国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測

竹島問題を巡る韓国の動向

2011年04月28日 | 韓国・北朝鮮
竹島問題 韓国政府、独島に対し「実効的支配」に代わって「領土主権行使」の用語を使うことに[04/26]

(韓国)政府は独島(トクト)の領有権をより確実にするために「実効的支配」という用語に代わって「領土主権行使」を公式に使うことにした。

政府関係者は26日、「実効的支配は実効的占有を定義する用語であるだけで、私たちの領土として統治権が及ぶと見ることができないので、今後は領土主権行事という用語で統一して使うことにした」と話した。彼は「実効的支配は日本が独島を国際紛争地域に追い込むために使ってきた言葉」としながら「この言葉をずっと使えば日本の戦略に巻き込まれることになりうる」と強調した。

金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官も去る11日の週例の室・局長会議で「独島は私たちの領土ということが確実だから実効的支配よりは領土主権行使という表現を使うのがより良い」と明らかにしたことがある。

ホン・ヨンシク記者

ソース:韓国経済(韓国語) 入力:2011-04-26 17:34 /修正:2011-04-26 17:34








●独島小説出版の判事、外交通商部にスカウト


本を読んだ金星煥長官がスカウトを指示 早ければ7月から1年間勤務

 独島(日本名:竹島)をテーマに小説を書いた判事が、外交通商部(省に相当)に「スカウト」された。

 その主人公は、大邱地裁家庭支院に勤務するチョン・ジェミン判事(34)。外交通商部と大法院(最高裁判所に相当)が先ごろチョン判事の異動に合意しており、行政安全部が同意すれば、早ければ7月から1年にわたり、外交通商部の国際法律局領土海洋課で働くことになる。

 「最初に外交通商部の国際法律局長から連絡を受けたときは、なぜ小説で同部を悪く書いたのかと叱られるものと思った」。チョン判事は25日、本紙の電話取材に対し「思いがけず『本が良かった』と褒められ『(外交通商部で)働きなさい』との言葉まで頂き驚いた」と語った。

 スカウトのきっかけとなった本は、2009年に「ハ・ジファン」というペンネームで出版した『独島イン・ザ・ハーグ』と題する500ページほどの小説だ。日本が緻密な計略を練り、自衛隊の艦艇を独島近隣に派遣したため、独島領有権問題がオランダ・ハーグに本部を置く国際司法裁判所(ICJ)に付託されるという架空のストーリーを描いた。

 ソウル大学法学部で国際法を専攻したチョン判事は、04-06年にかけて国防部国際政策チームで法務官として働き、次第に独島問題に関心を持つようになった。調査のためハーグにも足を運んだという。「日本の主張の虚構性をさまざまな側面から研究したが、裁判官の私が議論する話ではないため、小説として書いた」。チョン判事は独島を国土に編入した新羅の将軍、異斯夫(イサブ)をテーマにした小説など3冊を出版し「小説を書く判事」として知られるようになった。

 外交通商部での勤務は、今月初めにイ・ギチョル国際法律局長が同部の金星煥(キム・ソンファン)長官にこの本を贈ったことが契機となった。イ局長は「独島に関する国内外の書籍を点検する中で、チョン判事の本を2冊読んだ。若い法曹人が独島について相当勉強したと感心し、長官と次官に紹介した」と説明した。小説に表れた外交・国際法の広範な知識に感銘を受けた金長官は、チョン判事を外交通商部にスカウトするよう、イ局長に指示したという。

 スカウトに対する外交通商部内の反応はさまざまだ。ある当局者は「長官が推進する部の改革に向け、外部から人材を受け入れ、組織を多様化する必要がある」と評価。一方、別の当局者は「独島は韓国領なのに、ICJに付託する状況を仮定した本に関心を向け過ぎるのは望ましくない」との考えを示した。

 チョン判事が勤務する予定の国際法律局でも、反発はある。小説の中で、同局は旧名称の「条約局」として登場するが、条約課長や局長がネガティブに描かれているためだ。条約課長は気性が荒く別名「魔女」と呼ばれており、条約局長はかつての外交次官の息子という血筋を利用しよい職務を手に入れるが、専門知識がない。これに対しイ局長は「小説の設定は気にしていない。国際法に対する深い知識を土台に、独島領有権を守るための論理をさらに見いだしてくれるよう期待している」と述べた。
http://www.chosunonline.com/news/20110426000034






【私のコメント】
4月26日、韓国政府は竹島の領有権をより確実にするために「実効的支配」という用語に代わって「領土主権行使」を公式に使うことにした。この決定の意図は何だろうか?

韓国政府がこれまで「領土主権行使」ではなく「実効的支配」という用語を用いてきたことは、韓国政府が竹島の領有権に固執していなかったことを示していると思われる。26日の決定はこの方針を転換するものであり注目される。日本政府に対する強硬なアピールであると考えて良いだろう。

ただ、米国が衰退し中国が勃興する21世紀初頭の東アジアで米国の軍事力に大きく依存した韓国が今後も先進工業国として生き残るには日本との軍事同盟と友好関係が必須であり、その大前提として竹島問題の解決が必要条件となる。竹島問題の解決とは日本側の考えでは韓国の竹島返還と謝罪と賠償を意味するのだが、韓国側は少なくとも表向きは日本が竹島領有権を放棄するという虫の良い考えを持ち続けているようである。このような現状は日韓軍事同盟の成立を不可能とし、将来的な韓国の滅亡に結びつく。日本は経済的に韓国の滅亡から巨大な利益を得ることが可能であることを考えれば、今回の韓国の決定は韓国の国益には反しているが日本の国益には合致しており極めて好ましい。

竹島を巡る小説を書いた韓国の裁判官が韓国の外務省(外交通商部)にスカウトされたという情報も興味深い。私はこの小説を読んだことがない(日本語訳は出ていないようだ)ので詳しい論評はできないのだが、竹島が国際法的には日本に所属することが確実であるという事実は恐らくこの小説では触れられていないだろう。その事実をこの本の著者が理解しているかどうかも怪しいところだ。恐らく今回のスカウトの目的は、日本が本当に自衛隊を竹島に差し向けてきたときにどう対応すべきかということを協議し決定するためと思われる。ただ、本来ならばその様な対応策は外交や国際法の専門家である外交官たちが決定すべき問題である。恐らく外交官だけで協議したが、韓国の国益と竹島の占有状態維持を両立させる解決策が見つからず苦慮しているのだろう。それ故に外部から人材を招いているのだと思われる。

韓国の外交通商部の中には、竹島を韓国が占領していることは韓国の長期的国益に反しているという正しい認識を持っている人間も少し存在する可能性がある。そのような人間は、わざと日本の自衛隊の船を竹島におびき寄せて、日本に強制されてやむなく行ったと言い訳しながら竹島を国際司法裁判所に付託し、韓国敗訴の判決を受け入れることでこの問題を解決することを狙っている可能性がある。これは、将来的に日本が韓国を勢力圏に収め軍事的・経済的に支援するという日本の国益に反し韓国の国益に合致した事態に直結する。日本が最も警戒せねばならないシナリオである。恐らく、韓国軍による竹島占領も、朝鮮戦争で荒廃した国土と日本人官僚を失って混乱した国政に絶望した韓国軍有志が、李承晩大統領に「竹島は軍事的に分捕れます」とけしかけた上で、竹島問題を巡る日韓戦争を勃発させてわざと韓国を敗北させて日韓併合を復活させることを狙っていたのではないかと私は妄想している。このような最悪のシナリオを回避する為に必要なのは、韓国国民の与論の力である。韓国国民の竹島問題や日本海呼称問題に関する関心を深め、竹島が韓国に国際法的に所属するという確信を韓国人に持たせることで、韓国政府は国際司法裁判所に問題を付託する(それは100%敗訴に繋がる)という選択枝を奪われることになる。

李氏朝鮮は、明が衰退し清が勃興した時に明を支持するという大失敗を犯した。清が衰退し日本が勃興した時期には清を支持し、ロシアと日本の二者選択を迫られたときには敗者となるロシアを選択した。このような外交的大失敗の繰り返しが韓国の歴史教育では触れられていない。その一方で、併合を日本に要請し受け入れさせるという一進会の活動は韓国の発展をもたらした点では大勝利なのだが、それは国辱として歴史教育で批判されている。このような韓国の歴史教育の歪曲は必ず近未来の韓国の滅亡に結びつくだろう。それは日本の国益にとって実に有益である。





↓↓↓ 一日一回クリックしていただくと更新の励みになります。
人気ブログランキングへ

ジャンル:
ウェブログ
コメント (15)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 移民受け入れと死刑廃止という20... | トップ | 滅亡へと進むイスラエルと韓国 »
最近の画像もっと見る

15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
優先順位を間違えるな (質問魔)
2011-04-28 11:05:37
解決の順番を間違えると、大変なことになる。

日本は当面、北方領土と尖閣諸島、に注力すべきで、竹島の解決は一番最後で良い。

北方領土と尖閣諸島、が片付けば、竹島なんぞ、いつでも、日本のやりたい方法(武力行使を含む)で、解決できる。

質問魔さんへ (princeofwales1941)
2011-04-28 12:56:54
>解決の順番を間違えると、大変なことになる。
>日本は当面、北方領土と尖閣諸島、に注力すべきで、竹島の解決は一番最後で良い。


私はその意見に反対です。竹島の解決が最初で、その後に北方領土と尖閣諸島の順番が良いと考えています。

また、竹島問題よりずっと重要なのは、韓国を滅亡させて北朝鮮に半島を統一させることです。

優先順位を間違えるな (質問魔)
2011-04-28 13:31:31
私が言いたいことは、
プリンス氏が「解決に向かい始めた北方領土問題」の中で、書いているように、

「私個人の考えでは、北方領土は二島返還が最も良いと考えている。ただ、ロシアが返還を拒否するならば、ゼロ島返還で手を打つのもありだと考えている。国際司法裁判所で決定するのが最も良いと考えている。重要なことは、サンフランシスコ条約などの国際条約に基づいて日本の国境が確定されることであり、これは竹島や尖閣の領土問題で日本の立場を有利にすることに役立つ。」
であるならば、

先にサンフランシスコ条約などの国際条約に基づいて、竹島や尖閣が日本領土、と解決された後で、北方領土交渉を行えば、日本は不利(二島返還かゼロ島返還しか選択の余地がなくなる)でしょ?と言っているのです。

もっとも、プリンス氏は、ブログを読む限りは、二島返還論者とお見受けしますので、それでも構わないのでしょうけど。
質問魔さんへ (princeofwales1941)
2011-04-28 16:20:20
私は二島返還論者ではありません。二島+α論者です。また、北方領土問題はサンフランシスコ条約に反しない形で日露両国の同意によって決定されるべきだと考えています。従って、最初は二島返還で合意し、残る二島については日本が宗谷海峡トンネル建設によるシベリア鉄道の日本への延伸工事を行いその北半分をロシアに譲渡するという見返りを対価に日本に全て又は一部を譲渡するという様な方式が良いと考えています。

国境問題が国際条約に反する形で決定されるのは好ましくない前例を残すことになるので、国際条約を遵守し、かつ日露両国の政府及び国民の同意が得られる方式を採るべきです。
優先順位を間違えるな (質問魔)
2011-04-28 16:31:57
それなら、プリンス氏の「解決に向かい始めた北方領土問題」の中でもコメント、
「私個人の考えでは、北方領土は二島返還が最も良いと考えている。」は
「私個人の考えでは、北方領土は二島+α返還が最も良いと考えている。」
に訂正した方が良いですよ。
読者が誤解しますから。

質問魔さんへ (princeofwales1941)
2011-04-28 17:50:17
御指摘の通りです。コメント部分を訂正しておきました。
Unknown (Unknown)
2011-04-28 18:29:52
日本政府は尖閣問題はないという立場だよ、一応。
占拠されているのは、竹島と北方領土だな。
竹島に関しては、憲法九条もそうだが、日韓軍事同盟を阻止する大きな原動力になっている。そういう意味で、この問題が継続することは、日本にとってプラスだな。
北方領土に関しては、アメリカによる日ロ軍事同盟の阻止という意味で、アメリカにとってプラスの問題。
竹島は韓国にとっての北方領土? (ゴメズ)
2011-04-28 19:30:07
日本にとって北方領土の棚上げは米国の差し金によるところで4島一括返還の主張も返還を不可能にさせ日露の接近を防ぐ事が目的だろうとおもいます。

北方領土に関して日本人の多くがソ連の不法占拠であり無条件4島返還すべきとたたき込まれているように韓国でも竹島は無条件に我が領土とたたき込まれています。

日露離反のための北方領土、日韓離反のための竹島という構図で韓国にとっての竹島は日本にとっての北方領土と同じ役割を背負わされているのでしょうか。
再併合の種火 (YT)
2011-04-28 21:28:21
> 韓国にとっての竹島は日本にとっての北方領土と同じ役割を背負わされているのでしょうか。

逆だと思います。本来、実行支配している側はことを荒立てたくないので、騒ぎません。実行支配側が騒ぐということはむしろ日本への挑発であり、心の中には、日本と一戦を交えて、勝敗はどうであれ日韓併合の再来を期待する深層心理からきています。
ゴメズさんへ (princeofwales1941)
2011-04-29 00:10:08
>日露離反のための北方領土、日韓離反のための竹島という構図で韓国にとっての竹島は日本にとっての北方領土と同じ役割を背負わされているのでしょうか。


米国の国益にとって日露離反は必須であり、それ故に米国は日本の北方領土領有を支持しています。


一方、米国の国益にとって、日韓離反は必須と言うわけではありません。米国はラスク書簡では日本の主張を支持しましたが、韓国の竹島侵略は放置し、その後は日韓の間で中立を保っています。


また、日露は表向きは対立していますが、国益の点から見て対立点がほとんどなく潜在的同盟関係にあります。一方、日韓両国は表向きは友好関係にありますが、国益の点から見て対立点が非常に多く、潜在的敵対関係にあります。


このように、竹島問題と北方領土問題はかなり異なっていると言えます。
YTさんへ (ゴメズ)
2011-04-29 10:40:47
通常取られた側が騒ぐのですが竹島は取った側が大騒ぎしているというのは何とも理解に苦しみます。

竹島を分捕ったイスンマンですが元はアメリカに飼われていたエージェントで反日であり祖国を占領した日本をいつか占領し返す事が彼のやりたかったことでしょう。
半島統一よりも九州に上陸する等の妄想を持っていたような形跡があります。
アメリカの意向とは関係なく本人の趣向だったのだと思いますが当時GHQの支配下にあった九州に上陸占領するという発想は非常におもしろい物があります、こういった動きによってアメリカが南朝鮮にほとんど軍隊を置かなかったという話もあります、当時のアメリカの都合がどうであったのかは判りませんが。

祖国を奪った日本に対してなにがしか奪い取る、分捕ったと言うことは朝鮮歴史上の壮事であり決して手放すことが出来ないものでありできれば日本をうち負かしたい占領したいという野心がかの地にはあります。
外から見てると統一の方が先ではないかと思うのですが統一に背を向け日本との対立を仕立てて居るように思えます。

表面的には上記のような併合の恥を雪ぐというのが理由だと思いますが日本との対立を渇望する深層として貧しくなる統一よりも再併合もしくは日本に寄生して生き残る事を念願している読みはなるほどと言う部分もありますし言われてみれば実に朝鮮らしいですね。
教育をしっかりやれ (質問魔)
2011-05-10 16:50:21
日本の義務教育で、
1)サンフランシスコ講和条約(高校は英文で)
2)ラスク書簡
3)ヴァン・フリート報告書
の3点をみっちり教えることだ。
可能であれば、北朝鮮の子供が金日成の業績を暗誦するように、日本の小中学生が自然を口について出て来るまで、徹底的に教育すればよい。
大人になっても忘れないだろう。
質問魔さんへ (princeofwales1941)
2011-05-11 01:17:40
私は、そこまで強硬な政策には反対です。日本が余りに強硬だと、韓国が竹島政策を転換して、日本に竹島を返還すると言いだしかねません。日本は韓国を滅亡させるための重要な鍵である竹島問題を失ってしまいます。

米国のドル覇権=国際金融資本の世界覇権が崩壊して米軍が韓国から撤退するまでは、韓国に「竹島を返還せずに日韓友好を維持し韓国が先進国として生き残ることが可能である」という現在の身勝手な願望を持たせ続けるべきです。そして、米軍撤退後には韓国への態度を一変させて、自衛隊を竹島に送り込んで日韓戦争に突入し、その最中に北朝鮮の南進を誘発して南北挟み撃ちで滅亡させるべきです。
なんと軽率な・・・ (Unknown)
2011-05-11 02:39:24
>自衛隊を竹島に送り込んで日韓戦争に突入し

なぜそこまで戦争にこだわるか理解できない・・・

昭和21年3月6日発行の「官報」号外によれば、
昭和天皇が内閣総理大臣を宮中に召され、「日本国民が正義の自覚によりて、進んで戦争を放棄して、国民の総意を基調とし、憲法に根本的な改正を加え云々」とあります・・・

>自衛隊を竹島に送り込んで日韓戦争に突入し、その最中に北朝鮮の南進を誘発して南北挟み撃ちで滅亡させるべきです

妄想でもどうかしてますね。その考え方は。
Unknownさんへ (princeofwales1941)
2011-05-11 03:59:29
竹島は北方領土と異なり、サンフランシスコ条約やその基礎となるラスク書簡で国際法的に日本の領土であることが認められています。従って、日本の領土に対する韓国の侵略を自衛隊を用いて排除するのは当然の行為です。何の問題もありません。

ただし、日本の国益を考えると、竹島奪還よりも韓国滅亡の方が優先されます。韓国滅亡の機が熟すまでは竹島問題は温存すべきだと考えています。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL