F & F嫁の “FFree World”

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MINUS-8 DIVER : An Automatic Titanium Dive Watch

2017年01月22日 | Fの正味なんぼのもん

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F の趣味におけるカメラと腕時計は同じ道を辿っております。
それは集めるだけ集めて、あるキッカケからほとんど売却してしまったという事です。


カメラは銀塩一眼レフからデジタル一眼レフに移行し、超広角から望遠まで各種レンズでカメラバックをいっぱいにし、
その後はカメラ最果ての地と言われるライカにまで手を出した挙句、すべて売却し現在は RICOH GR (換算28mm) 一台だけになっております。

まぁその理由はいろいろあるんですが一言では言い尽せません。
最近一向に伸びないブログのカテゴリー Digital Photo を御覧頂ければ過去の写真がたくさん出てきます。


腕時計にしても腕は 2 本しかないのに一時期はまぁこれでもかと集めてました。
F 嫁との結婚時、結納返しにジラールペルゴのウルトラスリムをリクエストして顰蹙を買ったのは有名な話です(笑)

その後もエベラール、ブライトリング、インター、ユリス・ナルダン、ゼニス、パネライ、ジャガー・ルクルト、等々。
もっとも WG や PG はひとつもなく、SS ばかりのコレクションでしたが。

現在ではすべて整理売却してしまい、手元にはカシオ・プロトレック三種(ザバゲ用、仕事用、日常使い)、それに加え、
黒ベルト三針の冠婚葬祭用としてグラスヒュッテ・オリジナルが一本あるだけに落ち着いていました。

以前のコレクションはすべてスイス製の腕時計でしたが、初のドイツ物であるグラスヒュッテ・オリジナルはたいへん気に入ってます。
プロトレックもタフさ(登山用)、正確さ(電波時計)、長持ち(ソーラー電源)においてまったく文句のつけようもない実用時計です。




すっかり脂が抜けて落ち着いた時計趣味でしたが、2016年にたまたま覗いたクラウドファンディングのサイトで次のページを見つけました。



MINUS-8 DIVER: An Automatic Titanium Dive Watch ( INDIEGOGO )



MINUS-8 (マイナス・エイト) というブランドがチタニウム製のダイバーウォッチを制作するにあたりその資金をクラウドで調達しようという試みです。
創業者で CEO である BRETT LOVELADY 氏が中心となった小さなブランドですが、過去に他の製品を送り出した実績はありました。

今回の対象となった MINUS-8 DIVER のデザインに惚れてしまったのです。
それを後押ししたのは、このダイバーウォッチは日本製のオートマチックムーブメント (SEIKO製 24石 NE15) を使用しているということです。








そして自社製以外で使用しているムーブについて触れない時計メーカーが多い中、文字盤に堂々と AUTOMATIC JAPAN MOVT と刻まれているのです。
その潔さに惹かれ、昨年出資する事を決意しました。

出資というとカッコいいですが、要するに製品が完成したら送るから先にお金を払ってね、という話です。
昨年に支払った額は 588ドルで、正価は 788ドルなので約 25 %の割引きということになります。

幸いにもプロジェクトは堅調で、昨年12月時点で 142,016ドルを集めダイバーウォッチの生産が順調に進むことになりました。




出資から数ヶ月、とうとう FedEx で西海岸から荷物が届いたのです。





RICOH GR


梱包を開けるとこの黒いケースが入っていました。






RICOH GR


海外製品特有の開けにくい梱包を更に開けると中には MINUS 8 WATCH の文字がプリントされた内箱が。






RICOH GR


外カバーを取ると最後に -8 のロゴが入った箱が現れました。







RICOH GR


オープン! やっと MINUS-8 DIVER とのご対面です。
ベースモデルはシルバーなんですが、出資したのはマットブラックの特別モデル。







RICOH GR


横に刺さっている厚紙は最低限の取説でした。






RICOH GR


さっそく前面、背面、そしてベルト類を覆っているビニールを取り外します。
クルマのシートに掛かったビニールも納車前にすべて剥がしてもらっている派です(笑)








RICOH GR


オールマットブラックなので黒、また黒です。
インデックス、針先の白、ベゼルの回転方向を示す唯一の赤い←がよいワンポイントになっています。







RICOH GR


手に持ってみます。
300m 級のダイバーはずっしりと重いはずですが、チタン製だからでしょうものすごく軽いです。

厚さは14.3mm とダイバーらしいものですが、44mm という直径はかなり小さく感じます。







RICOH GR


マットな文字盤に燦然と輝く AUTOMATIC JAPAN MOVT いいですね。

時針、分針も先端以外はマットで文字盤に沈んでいます。
秒針に至っては四角い蛍光塗料部分以外は真っ黒で見えません。

写真の様に周囲のインデックスを秒針の先端が通過する際にチラッと視認できるのです。
生きるか死ぬかのダイバーウォッチにしては視認性が…とも言えますが、この黒く沈んだ佇まいに惚れたのです。

まぁ陸サーファーならぬ陸ダイバーなのでまったく問題ありませんが。
そして左サイドにチラッと見えるのが、これまた陸ダイバーにはまったく無関係の本格ダイバー必須の
ヘリウムエスケープバルブです。






RICOH GR


トップ写真の様に -8 のロゴが刻まれた竜頭はもちろんねじ込み式で赤い防水パッキンが施されています。
ちなみにトップ写真ですが、300m / 984ft と記されています。

ダイバーウォッチの性能表記では 300m / 1000ft とされている事が多く正確ではありませが広く容認されています。
そこを敢えて正確に 984フィートと記載することにこのブランドの生真面目さが現れていると思うのです。








RICOH GR


背面はスケルトンではないのでムーブを覗くことは出来ません。
チタン製のブレスレットはオーソドックスな三ツ折れダブルロックでプッシュ式ではありません。

ここら辺りはコストが現れる所ですので仕方ないといえば仕方ありません。
届くのは 5 月頃になってしまうようですが、ラバーベルトも頼んでありそちらが本命かもしれません。







RICOH GR


さてひとしきり撫で回したら、ベルトの調整です。
デフォでは指が 3~4 本入るくらいブカブカでした。

数年に一回程度しか活躍しないブルースタイルのピン抜き器です。
しかし付属のバネ棒外しは消耗が激しく今回買い換えとなりました。それは後程。






RICOH GR


まずピン抜き棒でベルトバックル部のバネ棒を外します。






RICOH GR


バネ棒が外れてまっすぐに伸びた状態です。
この時点でブレスのコマをいくつ抜くか当たりをつけます。






RICOH GR


ピン抜き器にベルトをセットします。
気の利いたベルトには裏側に抜く方向が描かれていますが、この時計にもしっかりとありました。


ピンの位置に当てがいゆっくりとハンドルを回転させます。
すると反対側にベルトを止めているピンが押し出されるのです。






RICOH GR


ここまで出てくると後は手で引っこ抜けます。
このピン抜き器がないとベルトに傷をつけたり、手を怪我したりする場合があります。

幸いにも過去にはこれで片付かなかった事例はなく、付属のハンマーを使う機会はありませんでした。






RICOH GR


左右均等に 2 コマづつ計 4 コマ外しました。
後はバックルの取付け位置で調整ですが、7 穴の内 5 穴目でフィットしました。







RICOH GR


バックルのロック部に MINUS-8 の刻印があります。
しかしこのベルトはマットでキレイですが盛大に傷つきそうですね。






RICOH GR


左腕にはめた状態です。
やはり 44mm という径は絶妙ですね。






RICOH GR


STREAMLIGHT の PT-1L-1AA で数秒照射し、暗闇での状態を撮影したものです。
6 時 43 分 1 秒を示しているのがお分かりでしょうか。








MINUS-8 DIVER のスペックです。






RICOH GR


今回は使用しませんでしたが、バネ棒外しの爪が欠けているので新調しました。
スイス製の BERGEON バネ棒外しセットで、デフォが小、付属の小袋が大になります。

さすがしっかりした造りで安心感があります。
ラバーベルトに交換の際には活躍してくれることでしょう。








RICOH GR


ひょんなことからネットの海で出会い、縁あって日本にやって来た MINUS-8 DIVER
知名度は一流ブランドに遠く及びませんが、天邪鬼である F にはピッタリの希少性。

更にその個性的な色味も含めたデザインがとても気に入ってます。












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