MMRの「知ったかぶり」音楽ブログ

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インバル×都響の「葬礼」&「大地の歌」

2017-07-16 20:20:00 | コンサート

演奏会3連チャンの2日目。今日は3月以来の東京都交響楽団の演奏会へ。@東京芸術劇場

今日のプログラムは、

  1. マーラー交響詩「葬礼」
  2. マーラー交響曲「大地の歌」
指揮:エリアフ・インバル/コントラルト:アンナ・ラーション/テノール:ダニエル・キルヒ/コンサートマスター:四方恭子

というマーラー・プログラム。2日連続のマーラー。

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前半1曲目は、交響詩「葬礼」。交響曲第2番「復活」の第1楽章の最初の姿です。なので、雰囲気はそのまま。最初の力強いトレモロから、このまま交響曲「復活」を最後までやるんじゃないかという位のテンションでした。ただ途中から、楽器の音が抜けていたり、新たな音が聞こえたり、はたまた違うメロディーが流れたりと、やはりこれは交響詩「葬礼」なんだと気付かせてくれます。


昨日の "東京交響楽団" のプログラムノートから。

『ライプツィヒからブダペスト、そしてハンブルクへと指揮者としてのキャリアを重ねた1891年、マーラーは指揮者ハンス・フォン・ビューローの前で「葬礼」をピアノ演奏する機会を得る。同じ年、彼からオペラ指揮者としての腕を称賛されたマーラーだが、この時は「これが音楽だというなら、私には音楽などまったくわからない」と酷評されてしまう』

確かに当時としては斬新な音楽だったのかもしれませんね。


ところで「葬礼」の方は音楽の流れがところどころ止まってしまう感じを受けます。やはり聴き慣れた「復活」第1楽章の "改訂版" の方が聴きやすい。でも、滅多に聴けない曲なので、生で聴けたのは貴重な体験でした。

今年81歳になるインバルは、年齢を感じさせないほど若々しい。オーケストラをあおるので、テンポは速めで、勢いのある演奏でした。


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後半は、交響曲「大地の歌」。プログラムノートに書いてある通り、あくまで「交響曲」というのは副題的なものであって、一種の歌曲集。テノールが第1楽章を歌い、以後アルト(またはバリトン)と交互に歌っていきます。つまり奇数楽章がテノール、偶数楽章がアルト(またはバリトン)なわけです。


歌う順番で、まずテノールのダニエル・キルヒさんは、ドイツ、ケルン出身。新国立劇場の「さまよえるオランダ人」でエリック役で登場してたんですね。そして、アルトのアンナ・ラーションさんは、スウェーデン出身。クラウディオ・アバド指揮の「復活」のCDを持ってます。すらっと背が高く、赤いドレス姿がまぶしい。


テノールが歌う第1・3・5楽章のうち、第1楽章がテノール歌手の真骨頂だったりして。キルヒさんの力強い、張りのある声が印象的でした。第3楽章は短いですが、青春を謳歌している感じを歌い切りお見事。第5楽章では声がちょっと上ずりながらも、高音も難なくクリア。温かみのある素晴らしい歌声でした。


対して第2・4・6楽章、この曲の約3分の2を歌うのが低音担当のアルト。第2楽章で寂しさを歌い、第4楽章で人生の美しさを歌い、第6楽章で告別の歌を歌う、と表現力も求められます。まさにこの曲の看板を背負っているのがアルトなのかもしれない。ラーションさんの深い歌声がこの曲にぴったり。それぞれの楽章をそれぞれ歌い分けていました。特に第6楽章の終わり、空間に声が溶け込んでいくような "Ewig(永遠に)" の歌声が神秘的で感動しました。


ここでもインバルさんは、オケをあおるあおる。テンポの速い所は速い。しかし、淡々と音楽が進んでいくように聞こえますが、一旦テンポを落とすと、そこに音楽の深みが現れる。特に第6楽章は人生への「告別」にも聞こえるし、来世への「復活」というようにも感じられる。こういう音楽づくりにも感動、感激、感涙もの。


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2日連続のマーラーでした。実は「大地の歌」を聴くのは21年ぶりでした。これで埼玉に出てきてからのマーラーの曲は、残る第9番のみになりました。どこかでやんないかな。今年の松本は行けないし。

次回のマーラーは、来週日曜日の今月二度目の「復活」です。オケは東京フィル

マーラー自身は暗いのかもしれないけど、音楽は暗くはない。そう思いたい。

さて、3連チャンの明日も行ってきます。そう、気分を変えてリベンジオール・アメリカン・プログラムです。では。

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