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管弦楽組曲

2009年04月03日 | Cinema & Musik

F log



Wikipedia 「 管弦楽組曲 」 より引用

バッハはこの作品群を「組曲」とは呼ばなかったようである。というのも、バッハにとって組曲とはもっとも狭義の組曲、
すなわちアルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲から成る組曲、ないしそれにいくらかの舞曲を加えたもの
でなければならなかったからである。従ってこれら作品は「序曲に始まる作品」というような意味で「序曲」 (Ouverture)
と呼ばれていたようである。これに基づき、新しいバッハ全集では「4つの序曲(管弦楽組曲)」としている。






先日観たバレエの発表会 では、バッハの管弦楽組曲第 2 番、第 3 番が効果的に使われていた。
第 1 曲の序曲を除けば 2 ~ 5 分位の小曲の集まりであるから、なるほどいろいろな年齢の子供たちを次々踊らせるには
よい選択だ。それに格調高いしね


すっかり放置だったクセに、こういうキッカケがあるとまた聴きたくなるのだ。


冒頭の引用のように昔は 「 管弦楽組曲 (Orchestral Suite) 」 だったが、最近は 「 4 つの序曲 」 と呼ぶらしい。
なんかピンとこないねぇ。
本稿では便宜的に 「 管弦楽組曲 」 の呼称を継続する。・・って大げさか(笑)



古典派はもとより、シューマンまでも古楽器 ( オリジナル楽器、ピリオド楽器 ) で聴くほどの古楽器好きである。
もうシューマンはモダン楽器で聴く気がしない、まったく。


だが、それこそ古楽器で聴くべきこの管弦楽組曲においてはモダン楽器が第一選択なのだ。
これは完全な「刷り込み」だと思うが、初めて購入した同曲はサー・ネヴィル・マリナーが EMI で録った 3 回目の録音である。
以降、同じ曲を複数所持するのが当たり前の F が、何故かこの曲については買い足さなかった。
必然的にその録音を長く繰り返し聴くことになった。


その後、ピノック、ガーディナー、クイケン、コープマンと古楽器の興隆とともに聴いたが やはり母親はマリナーだった (笑)
それでもその中ではガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツが好きかな。
あ、これはマリナー版より前の録音なんだ~
その筋の方々にはたいへん申し訳ないが、リヒターの録音は聴いていない。
片、手落ちだろうか。


今回あらためて聴き直したが、やはりマリナー版は落ち着くなぁ。










Bach - Bwv1067 Orchestral Suite - 01 - Ouverture



コープマンが手兵のアムステルダム・バロック・オーケストラの最少人数で演奏する第 2 番ロ短調 BWV1037 第 1 曲。
オリジナル楽器のヴァイオリン 2 名、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、は 1 名づつ。
コープマンの弾き振りのチェンバロ、そした第 2 番の主役とも言うべきフラウト・トラヴェルソ。
2:30 ~ の快速フーガが大好き。










Bach - Bwv1067 Orchestral Suite - 04 - Bourree



若い頃はダントツに好きだった第 4 曲ブレー。
フルートはやっぱり木管だったと再認識できますな。










Bach - Bwv1067 Orchestral Suite - 06 - Menuet



心身共に枯れた(笑)現在、好きなのは第 6 曲メヌエット。
オリジナル楽器の弦に暖かいフラウト・トラヴェルソがぴったりとマッチする。
先日のバレエ公演でもこの曲でとても素敵な踊りを見せてもらった。









終曲バディネリは解説によって異なるが、冗談とか遊びなどという意味らしい。
それにふさわしい演奏をひとつ。




2 Guys 1 Flute | J.S. Bach Badineri



こちらは金属になった現代フルートの音。
それにしても凄いテクニックだねぇ。まさに二人羽織。
手担当の運指もスゴイが、口担当のタンギングも見事。
終盤にはデフォルメまでして見せてくれる。観客も大ウケだ~







アマゾンで視聴したら、同じサー・ネヴィルでも録音によってアクセントが違ったりして面白い。
またしばらくはいろいろ聴き比べてみるのだろう。






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2 コメント

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競演堪能 (hirorin330)
2009-04-04 10:31:01
その筋のものではありませんが、
Fさんが、CD版も多く出回っている、
リヒターをお聴き出ないというのは、
ちょっと意外でした。w

実は、永く、音楽は、コンサートで生を、
家で聴くなら、光量を落とした部屋で、
LPかCDをじっくり、
と思っていましたが、
こと古楽、いや、コープマンに関しては、
映像とともに鑑賞するのが一番と思います。

いやあ、いい時代になりました。

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やっぱり・・・ (F)
2009-04-04 23:34:53
hirorinさん、こんばんわ。


いやいやバリバリその筋、それも筆頭でございますよ
ミサ曲、受難曲等では古楽器にどっぷりつかりながらも、時々リヒターに里帰りしてます。
やはりこの曲も聴いてみるようにします。

と言いつつアマゾンでポチッとしたのはラインハルト・ゲーベル80年代半ばの録音。
BWV1070が聴きたかったんです~
やはりニセモノっぽいですねぇ。いまひとつワクワクしません。

偶然ですが、干支ひと回り以上酷使したミニコンポが壊れました。
オーディオには意識して凝らないようにしていますが、最近は小さくてもHQなコンポが多いですね。
たいへん目の毒です。

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