F log
仕事でお世話になっている方が出演するバレエ教室の発表会を観に行った。
ウチから電車で1時間ほど。かの有名な南アのリゾート地と同じな名前のホールだった。
その方にダメもとで「舞台の写真は撮っていいんですか?」と聞くと、本来はダメだが、
例年みんなパシバシ撮っている、との事。
なかなか舞台写真の練習は出来ないので、思い切って機材を持ち込む。
打ち上げのことも考慮し、先日こけた日と同じセットを用意。
こんどは無事に手渡すことが出来た。
もっとも受付に花束を預かるコーナーがなくて、聞けば「直接楽屋へ持っていってください」と。
本番前に??? まぁおおらかではある。
おおらかついでに、アナウンスで撮影について注意されたので受付の方に聞いてみると、
「フラッシュ焚かなけりゃイイですよ~」とあくまでおおらか。
一応、客層の中心である父兄に配慮して1階下手の最後列に陣取る。
コソコソと三脚を立てて、E-330と先日入手したばかりのSIGMA 150mm F2.8 (換算300mm)をセット。
上着をカメラに巻いて少しでもシャッター音を抑える。こうした場合はE-1がいいなぁ。
ま、F が座ったブロックは他に人がいなかったので、あまり迷惑はかけてないと思うが。
写真の横位置で全身像が余裕で入るくらいの距離。縦横変換はしないことにした。
同時に引きの絵を撮るため、GX100もスタンバイ。
出し物は「バレエ・コンサート」「パキータ抜粋」「コッペリア全幕」である。
撮り始めてすぐに気づく。いやぁ難しいとは聞いていたが、ホントにすご~く難しい!
第二部「コッペリア」全幕より、コッペリウスの落とした鍵を拾うスワニルダ。後方は友人達。
舞台は薄暗いときと、スポットで極端に明るい時と両極端。
スポット測光で衣装に当ててもいいのだが、動いて外れるとすぐに露出オーバー。
衣装も白いチュチュは白とびし易いし、黒い衣装は潰れやすい。
それらが激く動き回り、あげく跳んだり回ったりするんだから・・・
E-330の3点測距じゃどうにもなりませんぜ、ダンナ
客席では子供が出演しているであろうお父さんが手持ちでバシバシ撮っている。
愛情では負けるが、私の方が有利な点がひとつだけ。
おぢさんは次にどんなパが来るか知っているもんね~!
バレエ・コンサートは「シルビア」「ジゼル」「海賊」「眠り」「リーズ」「白鳥」などの有名どころ。
次はアラベスクでキメ!!とか、フェッテの後はアチチュードでフィニッシュ!!とか知っているので
「コッペリア」も含めて撮影のツボは抑えられる。左右対称のパも多いからね。
客席センターではプロのビデオ撮影とスチル撮影が行われていた。
彼らは8GBのカード何枚分も撮るのだろうが、この日撮影した舞台写真は合計6.39GBであった。
また機会があったら撮ってみたい。出来れば11点クロスセンサーで・・・
大らかな教室ですね~。
大抵はプロの写真屋さんを入れているので、観客は撮影禁止なんですけどね。
舞台は確かに明暗のコントラストが激しいし、ダンサーはひっきりなしに動くし、で被写体としては難しいんだろうな・・・。と。
ただ、撮られる側からすると、
「なんでこんな角度なのよ!!」
「ブレてるじゃないの!!」
「一番脚が上がったチャンスを捕らえてない!!」
とか、文句言いたくなるんですよ。
いや、その、自分が完璧な角度で、しっかり脚をキープして、きっちりバランスをとりさえすれば、誰だって綺麗にとってくれるんですけどね。
もちろん会場のアナウンスで撮影、録画は禁止と流れるのですが、結局最後まで注意はされませんでした。
まぁこのご時世ですから、早晩なんらかの規制は設けられるとは思います。私が言うのもなんですが
舞台、とくに舞踏系はまぁ難しいですね。改めて感じました。
素人ながら思ったのは、応援に来ているゲストはやはり撮り易いですね。
ひとつひとつのキメにタメがあるんです。
たとえばアラベスクが決まった瞬間「ッン!」というタメがあるんです、明らかに。
そこでシャッターを切ればバッチリ頂点で写るのですが、大変失礼ながらあまり上手でない方はすぐに次の振りに動き出してしまいます。
期待されてないゲリラ撮影でもこれだけ難儀するのですから、プロで依頼されている方々はホント大変だと思います。
思ったとおりのカットがないとクレームたくさん入りそうですしね
いずれにしても貴重な経験をさせていただきました。
満足できる何枚かもあるのですが、ここでお見せできないのが残念です。
(CDに焼いてお世話になっている方にお渡ししました)