MMRの「知ったかぶり」音楽ブログ

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ミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」

2017-07-06 17:45:00 | ミュージカル

来年、生誕100年になるレナード・バーンスタイン(1918-1990)の代表作「ウェスト・サイド・ストーリー」。来週7/12から7/30まで、渋谷の東急シアターオーブで上演されます。

以前にも書いたと思いますが、自分が初めて買ったCDが、バーンスタイン自作自演の「ウェスト・サイド・ストーリー」でした。なので、ミュージカルを生で見るのを楽しみにしていました。チケット発売と共にゲットして、大切に保管しています。

    

御存じの通り「ウェスト・サイド・ストーリー」は、シェイクスピアの「ロメオとジュリエット」から着想を得た作品。もともと「イースト・サイド・ストーリー」というタイトルでしたが、マンハッタンのイーストサイドの醜悪なスラム街の建物がすべて取り壊されてしまい、愚連隊が西に移動してしまったため『ウェスト』に変更なりました。

舞台はNYスラム街。ポーランド系移民のジェット団プエルトリコ系移民のシャークス団という2つのグループが、人種の違いということで対立関係にありました。ある日、ジェット団のトニーは、シャークス団のマリアと出会い瞬く間に恋に落ちます。そして、ジェット団とシャークス団の決闘が行われ、トニーが犠牲になる、という男女の2日間の恋と死を描いた作品。

    

作詞を担当したのは、スティーヴン・ソンダイム(1930- )で、現在までアカデミー賞1回、トニー賞8回、グラミー賞8回、ピューリッツァー賞1回、ローレンス・オリヴィエ賞1回など、多数受賞しています。幼い頃から家族ぐるみでオスカー・ハマースタインII世(1895-1960)と付き合いがあり、劇場音楽に魅せられていました。ウィリアムズ・カレッジでは、ミルトン・バビット(1916-2011)に作曲を学んでいます。当初「このショーはやりたくない。金には困っていないし、プエルトリコ人の事なんて、何も知らないんですから」と、オスカー・ハマースタインに話していたそうですが、バーンスタインは、ブロードウェイでも屈指の才能の持ち主と仕事するチャンスをふいにするもはもったいないと諭したのでした。

    

1949年、このミュージカルは、演出家でもあるジェローム・ロビンズ(1918-1998)の『ロメオとジュリエット』の現代版を復活祭と過越祭にかけてのスラム街を舞台にして作ろうという思い付きで始まりました。

しかし、この時期、バーンスタインは作曲活動の他、指揮活動でも忙しくなってきており、作曲では、1953年にミュージカル「ワンダフルタウン」「セレナード」、1954年に映画「波止場」の音楽を発表。指揮活動では、1953年ミラノ・スカラ座デビューでマリア・カラスとの共演、ケルビーニの「メデア」を上演。1955年に2度目のカラスとの共演でベッリーニの「夢遊病の女」を上演するなど、活動の場を広げていました。

そして「ウェスト・サイド」の本格的に取りかかることになるのが、1955年頃。当時、もう一つのミュージカル「キャンディード」も同時並行で作曲されており、曲目が交換されるケースがありました。例えば、トニーとマリアの二重唱「ワン・ハンド・ワン・ハート」は、キャンディードとクネゴンデのために作られたものであるし、風刺にとんだ「ギー、オフィサー・クラップキ」は『キャンディード』のヴェネツィアの場面からとられたもの。さらに『キャンディード』の結婚の二重唱「オー・ハッピー・ウィ」は、茶会の場面でトニーとマリアに唄わせるはずだった、そうです。

1956年3月17日「キャンディード」初演。

1957年6月末にオーケストレーション開始。出演者たちの練習も開始。

1957年8月19日世界初演。9月26日にブロードウェイ初演。上演はほぼ2年間にも及び(上演回数772回)、その後約1年間かけて全国を巡業したあと、1960年ニューヨークに凱旋、さらに253回の上演を数えている、

1961年、この作品は鳴り物入りで映画化されています。

    

「ウェスト・サイド・ストーリー」オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・レコーディング

1957年9月29日の録音。主な歌手として、ラリー・カート(トニー)、キャロル・ローレンス(マリア)、チタ・リベラ(アニータ)など。キャストを見てみると、コンスエロ役にレリ・グリストの名前があります。バーンスタインとのマーラーの第4交響曲でソロを歌ってます。

60年前の録音。ブロードウェイ初演から3日後の録音で、当時の熱気が伝わってきます。


■「ウェスト・サイド物語」オリジナル・サウンドトラック

普段映画は見ないのですが、これは別。主な配役は、ナタリー・ウッド(マリア)、リチャード・ベイマ―(トニー)、ラス・タンブリン(リフ)、リタ・モレノ(アニータ)、ジョージ・チャキリス(ベルナルド)、サイモン・オークランド(シュランク警部)、ウィリアム・ブレイムリー(クラプキ巡査)、タッカー・スミス(アイス)

1961年度のアカデミー最優秀映画賞は、映画「ウェスト・サイド・ストーリー」に与えられた。同作品は合計10のオスカーを獲得しました。しかし、作曲者自身は、映画のために特に作曲した作品ではなく「無資格」とされたため、オスカーを授与されませんでした。

曲の順番も入れ替わっており、"I feel pretty" は、繰り上げられ、花嫁衣裳店の場面で歌われ、"Gee, officer Krupke!" と "Cool" は場所が入れ替えになっています。

なお、映画の最初の場面に映し出されるアパートの敷地は、現在エイヴリー・フィッシャー・ホール(バーンスタインが音楽監督を務めたニューヨーク・フィルの本拠地)になっています。

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