キングスXはヴォーカル&ベースのダグ・ピニック、ヴォーカル&ギターのタイ・テイバー、ドラムのジェリー・ガスギルによって結成され88年にデビューしたバンド。
トリオ編成であることやグルーブを重視した曲調などの個性的な音楽が、当時華やかだったLAメタルやハードロックの中で、リビィングカラーとともに異色な存在として注目を集め、多くの同業プロミュージシャンからも高い評価を得ました。
デビュー後5作目あたりから、ダウンチューニングを取り入れ、へヴィグルーブな曲調が多くなるとともにサウンドも華美なエフェクトを廃した生々しい音が主体となり、ヴォーカルであるダグのブラックソウルフルな歌と相俟ってエクスペリエンスの現代版のような雰囲気に。また、タイ・テイバーがリードヴォーカルの曲では、ビートルズのようなハーモニーの美しい曲も多い。
自分は、昔ギターも弾いていたのですが、タイ・テイバーのギタースタイルから多くのことを学びました。ソロはあまり弾かないし、弾いても凄い技が飛び出すわけでもなく、全体的に楽譜を見ればそんなに難しい演奏ではありません。が、単にヘヴィコードを鳴らしている場合でもアップストロークとダウンストロークの弦の鳴る順番をうまく利用してサウンドに変化をつけリフに面白みを出しいていたり、アルペジオでのアレンジは、知的センスの高いアレンジを繰り出していたり、と非常に勉強になる。「Looing For Love」や「Over My Head」、「Groove Machine」のこれでもかと迫ってくるグルーブ感や「Summer Land」や「Cigarets」の空間に奥行きを与える広がりと音の間は絶品です。
ベースのダグも音の長短だけで重さをうまくコントロールしており、これまた絶妙なタイミングで叩くジェリーガスギルと合わさって、バンドのアンサンブルはブルージーでグルーヴィーな絶妙な感じを生み出している。「Lost In Germany」、「Sometime」や「Picture」のバンドのアレンジは秀逸です。
過密なアレンジでなく派手なインタープレイやユニゾンもないので、演奏者としての技量の高さを求める人にはちょっと物足りないのかもしれませんが、そんな人たちにも70年代の音楽が持っていたグルーブのカッコ良さが如何にいいものかわかると思います。是非聞いてもらいたいです。
ダグピニックは、ソロ作も発表、タイテイバーは2つのソロ作ほか、ドリームシアターのメンバー及びロッドモーゲンシュタインとで結成されたスーパーバンド「プラティマス」でもアルバムを発表している。
バンドは現在まで通算12枚のアルバムを発表。昨年US盤で新作と2枚組みライブアルバムも発表した模様(自分はまだ聴いていない)。いまだ一枚足りともビッグヒットしたものはないため、いまだ来日公演は実現せず。音楽雑誌主催のイベントでショーケースライブを行うために一度来日したのみぐらいか。
一度実物を見てみたい。
そんな彼らのCDのおすすめは、『イヤーキャンディ』ですが、『プリーズ カム ホーム・・・ミスターブルボス』(写真)も良いです。1曲目の超重低音リフは衝撃的で、他を寄せ付けません。
トリオ編成であることやグルーブを重視した曲調などの個性的な音楽が、当時華やかだったLAメタルやハードロックの中で、リビィングカラーとともに異色な存在として注目を集め、多くの同業プロミュージシャンからも高い評価を得ました。
デビュー後5作目あたりから、ダウンチューニングを取り入れ、へヴィグルーブな曲調が多くなるとともにサウンドも華美なエフェクトを廃した生々しい音が主体となり、ヴォーカルであるダグのブラックソウルフルな歌と相俟ってエクスペリエンスの現代版のような雰囲気に。また、タイ・テイバーがリードヴォーカルの曲では、ビートルズのようなハーモニーの美しい曲も多い。
自分は、昔ギターも弾いていたのですが、タイ・テイバーのギタースタイルから多くのことを学びました。ソロはあまり弾かないし、弾いても凄い技が飛び出すわけでもなく、全体的に楽譜を見ればそんなに難しい演奏ではありません。が、単にヘヴィコードを鳴らしている場合でもアップストロークとダウンストロークの弦の鳴る順番をうまく利用してサウンドに変化をつけリフに面白みを出しいていたり、アルペジオでのアレンジは、知的センスの高いアレンジを繰り出していたり、と非常に勉強になる。「Looing For Love」や「Over My Head」、「Groove Machine」のこれでもかと迫ってくるグルーブ感や「Summer Land」や「Cigarets」の空間に奥行きを与える広がりと音の間は絶品です。
ベースのダグも音の長短だけで重さをうまくコントロールしており、これまた絶妙なタイミングで叩くジェリーガスギルと合わさって、バンドのアンサンブルはブルージーでグルーヴィーな絶妙な感じを生み出している。「Lost In Germany」、「Sometime」や「Picture」のバンドのアレンジは秀逸です。
過密なアレンジでなく派手なインタープレイやユニゾンもないので、演奏者としての技量の高さを求める人にはちょっと物足りないのかもしれませんが、そんな人たちにも70年代の音楽が持っていたグルーブのカッコ良さが如何にいいものかわかると思います。是非聞いてもらいたいです。
ダグピニックは、ソロ作も発表、タイテイバーは2つのソロ作ほか、ドリームシアターのメンバー及びロッドモーゲンシュタインとで結成されたスーパーバンド「プラティマス」でもアルバムを発表している。
バンドは現在まで通算12枚のアルバムを発表。昨年US盤で新作と2枚組みライブアルバムも発表した模様(自分はまだ聴いていない)。いまだ一枚足りともビッグヒットしたものはないため、いまだ来日公演は実現せず。音楽雑誌主催のイベントでショーケースライブを行うために一度来日したのみぐらいか。
一度実物を見てみたい。
そんな彼らのCDのおすすめは、『イヤーキャンディ』ですが、『プリーズ カム ホーム・・・ミスターブルボス』(写真)も良いです。1曲目の超重低音リフは衝撃的で、他を寄せ付けません。