経済なんでも研究会

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「想定外」から「想定不能」へ / イギリス (下)

2017-06-14 07:18:38 | イギリス
◇ 何から何まで見通し不明 = これからイギリスは「想定不能」の時代に入る。メイ首相は下院の過半数を抑えるため北アイルランド民主統一党と連携したが、この党はEUからの完全離脱を望んでいない。保守党内にも無関税同盟にはとどまるべきだという主張も多い。結果としてメイ首相は、どんな姿勢でEUとの離脱交渉に臨むことになるのか。全く見当がつかない。

メイ首相が主張するEUからの完全離脱で議会がまとまらない場合、首相は妥協を余儀なくされて関税同盟にはとどまるなどの“緩やかな離脱”に宗旨替えするのだろうか。仮にそうなったとしても、こんどはEU側がそれをすんなり受け入れるとは考えにくい。結局のところ、2年後には時間切れで強制離脱に追い込まれる可能性も小さくはない。

選挙で保守党が敗北したことを受けて、ポンドの相場が急落した。景気は後退し、物価は上昇する可能性が強まっている。経済の状況が悪化したとき、求心力を失ったメイ政権はどこまで頑張れるのだろうか。保守党が政権を投げ出せば、おそらくは労働党が天下をとる。その労働党は今回の総選挙で、鉄道・郵政・エネルギーの再国有化を公約した。そんな時代の巻き戻しがあるのかどうか。誰にも予想はできない。

政治も経済も行き詰まれば、海外企業は雪崩を打って大陸側に脱出する危険性がある。そういう事態が何をきっかけに、いつ起きるのか起きないのか。きわめて微妙な状況になってきたことは確かだが、その予測もなかなか難しい。そうしたなかでもイギリス政府とEU当局との離脱交渉は、予定通り19日から始められる。

      ≪13日の日経平均 = 下げ -9.83円≫

      ≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ

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