
本文にも書きましたが、ブログのご縁は大事にしたいと思っています。
トミーさんともいつかお会いできますように



おかげさまで (F)
2008-03-13 00:00:12
genovaさん、こんばんわ。

おかげさまで、genovaさんやトミーさんやYoshiさんの話題でお話の取っ掛かりが出来ました(笑)
ありがとうございます。

宣伝トークはせめて文章量が半分以下になるといいのですが・・・
最近ダラダラと書き過ぎのような気がしています。

会期が終了して作品を取りに行くのが楽しみです


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