佐倉 聡  未熟な夢  So What!  Why Not?

もしかして読んでくれる人がいたらいいな!
誰にも見向かれなくたっていいんだ‥‥‥

拉致問題非常事態1(US struck Japan from the back. )

2008-06-14 03:22:30 | 拉致問題
実に久し振りにブログ更新。

急な時だけ偶に書いても誰も読んでくれないと思うけれど、
これが書かずにいらりょうか~

6/11、6/12の日朝協議により正に非常事態が生じています。

先ずはニュース
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 町村信孝官房長官は13日午後の記者会見で、11、12の両日に
行われた日朝実務者協議で、北朝鮮側から(1)拉致問題の解決に向
けた再調査(2)北朝鮮にいるよど号犯引き渡しの協力-が提案され
たことを明らかにした。拉致問題について「北朝鮮は未解決だという
日本側の主張を受け入れ、拉致問題は解決済みとの立場を変更した。
一定の前進として評価する」と述べた。

 これに対し、日本側は「拉致問題解決に向けたプロセスが改めて動き
始めた」として、平成18年7月のミサイル実験や同年10月の核実験
を受けて実施してきた制裁措置の一部を解除する方針を明らかにした。

 具体的には、人の往来を認め、チャーター便の入港を認めることを挙
げた。また、日本からの人道支援物資の輸送を目的とした北朝鮮籍船舶の
入港も認めるとしたが、「政府としては、北朝鮮に人道支援を行える状況
にはないとの姿勢に変更はなく、現時点で人道物資供与は考えていない」
とも述べた。

 ttp://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080613/plc0806131639016-n1.htm

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で、タイトルにつけた
US struck Japan from the back. ですが、

もしアメリカが北朝鮮のテロ支援国家指定解除をしたら書いてやろうと
暖めていたタイトルです。まさか

Japanese Government struck the people from the back. と、

書くはめになろうとは。無念。

「現時点で人道物資供与は考えていない」→こんなの関係ねぇ~んですよ。

実質的に物資を動かさなくても、日本政府が制裁の解除を行うのであれば、
日本から米国へテロ支援国家指定解除を止めてくれという大義名分がなくな
るということであり、正に今米国務省が画策する指定解除を押し留めている
のは同盟国日本の頑とした反対の意見であるという現実がある。

北朝鮮への国際的な圧力の要の封印を、日本政府は今、米国務省に加担して
解こうとしている。

家族会、救う会、拉致議連が米国詣でをして必死にロビー活動しているのを
正に背中から一突きである。

人でなし官房長官は(でなければボンクラである)記者会見で

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 --アメリカによる北朝鮮のテロ支援国家指定解除について、政府はこれ
まで米国側に拉致問題もしっかり考えてくださいといってきた。今回、北朝
鮮側の対応について米国政府への要望の内容に変化はあるのか

 「これも累次申し上げております通り、アメリカはアメリカの法律、アメ
リカ側の決まりに基づいて、どう国内法を適用するのかということでありまし
て、基本的にはアメリカ側の、いうならば国内法にあっているかあっていない
かという基準に基づいて判断する。そしてその際に日本側の立場、日朝協議が
どう進んでいるのかということも、そして日本側の意向といいましょうか、そ
れを尊重するということもいっているわけでありまして、今回の動き、これは
多分アメリカも歓迎をすることなんだろうと思いますけれども、これができた
からすぐテロ支援国家指定解除が決定できるかどうか、そこはアメリカ政府の
判断で最終的には私どもがどこまでこれに関与できるか、私もわからないとこ
ろであります。やっぱり、まず彼らの基本的な国内法に合致しているかどうか
というところの判断が基本であることは当然のことだと思います」

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裏切りものユダがどのような金貨をパリサイ人からもっらたのかは知らないが、
行き着く先は真っ逆さまに落ちていく地獄と知れ。

ふーふーふー
取り敢えず激烈に書いたら少し落ち着いた。
自分は拉致問題で米国に依存心を持つことは恥ずかしいことだと思っている。
しかし、今回の裏切りの陰には必ず米国の存在があると思う。
あまりにも醜いこの裏切り行為に関わったということで米国に対しても
本エントリーのタイトルを変更する気にはなれない。
パリサイ人よお前達は不義にして禍である。

その2に続く


古きをたずねて‥‥10年前

2007-05-17 05:56:45 | 拉致問題
 前回、毎日新聞の古い記事を探しに図書館に行った話を書きましたが、その時次のような記事を拾いました。まあ、取り立てて古きをたずねた訳じゃなく偶然目に入ってしまったのですけれども‥‥

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(平成9年8月4日 毎日新聞朝刊5面)
社説 ●朝鮮半島  合意の確実な実行が大切
 朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の軽水炉建設現場に現地事務所を先月28日、開設した。また、来週にも起工式が行われる。
 KEDOは1994年10月21日の米朝合意で生まれた。北朝鮮が核施設を凍結・廃棄する代わり、2003年までに軽水炉による発電所2基を建設することになった。
 また、それが完成するまでの代替エネルギーとして毎年50万㌧の重油が北朝鮮に供給される。この合意を実施する国際機関として、日米韓を中心にKEDOが作られた。
 米朝合意について、米国内では「核開発中止に代償を与えた」との批判もあった。しかし、米韓と北朝鮮がかつて戦い、殺し合い憎しみあった関係であることを考えると、合意は信頼醸成への現実的な解決策であったと評価していいだろう。
 国際政治での信頼醸成措置は、米ソ冷戦の中で米国と欧州が作り出した知恵である。その手法が、冷戦修了後のアジアでそのまま使えるかどうかは、新たな課題ではある。
 しかし、朝鮮半島の分断が米ソ冷戦の影響を受けた事実を考えれば、信頼醸成を通じての平和の構築はなお効果あるやり方である。米朝の合意とKEDOによる約束の実行には大きな意味がある。
 もちろん、なお問題は残されている。米朝の合意は、本来は米国が総ての責任を負うのが原則である。しかし、米議会が軽水炉建設の資金拠出を拠出を認めないことから、資金は韓国と日本が負担することになった。
 米国は重油供給の資金を拠出するというのが当初の約束であった。ところが、米議会がこの資金負担にも難色を示しているために、来年春からは重油供給がストップする恐れも出ている。米国は、これも日韓両国に捻出してもらいたいとしている。この肩代わりに簡単に応じるのは、問題であろう。
 最難門は、建設資金の見積もりがなお確定していないことである。これまでは総額50億㌦で、このうち約10億㌦を日本が負担するとみられていた。ところが、建設費は50億㌦をかなりオーバーしそうなのである。そうなると、日本の負担も増えるのだろうか。
 この資金負担に関連して「カネを出すのだから、日本企業にも発注すべきだ」との主張も出ている。しかし、日本は利益を求める態度をとるべきではない。積極的に受注競争に加われば、事故や問題のすべての責任を負わされる。その覚悟がなければ、手を出してはならない。
 外務省は、KEDOの現地事務所に派遣する要員の人選に苦慮している。1年前後の駐在さえ、希望する外交官がいないという。日本の外交官には、出世には関係ない人のいやがる所にも望んで行くという、気概と覇気がなくなったのだろうか。
 1、2ヵ月交代で若い外交官を派遣する案もあるという。それでは使い走りしかできないだろう。
 KEDOの事業は、不信と敵対の関係にあった北朝鮮と米韓が、信頼関係を築けるかどうかの歴史的な課題を担っている。北朝鮮もまた基本同意書に記された約束を誠実に守らなければならない。
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以下、徒然なるままに感想を列記

1.今、読み返してみると、つい最近まで日本のマスコミは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)なんて表記をしていたんですよねぇ。彼の国にだけ特別な用法を用いていた時点で少なくとも精神的に検閲を受けていたってことですよね。

2.当blogをお読みいただいている方には多分相当な親米派と私のことを思われているのではないかと思いますが、そんな私でもいい加減“永遠の来週”(BDA問題で毎週のように、韓国や日本のメディアに来週には解決と飛ばし記事がでることへの皮肉。言い始めたは多分2ちゃんねる。もともと、様々なジャンルで『10年後には日本を追い抜いて‥‥』を繰り返す韓国メディアの発言をあざける“永遠の10年”という言い回しがあった。(蛇足))には「アメリカも何をやっているんだ!」の気分が。そもそも、ヒル国務次官補自身が、今回の6者協議合意は、94年の米朝枠組み合意とは一見似ているが、きちんと約束の期日でしばりを入れる点で大きく異なるとしていたのではないの?

3.さて、その94年の米朝枠組み合意。なんだかんだで日本に請求書回したんだよね、アメリカが。尤も、軍事オプションも考えたアメリカに韓国・金泳三と日本が反対した結果、枠組み合意に流れたとも言われているのだけれど。アメリカにはまた中途半端なことをするのか?今回は日本は納得できないカネはださないよ、と声を大にしたい所。前にも書きましたが、日本がカネをださないという姿勢を明確にし続けることが、長い目で見れば、アメリカを間違った道に進むのことから救うことになる。これ親米の鏡w
 まあ、ライス国務長官の発言、“北のテロ支援国家指定は拉致は関係なく関係するのはよど号犯の隠匿”が取りざたされていますが、どうなんでしょうか、私は先の対北融和的政策の推進派といわれたビクター・チャ米国家安全保障会議補佐官の辞任と絡めてみるとあながち悪いニュースでもないのかも知れないと思います。つまり通常だとオブラートにつつまれていそうな情報が生で漏れてくること自体状況が切迫している証拠ではないかと。再び潮目は変わり始めた?

4.93-94年頃はいろいろあったという話ですね。アメリカから軍事オプションへの協力を打診されて、総理の椅子から逃げ出した首相がいたとかいないとか。アメリカから「あいつははずせ、情報が漏れる」、と名指しされた閣僚がいたとかいないとか。当時、某豪腕氏が調整に奔走したとかしないとか。仮に今回そういうケースに立ち至ったとしたら、豪腕氏よまさか党利党略で日本の足を引っ張ったりしないよね?

5.北朝鮮相手に信頼醸成なんてお伽噺でしょう、実際。歴史がそれを証明している。特に“(友好的な)雰囲気”なんて言葉がついたら直ぐに、指を口に、そして眉毛に。彼らのやり口は、約束は自分に有利なことを押し付けるか、自分に不利なことを先延ばしにしてなかったことにするかなのだから。金治産者もとい禁治産者国家にすぎない。交渉は殺伐と事務的にビシビシとするしかない。

 さてさて、10年前、上記の記事の他、
◎日朝協議先送り-北朝鮮側加藤紘一幹事長「90%の日本国民は周辺有事といえば北朝鮮のことを思う」発言に反発-日本人妻「里帰り」に影響か
◎対北朝鮮「食料支援を」51%-世論調査政府の慎重論とズレ
◎初の4者予備会談(今また韓国が4者協議をいいだしているとか、歴史は繰り返すw)
◎与党訪朝団はまぼろしに-橋本首相「政府間交渉見守って」
 名前の出ている人
 ・山崎拓政調会長-与党訪朝団窓口(村上氏の訪朝を提案)
 ・森喜郎総務会長-「米国の方」の紹介で北から招待状
 ・村上正邦参議院幹事長-女子中学生拉致疑惑追及の急先鋒(?)
 ・伊藤茂(朝鮮労働党と長い交流の歴史を持つ)社民党幹事長
 ・槙田邦彦外務相アジア局審議官

 世論は食糧支援が多数派だったんですね。日本人妻の問題は今やほとんど言われませんね。加藤、山崎両氏は10年前も主要ポストにいて北問題に関係しています。彼らは未だに拉致問題が未解決であることに対する自責の念はないのでしょうか?

 拉致問題は今BDA問題で停滞しているイメージがありますが、(そろそろ動きが出る予感もするのですが、)失敗を繰り返さない糧とするため過去のことをほじくり返してw見るのもこの時期良いかもしれません。

国民大集会に思う。前進と足踏みと

2007-05-03 02:48:58 | 拉致問題
少し時間を置いてしまいましたが、先だっての国民大集会に参加した感想(というより連想かな?)を書いてみます。

まとめるとタイトルに書いた通りなのですが、前進として評価できる事、ある部分での足踏みをしているという感触、そうしてこの足踏みを前向きな意味を持って捉えうるのか否か?ということ-日頃感じている事ですがこれらを再認識したということです。

前進とは言わずもがな、安倍総理が登壇され(塩崎官房長官も登壇)『鉄の決意を持ってこの問題を解決していく』と明言されたことです。抽象的な言葉ではなく拉致問題の現実を捉えた上でのスピーチ、

 ex『今北朝鮮で救出を待っている方々にも、日本で、新しい人生を歩み出していただかなければなりません。そして、被害者のご家族の皆様方に、お子さん達を、ご兄弟、お母さんを、肉親をもう一度、自らの手で、抱きしめることができる、それを実現させることが、私の使命であり責任であります』

 ex渡辺秀子さん・高姉弟の事件への警察の捜査着手への言及

でありました。首相の本気を感じられるスピーチでした。先に法務省のアンケートにお前等がまずすべき事をしろ、と答えたことを書きましたが、行政のトップ安倍総理が一層の国民世論の盛り上がりが必要といわれるのであれば素直に聞ける気がします。要は立法・行政のトップに続く下の部分への取り組む意識の浸透とより広い国民レベルでの関心の広がりが必要ということです。(月並みですね(苦笑 そしてこれまた先に書きましたが、大集会後のことですけれど、漸く拉致の容疑で北朝鮮の工作機関“在日本朝鮮留学生同盟”等への強制捜査も入りました。)

また、ルーマニア、タイ、韓国からの拉致被害者家族が登壇されたことも前進です。このことについては、政変後間もないタイ政府はあまりあてにならないのでは? ルーマニアも被害者のドイナさんは残念な事にお亡くなりだし? 韓国は‥‥と、意味があまりないという意見もありますが、集会の場で、ああこの国もあの国もと視覚的にというか体感的には感じる所があるものです。悪く言えばプロパガンダかもしれませんが国際的な圧力の演出には力があると感じました。“ジリジリとした前進を続けている。”表現するとこんな感じかもしれません。それにしても韓国‥‥、正直私は韓国(政府)をかなり冷淡な視点から眺めています。しかしながら懸命に訴えられる韓国の家族の方をお気の毒に思う気持ちは当然別ですし、前進を早めるために韓国政府の方向を変える手立てはないのでしょうか、と一瞬(すみません、正直なんです私)思ったりはしたのでした。

さて、足踏みの感触ですが、当日一番大きな拍手を浴びたのは西村眞吾衆議院議員でした。西村先生はまず、療養中の平沼赳夫拉致議連会長の代役である旨を告げられて、『拉致議連というものは政府が言わないときに物を申し、また政府が言えないことを言う立場にある議連ですから‥‥』と話をきり出し、『拉致問題の本質というものはこれは、国家主権の侵害であるということであり、国家主権の侵害とは戦争状態ということである。』『ここで、拉致問題の解決のためには日本国と日本国民が覚悟を決めねば、前進は到底しないというのが、この2年間の経緯をみても判明することであります。』と続けられました。

お話は核武装論等にも及ぶのですが、私は正論と思いつつも足踏みを感じるのです。西村先生が“この2年間”といわれたのは何か遠慮したのでしょうか。私自身は小泉訪朝以降つまり9.17以降に目覚めた口ですけれど、その当時から『戦の一字なくしては』のフレーズが頭に浮かんでおりました。“一番大きな拍手”の意味はそういうことだと思うのです。つまり会場に足を運んだ方は皆思いに濃淡はあれそういう意識をもっているということだと。

しかし、私が見てきた4年半を通して一定以上にはそういう世論は広がっていない気がするのです。あるいは西村先生が言われるように核武装論を口にできる時代になってきたのは事実です。今回の6者協議のオンボロバスに乗らないことを支持する国民の声が8割に達した事も事実です。実は思い切って『戦の一字』とぶち上げてみれば世論はついて来る‥‥と皆様思いますか?

政府が切り出すべきだ、というのは難しいでしょう。それを政府が言えば即宣戦布告になりかねません。西村先生が言われる“政府の言えないこと”ではないでしょうか。支援者の多くは思っていても口にすれば却って世論の支持を失いかねないと言葉を飲み込んでいるというのが実情では? 言いたい放題に見えるネットにおいてはちょっとニュアンスが変わって、『イランは攻撃して北朝鮮は攻撃しないアメリカはだらしない』というような論が多いようです。 しかし、もしアメリカが武力攻撃を決意すれば(決意する前に)必ず日本に聞いてくるのではないでしょうか『で、お前の所はどれだけ兵隊を出すんだ?』

この期に及んで“うろたえる”のも“外圧でしか動かない国”を演じるのも恥でしょう。でも‥‥
実際の行動はそう悲観的なものにはならないと思われます。古い装備、燃料不足、国全体が飢餓の中にある国です。冗談ですが、秀吉の小田原攻めにならって圧倒的優勢な装備で陣地を固め、毎日バーベキューパーティーでもしてみせれば向こうから投降してくるとか。(不謹慎ですかねぇ。ABC兵器がある時代ではやはり能天気な戯言ですね。)ただ、一戦辞さずと言う覚悟を持つことができるかどうか、ここで足踏みしているという思いがあるのです。

調査会の荒木代表は果敢にこの壁に挑み始めたように見受けられました‥‥
荒木先生お一人に押し付ける訳にはいかない、でもどうすればが見えない、マイナス効果への危惧ばかりが浮かぶ‥‥足踏みです。

浅知恵を披露すると、金正日体制を倒すプランよりも倒したあとのプランを練り上げてみるとか、こんな所から取っ掛かりにできないでしょうか。(そんなこと皆考えていると言われますか?)これまた冗談と言うか皮肉なんですが、日本が再統治すると宣言してみるとか。そうすれば『いや、ウリが』と韓国が意地でも手を上げることを見込んでの宣言です。その際にはプレゼントとして中国には鉱山等の利権は放棄していただくし、ロシアの債権もチャラにして頂く。あるいは、どんな形かで独立国として残すことにしたとして、憲法9条を持った国になって頂くとか。(ある国を煮るなり焼くなり好きに処分しようと考えた時、憲法9条というのがいかに周辺諸国に都合のよい条文であるというのが良く判ります。)脱線が酷くなりますのでこの辺にしますが5ヵ国会議で決めればいいのに。中国が飲める案にならざるを得ないでしょうが、中国の軍事力の日本海への露出は許さない案が必要だと思うのです。

さてさて、予定調和というか綺麗にまとめるというか、結論として有本嘉代子さんのお話にとりあえず一つの答えを見出したいと思います。

>恵子さんの手紙が北朝鮮から着たことから活動を始めて、政治家とか、外務省とか、弁護士会とか色々コンタクトをとっても何の手がかりもなく時間が過ぎて(9年間)、そしてめぐみさんの事件が出てきて家族会ができてやっとステップアップ。それでもやっぱり政治家もマスコミも鈍い動きしかない。(5年間)やっと小泉訪朝。それでも国内に敵がいて動きが鈍い。やっと待望の安倍総理が誕生した。けれどもどういう訳かマスコミが足を引っ張ってばかり。
>私一番感激しましたのは、2002年9月以降初めて実施されました国民大集会を、有楽町の国際フォーラムでしましたときに、緞帳が上がりましたらね。あそこ6000人ほど入るところに1万人がつめかけてくださったんです。その時に本当に胸が詰まって、あの時に挨拶してくださいと言われても私は出来なかったと思います。涙がひとりでにこぼれてきました。本当に日本人って素晴らしいと思いました。

ずっと“ジリジリとした前進”を続けてこられたのです。支援者として一足飛びに前進させてあげたい、その思いは当然強く持つ必要がありますが同時に“ジリジリとした前進”に耐えることも必要だと。ステップアップのチャンスが来た時にそれを逃がさないために。それにステップアップのチャンスは向こうからくることもあります。某書からの帝国陸軍の一戦術原則を引用
『戦闘の酣なるや彼我軍隊の奮戦力闘は極度に達し、勝敗将に岐れんとするや戦勢混沌として戦闘惨烈を極むるに至るべし。この時に方り敵も又既に我と同一もしくは以上の苦境に在るべきを想い、必勝の信念の下に堅確なる意志を以て当初の企図を遂行するを要す』

今日は歯切れが悪くて出来が悪いなぁ。でもリリース。
それから言わずもがなですが、大集会の各講演者のスピーチ内容の再確認に掲示板“蒼き星々”を参照させて頂いています。

太夫、あだ討ちのご決断を‥‥円山会議の堀部安兵衛気分

2007-04-28 04:04:24 | 拉致問題
えー、今日も軽口調です。(ちと不謹慎かしら(汗 )

忠臣蔵をひっぱりだしたのは、そうです、ヒル行灯ことアメリカのクリストファー・ヒル国務次官補からの連想です。

ヒルさん評判悪いです。アメリカの田中均とかキム・ジョンヒルとかそして2ちゃんねるではヒル行灯とか言われてます。6月号WILLでは重村教授が『これほど能力の無い米外交官は見たことがない』ですって。

バンコ・デルタ・アジアを巡るグダグダwの顛末は実の所ヒルさんがどこまで判っていたのか、知っていて北朝鮮を嵌めたのか?天然ボケか?ちょっと判りません。

まさか、天然??金桂寛が金融制裁のメカニズム(というより国際金融のメカニズム)を理解していなかったのは容易に想像できます。というよりも彼は上から預金を取り戻せと言われて2500万㌦が返ってくるならその後口座がなくなろうと知ったこっちゃなかったのではないかしら?

でもヒル氏は?重村教授はヒル氏の『なんで北朝鮮がたった2500万㌦に拘っているのかわからない。』との発言を引いて金融制裁のメカニズムを理解していなかったとしています。そうしてアメリカは『2500万㌦で核施設が閉鎖できれば安い買い物』北朝鮮は『オンボロ黒鉛炉を止めて見せて金融制裁が解除されるのなら損はない』 米、北 “That's a deal!” って辻褄は合うんですけど‥‥

ヒル氏には黒幕?がいたのですよねぇ。辞任することになったビクター・チャ氏。(米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)アジア部長)ビクター・チャ氏については電脳補完録さんに記事があります。(対北宥和派を対北強硬派、また1人去ると報道するマスコミには困ったもの)こちらも解っていなかったってこと?とするとアメリカの役人も相当レベルが低いのがいるってこと?

いやいや、以上の事は大したことではない。日本のマスコミが報じた如く、BDAの問題はアメリカが全面的に譲歩したwのだし、そもそも先の6者会議での北朝鮮が約束した初期段階の処置・ヨンビョンの核施設の停止及び封印の見返り条件ではありませんので、北朝鮮が約束を破っている事こそ問題です。

さて、薀蓄コーナーw
忠臣蔵における円山会議は、幕府へのいろいろなチャンネルを通じての働きかけによるお家再興路線(ソフトランディング路線)が嗣子・浅野大学への幕府の処分の最終決定により不可能となったのを受け大石内蔵助があだ討ち(ハードランディング路線)へと大きく舵をきる転機となった会議です。この前後遊郭での放蕩三昧で“昼行灯”のあだ名で呼ばれた大石内蔵助。根っからの女好きだったとか、いや敵の目を欺く苦肉の策とか。

あれ、少し状況が似てきてないですかw

野心家でライス国務長官の後釜を狙っているとの噂も聞こえるヒルさんへ。決断の時ですよ。大石内蔵助は以後300年日本屈指のヒーローとなっています。

余談として

1、円山会議後大石は一度集めた同志の誓詞を一旦返し、決意の固い者を選別したとか。やる気のない同志には厳しく接しましょう。

2、ネット検索していたら↓ が見つかりました。http://www.h2.dion.ne.jp/~yyt/Novel/Kira_Yoshichika/07-CH.htm
どなたの作品かもわかりませんけど、ちょっと気になるくだりもあります。この手の薀蓄・連想がお好きな方は覗いてみては?(どこが気になったかはご想像におまかせします。)

3、前回のエントリー。渡辺秀子さんと高姉弟の件での総連関連施設への手入れのこと、重村教授(6月号WILL)は予言した形になっています。(原稿を書かれた時点ではまだ実行されていなかったと思います。)今まで2度(時期記載なしと90年代)政治により捜査が握りつぶされていたとのこと。政治のレベルは国民のレベル。そしてマスコミも悪かったということでしょうけれど、軍神にそなえる首に是非その不埒な政治家の首をお願いしたいところです。


…出陣の血まつりに、軍神へ備えるには、ちょうどよい首…by 三国志

2007-04-26 16:40:21 | 拉致問題
随分と更新が滞ってしまいました。
折角覗いてくださる方がいたのに‥‥
というか肩に力が入るとどうもいけません(三度ほど草稿没にしてたり(苦笑 )
誰も読んでくれなくてもいいや、この心を取り戻さなくては‥‥

と言う訳で、今日はリハビリのつもりで軽口を
2児拉致、総連議長らに出頭求める…警視庁が4か所捜索(読売新聞)

来ました。やっと来ましたね。
総連関連施設への手入れです。今回は税法違反とかの変化球ではなく2児拉致(&殺人)の直球です。それに

>当時の朝鮮総連は、人事全般を統括する「組織局」の局長に現在の徐議長が就いていたほか、許責任副議長も本国からの指令を受ける「国際局」の部長などを務め、南副議長も、ユニバース・トレイディングと接点があったとみられる総連傘下の「朝日輸出入商社」(当時)に在籍していた。

現在の朝鮮総連のNo1~No3が当時の関わりの疑義で参考人として出頭を求められたということですから大変注目すべき事態です。

実は、私、昨年12月の法務省人権擁護局が主催した,北朝鮮人権侵害問題啓発週間行事「拉致問題を考える国民の集い」(日比谷公会堂)に行きまして、

  国民の間に広く拉致問題の関心と認識を深めるのにどうしたよいか?

といったアンケートの設問にむしょうにむかっ腹が立ちまして、『お前等が先ずやることをやれ』『罪のあるものをとっとと捕まえろ』と、こう大人気のないことを書いてきたような記憶があるわけでして‥‥

34年前のこと、遅すぎるという批判はあるかもしれませんが、警視庁公安部よくやったといいたいところです。(34年かかったことには当然国民にも責任があります。)
政府・行政の施策と国民世論は車の両輪、警察のこの一手に今度は世論が応える番でしょう。

追記:不要でしょうけれど、本日のタイトルは世紀の大殲滅戦赤壁の戦いの幕開けのシーンから拝借。

臨時更新(私の気分として臨時)

2007-03-21 03:13:43 | 拉致問題
 日頃の私の持論を北朝鮮が追認してくれた!? みたいなのでサクッと更新して置きます。

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日本からのエネルギー支援は必要ない=北朝鮮

[ソウル 20日 ロイター] 
北朝鮮は、核放棄の見返りである日本からのエネルギー支援について、必要ないとの立場を示した。朝鮮中央通信社(KCNA)が20日、伝えた。

日本は、北朝鮮に対する全面的な経済援助や日朝国交正常化を進めるにあたり、拉致問題の解決が優先されるべきとしている。

KCNAは「DPRK(北朝鮮)は、日本がエネルギー支援を実施するかどうかについて気にしていない。日本のエネルギー支援はDPRKの経済発展にさほど影響を与えないからだ」とした。

また「日本が『拉致問題』を引き合いに出すのをやめ、過去に犯した罪をつぐない、6カ国協議での合意を誠実に実施することを、DPRKは強く望む」と述べた。

さらに、先月の日朝国交正常化作業部会の打ち切りについて「朝鮮半島の非核化と
2国間関係の正常化を望まない日本の右派勢力」が原因とした。

(ロイター)
http://today.reuters.co.jp/news/articlenews.aspx?type=topNews&story
ID=2007-03-20T113510Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-251863-1.xml
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 そりゃそうでしょう。核の身代金360億円位では焼け石に水ですよね。(引き合いに出すのは失礼ながら、夕張市の債務金額とほぼ同額ですね。)で、核の身代金はいらないけれど国交正常化して金をよこせですか? 1兆円? 3兆円? やなこった!

 もうひとつおもしろいニュースをネット(2ちゃんねるからです。2ちゃんねるというだけで眉を顰める方もいる方も居られかもしれませんが、きちんとソース(出典)を示している書き込みには価値を認めるべきです。)で拾いました。

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http://www.speroforum.com/site/article.asp?idarticle=8272 から抜粋

Japan, N Korea: distrust prevails
Monday, March 05, 2007
What Pyongyang is really interested in is the resumption of cash transfers by the Japan-based General Association of Korean Residents in Japan (Chosen Soren).
After Pyongyang’s nuclear test last October, Japan blocked all Chosen Soren bank transfers to North Korea, which amountedto between US$100 and US$250 million annually.
Chosen Soren was founded in 1955, has more than 200,000 members and maintains a number of prefectural and regional offices.
The association is awash with cash as it controls roughly one-third of Japan’s lucrative pachinko (pinball) business.

平壌が切望するものは、日本の在日本朝鮮人総連合会による送金の再開です。
10月の平壌の核実験の後、日本は、全ての朝鮮総連銀行の、北朝鮮への送金を禁止しました。
その額は毎年1億ドル~2億5千万ドルに達します。
1955年に創立された朝鮮総連は、20万人以上のメンバーと、複数の県や地域に事務所を持ちます。
それが日本で金になるパチンコ(ピンボール)ビジネスのおよそ3分の1を管理し、総連は現金で溢れています。
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 イタリアの大学の教授が書かれた記事とのこと。総て正しいか別としてお金の桁ぐらいは参考になると思います。六者協議2日目の会合を金桂寛がさぼった理由は凍結解除された2500万ドルが確実に入金されるまで協議に戻らない、というものですが、たかだか30億円で大騒ぎするなら、日本の制裁処置はすごく効いていると考えて良いでしょう。

金桂寛さん、お元気?

2007-03-19 20:34:43 | 拉致問題
 さてと‥‥、16日のエントリーの続きとなります。少し事態が動いてしまっていますが書いておきたいこともあるので。

 昨晩(3/18)19時のNHKニュースを見ました。BDAが米国内銀行との取引ができなくなったことは見事に報道されませんでした。重要な事だと思うのですが何故?

“金融制裁解除”“口座凍結解除”“資金凍結解除”どれが正しい表現でしょうか。どれが北朝鮮の望んでいること? 私はBDAの米国内銀行との取引禁止処置を前提に見れば、今行われていることは“資金凍結解除”だと思います。銀行口座は私達庶民にしたところで、ただの貯金箱、お金が保管されているだけの場所ではないですよね。ガスや電気、水道代の引き落としなどお金が動く通り道なわけです。銀行口座の残高が手元に返るだけで、以後銀行のお金を流通させる機能が封印されてしまえば、それって口座は凍結されているも同じようなものでしょう。くどくなりますけれど、別の喩えを使えば、パソコン本体は使える状態ですよ、でもインターネットの接続はできませんといったら、それはパソコンというよりワープロです。果たして、金将軍様は2500万ドル(約30億円)が戻れば満足なのでしょうか。

 上記の事には、前提として北朝鮮のマネーロンダリングに関わったとしてBDAとの米国内行の取引を禁じた処置が、世界の他の銀行にとっても北朝鮮の不正な資金の運用に関与すると同じ目に会うという危機管理意識を喚起して、北朝鮮との取引を自粛するであろうと推測があるわけです。というよりもこれまでは米当局がBDAに疑惑在りとしただけでその自粛が起こり実質的な経済制裁になっていると解説されてきたことです。なのにここ数日日を追ってそういう報道はなくなり、“事実上の金融制裁解除”などの文言が踊っております。何故?

 本日の産経新聞を見ると、三面に“唐氏「米朝で合意」”と大きな見出しで記事がありますがここでは、金融制裁問題との見出しがあるものの、内容は“資金の返還”しか触れられておりません。そして7面でようやくこの問題に触れ、米専門家の見方として米国の政策の誤りにより、金融制裁は無効になったとしています。その理由は、マネーロンダリングが“グレー”の状態で、ドル取引の規制をしてこそ世界の他の銀行に対する警告になる、詳細に調べると“シロ”も“クロ”もあるとしたのでは、“我々はシロの取引をしている”として北朝鮮と(そして他の怪しい取引をしている国とも)取引をする銀行が出てくるというものです。一応の私の疑問への一つの答え、つまり私が前提としている考え方(というより今まではそのように説明されてきた考え方)が適用できないという答えなのですが、う~ん、そうなのでしょうか? はたして銀行がそんなリスクを踏むのか、また米国自身がそれでは困ることになりますが‥‥

 米国がわざわざBDAと国内行との取引禁止までしたのは、不正な取引は許さないというサインの筈です。いわば“ブラフ”です。ブラフですから当の米国にその気がないと思われると確かに無効かもしれません。日本のマスコミ各社はあるいは米国の公表されない意図を知っているのでこのような報道になるのかな? (では、何故それを報道しない? )

 ああいけない、疑心暗鬼はそれこそブラフに嵌めこまれるトラップです。繰り返し述べていますが、目先の動きはともかく、長期的に見れば日本のお金がなければ北朝鮮の情勢が安定しないのは明らかです。30億円の預金を戻し、5万tの重油、100万tの重油で非核化ができるならば結構なこと。それぐらいのお金ならNPTの優等生の日本は支払いに参加しなくても充分関係各国で対応できますね! でよいのです。各国の動きはよく考察しなければいけませんが原則として『拉致問題の進展なくして支援なし、解決なくして国交正常化なし』を貫いていけばよい。万が一、(あくまでもワーストケースとして)米国が資金供出を求めてきたら? その時こそ、我々国民の意思を見せる時です。安倍総理は信頼していますけれども、総理に総てを押し付ければ、日本の経済、日本の安全保障などを人質に取られかねません。民主主義の総本山を自認するアメリカに対して“日本の民主主義がそれを許さないんだ。”と総理に胸を張って言ってもらおうではありませんか。

 ところでタイトルですが18時のフジのニュースで金桂寛氏の静止画像がでて、『北京にも春が来た。』と喜んでいたとか。ゴラァ、動画よこさんかいw 昨日ヒル氏との会見を体調不良と逃げていた筈なのですが? 動画か外信かそういったもので確認できるまで信じる気になりません。

そりゃあもう、なんと申しましょうか・・・

2007-03-16 23:04:24 | 拉致問題
 痛いですよ、これは‥‥(タイトルとこの振り迄含めて判る方は古き野球ファンかw)

 次のニュースのことです。どうも、日本でこの件を担当するマスコミ関係の方はご婦人ばかりのようでw(すみませんノリ過ぎです。決して女性蔑視ではありません。マスコミがキ‥)


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2007/03/14 08:35
【ワシントン13日聯合】
 米財務省が、マネーロンダリング(資金洗浄)など北朝鮮の違法資金取引疑惑を受けていたマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)に対する制裁措置として、米国内行とBDAの取引を禁じる方針を固めたようだ。北朝鮮の凍結口座の解除問題にからみ、核問題にどのような影響がもたらされるか注目される。

 米財務省官僚は13日、聯合ニュースの電話取材に対し、BDAに関する決定が14日か15日にも正式に発表されるだろうと述べた。米国はBDAをマネーロンダリングの「懸念対象」から、「対象」機関に指定する予定で、マネーロンダリングに関与したBDAの主要幹部を起訴することも検討しているという。こうした措置が取られた場合、BDAの外国為替取引機能が停止され破産する可能性も高く、マカオの金融当局は清算のため売却や買収合併(M&A)手続きに入ることが予想される。

 ロイター通信は米官僚の発言として、財務省の措置を受け、マカオの当局がBDAの北朝鮮凍結口座の解除問題について決定を下すだろうと伝えた。財務省報道官は北朝鮮凍結口座の解除問題に対して、マカオの当局が扱う問題で米国が話すことはないとしている。また12日には、「BDAが北朝鮮とつながる顧客のために違法取引を手助けしただけでなく、違法活動を継続してきたことが確認された」と強調した。

 財務省は、北朝鮮の凍結資金2400万ドルのうち約半分の1200万ドル程度を違法性が低い資金、残りは違法性が高い資金とみなし、マカオの当局にこれを通知したとされる。

 現在、北朝鮮の凍結資金の解除規模に関し、選別して800~1200万ドルが解除されるとの観測もあれば、マカオ金融市場と6カ国協議などに及ぼす影響などを考慮し2400万ドル全額を解除する可能性を指摘する声もある。これに先立ち北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官は、「米国が部分解除にとどまれば、われわれも寧辺原子炉を部分的にしか閉鎖しない」と警告している。
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 上記のニュースを私は2ちゃんねるで拾ってコピペしていますが、このニュース(他のソースによる同趣旨の物含めて)を報じたのは何処が一番早かったのかは判りませんけれど、私の拾った所では3/14の昼すぎにはもう大きな話題となっていました。そして記事の分析は
 1.アメリカ(財務省)は BDA に対して北朝鮮の違法資金にからむ不正行為の“疑惑”(グレー)から“確定”(クロ)であると判断を変え制裁措置として、米国内行と BDA の取引を禁じる方針である。

 2.そうなると BDA 倒産の確率が高くなる。それを見て世界のどの銀行であれ北朝鮮との取引をしようとは思わないであろう。(事実上の金融制裁は継続される。)

 3.現在凍結されている(現在でも凍結の主体はアメリカではなく“BDA の自主判断”)北朝鮮の資金2400万ドルの凍結解除は BDA の自主判断にまかせられる。(他の情報と合わせて1/3位だけの説もあれば、倒産→整理の過程を経て残資金を他の預金者と平等な分配をすることになる説等)これで、アメリカは北朝鮮との約束である資金凍結の解除を果たした(ん?)。

 4.感想、アメリカ、えぐいなぁ、うらやましいなぁw

というものです。どう考えても、記事の焦点は BDA への断固たる制裁とそれに対し全世界の銀行が北朝鮮との取引に尻込みし続けるであろうということであり、例えるならば、和解の握手といって差し出された手を思いっきり強く握って、(相手の手を握りつぶすんじゃないかと)にっこり友好の笑みを浮かべているアメリカの強かさです。そして私が日本のメディアに期待したものは、握手の相手である北朝鮮の表情を写してくれること、笑っているのか、冷や汗を流しているのか、痛みに悲鳴をあげているのか? を見せてくれることだったのですが‥‥

 朝日、毎日、読売、日経の3/15の夕刊、産経の3/16の朝刊(テレビも駄目だという声がネットに溢れています)どれも、アメリカの笑顔のクローズアップばかりです。北朝鮮の表情も、握手している手元も写しとられてはいません。まあ、記事を詳細に読めば少しは触れているのかも知れませんが、見出しの大きな活字は“凍結一部解除”とか“金融制裁一部解除”です。なんなんですかこれは? 時間は充分あるはずなのに、ネットの素人衆より情報の内容がないの? まさか皆そろって北朝鮮に、『アメリカは約束守ったからこんどはお前が約束を守る番だ。』といってるのかしら? ちょっと理解できない現象です。ま、今の時点ではあきれたとしかいい様がありません。(できたら資料として各紙の紙面をupしたいと思っています。時間がかかってしまいそうですが)

ニュース三題

2007-03-14 04:05:11 | 拉致問題
A**********************
 日本の小泉純一郎前首相が2002年9月、平壌(ピョンヤン)で金正日(キム・ジョンイル)国防委員長に会うのに先立ち、北側に関係正常化によって経済協力をする場合、100億ドル(1兆1800億円)規模の無償支援をするという立場を伝えていたという主張が12日、提起された。またこれとは別に有償で提供される円借款は最貧困国に提供される0.75%金利を適用し、10年据え置き30年償還条件を掲げたということだ。

 統一部のペ・チュンナム事務官は昨年、日本の筑波大学に提出した「経済協力と人道支援:南北関係進展と日本外交」という博士学位論文で「日本の対北経済協力資金は現金ではなく、役務と財務を10年間分割して100億ドルを提供すると決まった」と明らかにした。

 また「同時に有償で提供される円借款は最貧困国に提供される0.75%金利を適用し10年据え置き30年償還条件であり、提供方式は輸入決済資金、プロジェクト借款、公共事業推進借款になるものとされた」と指摘した。

 ペ事務官は論文で「2002年9月、小泉前首相の訪朝以前に北朝鮮経済専門家と外務省、経済通産省などの関係省庁で構成された研究会でこうした内容の「対北経済協力案」に対して検討し、前首相の訪朝以前に北朝鮮側に伝えた」とし「過去の補償問題は両国が財産請求権を相互放棄し、日本の無償資金協力と低利の長期借款を提供することで合意し、実務的な手続きのみを残して妥結された状態だった」と強調した。

 ペ事務官は「金正日委員長が『スケールの大きな外交』を見せ、国家犯罪である拉致事実を認めたのもこのためだった」と主張した。

 ペ事務官は2005年2月から2年間日本に滞在し、外務省など当時対北朝鮮業務に携わった関係者たちに会ってインタビューをし、このような事実を確認したと紹介した。「朝日平壌宣言の2項に『民間の経済活動を支援する』と明確に記述されたことは北朝鮮と経済協力に大きな関心を見せている日本財界、企業に条件付き(tied)方式の参加の道を開いたという点を意味する」とし「過去、日本の政府開発援助(ODA)を受けた国家から条件付きの経済協力で国家経済が日本に隷属していくという批判を考慮し、非条件付き(untied)に転換された日本のODA方式が対北経済協力方式として復活したもの」と批判した。

 また「このような形態で朝日間国交正常化が成立し、日本が経済協力をするようになれば日本政府の公的資金で日本の財界と企業が対北事業に参入し、韓国政府と民間が参加する経済協力方式とも衝突が避けられない」と見通した。

 ペ事務官は論文で対北人道的支援について「韓国と国際社会が人道的次元で支援した穀物、肥料、医薬品人道支援物品が人間の安全保障(humansecurity)概念の重要要素である「欠乏からの自由」という問題解決に貢献している」とし「国際社会も北朝鮮の人権問題を扱うことで国際人権規約の中の『A規約』と呼ばれる『経済的・社会的・文化的権利』に優先的に重きを置かなければならない」と付け加えた。

3/12 中央日報(韓国)
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B**********************
 北朝鮮の不良債権約4000億ウォン(約500億円)が国際金融市場で取引されているという。スイス・フランやドイツ・マルク建ての北朝鮮の債券は13年物で、満期は3年後の2010年3月12日となっており、現在ニューヨークやロンドンなどの主な国際金融市場で取引されている。

 これは、英ロンドンのあるヘッジファンド関係者が11日、「過去に不渡りを出した北朝鮮の貸出債券が証券の形で発行され、国際金融市場で取引されている。不良債券なので額面1ドル当たり15‐20セントという捨値になっている」と語り明らかになったもの。北朝鮮の債券は5‐7年前、額面1ドル当たり 10セント未満で取引されていたが、2月13日の6カ国協議共同文書発表で北の核問題が一応の解決を見て、北朝鮮経済に救いの手が差し伸べられたという期待感が出たことから、このところ大幅に値上がりした。また、「一部の投資家は“結局、韓国政府が肩代わりするだろう”と信じ、この債券を購入している」とロンドン金融界の関係者は語る。

 この北朝鮮債券は、1970年代に北朝鮮が海外で借りた借金を返せなくなり、債務不履行(デフォルト)となった負債の一部を97年にBNPパリバ証券が主幹社となり証券に転換したもの。BNPパリバ証券はロンドンクラブ(国際商用銀行債券調整団)が持つ北朝鮮債券の一部である7億マルク(約500億円)相当をドイツ・マルクとスイス・フラン建て債券に転換し流通させた。

 ロンドン金融界の関係者は「北朝鮮債券の保有者はほとんどが長期投資を行う中・大型ファンド。満期になれば、北朝鮮の海外負債の10倍をはるかに越える外貨準備高を持つ韓国政府が肩代わりしてくれるとの共通認識が国際金融市場に流れつつある」と話す。

 現在、英国系ヘッジファンドのコンビボやアシモア、ファンド・オブ・ファンドのテムズリバー・キャピタル、そして米国系ファンドのエバーグリーン、マラソン、マイアミ銀行など多数の投資会社が北朝鮮債券を保有している。

3/12 朝鮮日報(韓国)
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C**********************
3/4 毎日新聞 朝刊13面より抄録

「核放棄見返りなかった」リビア・カダフィ大佐

リビアの最高指導者、カダフィ大佐は2日、同国の「直接民主制」を祝う式典が開かれた南西部サブハで英BBC放送と会見し、「リビアが戦争計画を断念すれば、米英両国は、核の平和利用を支援すると約束した。だが、実際は何もしてくれなかった」と語った。
 リビアが03年に核開発の放棄を表明して以降、国連と米国はリビアに対する経済制裁を解除。欧米各国はリビアとの外交関係を修復した。さらに、米国はリビアに対する「テロ支援国」指定も解除した。しかし、大佐は、リビアの原子力発電所建設に対する欧米諸国の協力が進まないことへのいら立ちを示したようだ。
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 Aの記事ですが、中央日報ソースなので100%信じてよいかということはありますが、国交正常化に際し動く金が1兆円とか数兆円とか前からいわれていましたから、そんな話もあるのだろうな、と思います。前から書いていますが、“核の身代金”を満額、重油100万tをせしめても340(もしくは360)億円です。Bの記事では今の負債は軽く500億円。アハハハって笑うしかないんじゃないですか?Cの記事、米国は釣り上げた魚には餌はあげないようですね。またまたアハハハ。

 日本の支援への参加の要求は重油100万t(の5分の1)ってことじゃないと肝に銘じておきましょう。重油100万tの軽く30倍、へたすりゃ100倍です。“日本が孤立”したら困るのは北朝鮮であり、おそらく韓国、米国そして中国も困るのでしょう。この限りにおいて日本の立場は強いのです。

 従軍慰安婦騒ぎも、“過去の清算”を高く売りつける伏線ではないのでしょうか。この際ですから私達は過去の清算など不要という世論を起こした方がよいかもしれません。日本の36年(35年という声もw)の統治の+-考えたならば、日本が半島に残してきた財産を考えたならばという論は散々ほうぼうでやられているのですから。(6兆円位日本が返してもらって良いという結論だったと記憶しています。)北朝鮮よぐずぐずいってると、日本の世論はどんどん目覚めて財布の紐がどんどん固くなるぞ。

 まあ、国交正常化に伴って日本からいくらかのお金がでることは止むを得ないかとは思います。過去の清算ということではなく今後の東アジアの安定に日本が国際貢献するという大義のもとで。(核の身代金は前に書いた通り、非核の日本はそれだけで国際貢献しているので払う必要なし。)その際にひも付き援助にして日本のゼネコンとかにお金が落ちるようにするのもいいでしょう。別に韓国企業等に仕事をくれてやる義理はないのですから。但し、そのために媚朝派ができては困ります。(あっ、思い付いた。いっそ、拉致問題解決基金でも作ってそこにより多く貢献した会社に、国交正常化後のビジネスを優先的に割り振るとか? 特定の政治家の裁量権にならないようにガラス張りでやるの、駄目かな。)

 何よりも北朝鮮への援助であるならば、あの国がどうすれば自立でき、ヤクザのようなシノギをしない国にできるかを考えるべきでしょう。結論としては政権変えなきゃ駄目ですよね。(そろそろ、ありきたりの論になってきたので今日はこの辺で)

質か量か

2007-03-12 09:20:44 | 拉致問題
 3/8に“アメリカの姿勢を確かめるいい機会”なんて書いていた時にはもう以下の報道があったのですね。

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 6か国協議の作業部会で日本と北朝鮮が拉致問題をめぐって対立していることについて、アメリカ政府は、7日、「日本にとってきわめて重要な問題であることを理解している」と強調しましたが、北朝鮮が一時協議に応じなかったことへの批判は避けました。

 アメリカ国務省のマコーマック報道官は、ハノイで行われている日本と北朝鮮の作業部会で日本側が拉致問題の解決を迫っていることについて「われわれは、拉致問題を6か国協議の中で扱うべきだとする日本の主張を一貫して支持している。そして、この問題が日本の政府と国民にとってきわめて重要であることを理解している」と述べました。そのうえで「拉致問題は、アメリカが北朝鮮をテロ支援国家に指定する判断材料の1つになっていたはずだ」と述べ、北朝鮮をテロ支援国家のリストから外すには拉致問題の行方も見極める必要があるとする認識を示しました。ただ、北朝鮮が「拉致問題は解決済みだ」と主張し、7日午後の協議に応じない態度に出たことについては「2日目の協議はあらためて行われるということであり、われわれもそうあるべきだと思う。この問題は、日朝双方にとって決して簡単な問題ではないが、対話が始まったことこそが重要だ」と述べて批判は避け、軌道に乗り始めた対話ムードを損ねたくないという配慮をのぞかせました。

3/8 NHK on line news
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 2/6のヒル国務次官補の発言と変わりありません。当面の間はアメリカは少なくとも“拉致は解決済”という北朝鮮の主張は認められないという立場をとるということ迄は信じてよいのではないでしょうか。(このニュースではそのことで北朝鮮を非難まではしていませんが)

それにしても
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米朝部会:テロ支援国家の指定解除 金次官「すでに合意」

 【ソウル堀山明子】北朝鮮の金桂冠(キムゲグァン)外務次官は8日、米ニューヨークから北京に向かう途中に立ち寄った成田空港で韓国の中央日報の単独取材に応じ、「(米朝国交正常化の作業部会で)テロ支援国家の指定解除問題で成果はあったか」との質問に「すでに合意した問題だ」と述べた。米国が指定解除の条件を示したかどうかについては「まったくない」と断言した。

 同紙が9日朝刊で報じた。ヒル米国務次官補は6日、米朝作業部会で指定解除問題に絡めて日本の拉致問題について言及したことを示唆したが、金外務次官の発言が事実なら米国は拉致問題を指定解除条件として明確には提起していなかったことになる。

 報道によると、6カ国協議の焦点となっている高濃縮ウラン計画の調査協力に関して金次官は「そういう問題も含めて幅広く話し合った」と述べ、協力する可能性を示唆した。北朝鮮北西部・寧辺(ニョンビョン)の核施設稼働停止については「米国の金融制裁解除を見守った後、中止するかどうか決める」と述べた。

毎日新聞 2007年3月9日 13時39分
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拉致問題で日本を全面支持 米報道官

 【ワシントン支局】
米国務省のマコーマック報道官は8日、北朝鮮による日本人拉致問題について、「米国は拉致問題を提起し、解決を目指す日本の立場を完全に支持している」と前置きして、「米国が日本の立場だとしても、同じように問題の解決を図るだろう」として、
拉致問題の解決を図る日本政府の立場を全面的に支持するとの姿勢を改めて鮮明にした。

 ハノイで行われた日朝国交正常化に関する作業部会が、拉致問題をめぐって平行線をたどり、決裂したことを受けたもので、米政府が日本政府に理解を示し、北朝鮮を牽制する狙いがあるものとみられる。

 6カ国協議の米国首席代表のヒル国務次官補もさきに開かれた米朝作業部会で、北朝鮮の金桂寛外務次官に対して、日朝問題での合意に期待を示すなど、日本を側面から支援していた。

(2007/03/09 09:40)(産経web)
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 あまりに報道内容に差があります。ステレオタイプな解析ですが、毎日新聞の報道は6者協議開催中から一貫して、米国軟化、日本は支援しないと孤立するのスタンスが初めにありきなのではないでしょうか。上記記事でも、金桂寛外務次官はそう言ったかもしれませんし、少なくとも中央日報がそう報じたことは事実でしょう。嘘を報道した訳ではないのでしょうけれども‥‥、米国はどういってるのか?『××さんの所で話を聞いてきました。裏づけ?とれてません。』こういうのを“餓鬼の使い”というような気がします。

 今回一連の拉致問題の動きを報じる報道には“アメリカの姿勢の変化”が通奏低音として流れています。これはどの報道機関でも共通しています。ただし、アメリカとして敢えて政策を転換しましたと公式発表はありません。あるべくもないのです。以前の政策は誤りでしたというに等しいですから。そのことをもって“ベルリンの陰謀(変節、裏切り)”というニュアンスが強く打ち出され過ぎていないでしょうか。あからさまに方向転換を言わない→日本に言えないやましい秘密がある→日本は100%裏切られた。(裏切られる。)

 アメリカが変わったことは確かですし、楽観していてはいけないことでしょうが、100%の質的な変化、1か0かの変化でしょうか? むしろ量的な変化として捉えその変化量を見極めるのが必要ではないでしょうか。( ummm, この場合質か量かという例えはちょっと苦しいかな? )別の表現をすれば、米国という船は船長が方向転換を決心しているにせよ、行き脚がついてしまっているため慣性の法則で、直ぐに逆方向に進むことができず減速の過程にあるし、なるべく船体を傷めるような無理な減速は避けようとしている、そんな状態ではないかと私には見えます。

 そうこう言いっているうちに(このエントリー実は書き始めて数日かかっている(苦笑 ) またこんなニュースが

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1100万ドルの解除勧告か
米、北朝鮮の凍結口座
2007年03月11日 19:31 【共同通信】
 【ソウル11日共同】韓国の聯合ニュースは11日、米財務省がマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮関連口座にある約2400万ドル(約28億円)のうち、約1100万ドルに対し凍結解除を勧告したとみられると報じた。ワシントンの消息筋の話として伝えた。(以下略)
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 もう何度目ですかね、アメリカが明日にも金融制裁解除するっていう××筋からのニュースは? 餓鬼の使いというか、狼少年というか、日本刀を手に腕まくりしてさあ斬るぞさあ斬るぞと見得をきる蝦蟇の油売りというか。一言かけたくなりますわ、「オヤジ口上はいいから早く斬れ。」

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【北京10日時事】北朝鮮の金桂冠外務次官は10日、日本人拉致問題について、「(テロ支援国家と関連付ける)日本の立場は全く理解できない。われわれとは関係のない問題だ」と述べ、日本側の要求に応じない姿勢を明らかにした。6カ国協議に関連して「この問題は重要ではない」とも述べた。北京空港で記者団に語った。
 金次官はまた、米朝国交正常化の作業部会に関連して「米国は金融制裁解除を約束している」と指摘。解除されなければ、先の6カ国協議で合意された措置を部分的にしか履行しないとの考えを明らかにした。(以下略)
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 この記事、アメリカがなかなか金融制裁解除をしそうにないと読むのは間違いでしょうか。アメリカの行き脚は各方面なかなか止まりそうもなく、それを止めるべく報道メディアを使って北朝鮮が情報戦をしているとみるべきでしょう。そして、アメリカのとまらない行き脚の最たるものが、日本人拉致問題であり、それを止めたい人達(何処の国の人かはわかりませんが)が日本が自発的に拉致問題を取り下げる(具体的には、拉致問題は別問題として核の身代金支払に参加する)よう情報操作をしていると見るべきです。

その手にゃ乗らねえぜ。六者協議合意からほぼ30日が経ちます。汝の日は数えられたり(笑 『オヤジ口上はいいから早く斬ってみせろ。』