経済なんでも研究会

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補正予算は 騙しのテクニック

2017-11-10 07:34:24 | 予算
◇ 本予算の規模を小さくみせる手法に = 安倍首相は1日の初閣議で「17年度の補正予算編成」を関係閣僚に指示した。人づくり革命に向けた保育園の建設促進、貿易自由化に備えるための農林水産業対策、中小企業の生産性を向上するためのIT投資支援などが、予算に盛り込まれる見込み。予算の規模は2-3兆円になるとみられている。年内に編成作業を終え、来年の通常国会に提出する予定だ。

必要な施策に予算を付けるのはいい。だが、なぜ補正予算を組まなければならないのか。もともと補正予算というのは、年度の途中で災害など想定外の事態が生じた場合に編成するもの。たとえば東日本大震災や熊本地震のときには、復旧費として数兆円の補正予算を組んでいる。だが今回は、そういう突発的な事件は起こっていない。

政府はいま18年度の予算編成作業も行っている。一般会計の規模は98兆円前後。17年度の当初予算に比べると、社会保障の自然増加分5000億円程度の増加になる見込み。政府は、社会保障以外の予算を17年度並みに据え置く方針。こうして財政再建にも努力していることを、内外に示そうとしているわけだ。

そのために保育園の増設費などは、本予算から切り離して補正予算で処理してしまう。仮にこれらの費目を本予算に入れれば、規模が100兆円を超えてしまう。それを隠すためのテクニックとして、補正予算が利用されるようになった。だが財政的には、全く意味がない。こんな手法で国民を騙すのは、止めた方がいい。

      ≪9日の日経平均 = 下げ -45.11円≫

      ≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ

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