MMRの「知ったかぶり」音楽ブログ

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沼尻竜典×東響の「太陽」&「惑星」

2017-04-23 13:47:36 | コンサート

昨日は、東京交響楽団の新シーズン最初の定期演奏会でした。サントリーホールが改修工事のため、ミューザ川崎での開催です。

自分にとっては、東京交響楽団の会員3シーズン目突入。ミューザでの座席は3階。真正面でした。見栄えが良いです。


プログラムは、

  1. グバイドゥーリナアッシジの聖フランチェスコによる「太陽の讃歌」(日本初演)
  2. ホルスト組曲「惑星」Op.32
指揮:沼尻竜典/チェロ:堤剛東響コーラス(合唱指揮:大谷研二)/コンサートマスター:水谷晃

「太陽」+「惑星」という天体物のプログラムです。指揮の沼尻竜典さんは21年ぶり。前回は仙台フィルの客演で、モーツァルトの交響曲第29番とシュトラウスの「ドン・キホーテ」というものでした。それにしても、沼尻さんは昔と変わらず、若々しい。何かアンチ・エージングなことをしてるんでしょうか。チェロの堤さんは生では初めて。大好きなチェリストです。

    

前半は、旧ソ連タタール共和国出身、現在ドイツ在住のソフィア・グバイドゥーリナ(1931-  )の「太陽の讃歌」。この曲の世界初録音を行ったのが、今日指揮する沼尻さんです。チェロは、この曲を献呈されたムスティスラフ・ロストロポーヴィチでした。

この曲を聴くために前もって予習を。沼尻さんの指揮するCDは買いそびれてしまったので、最近の録音で準備。

マリス・シルマイス指揮/リガ室内合唱団"カメール"ニコラス・アルステット(vc)/アンドレイ・プシュカレフリハルツ・ザルペ(perc)/ロスティスラフ・クリメール(celesta)

輸入盤のため、詳しい状況は分からず。音だけを聴くと、いかにもグバイドゥーリナらしい独特な響きが印象的。チェロの音色をとってみても、低音の深みのある音から高音の金属をこするような音まで様々。特殊奏法もあるようです。合唱は歌を歌うというより、音・響きに重点が置かれており、いろんな表情を求められそうで難易度が高そう。


この「太陽の讃歌」は、~チェロと室内合唱団と打楽器のために~という副題がついている通り、会場に入るとステージ中央に、左から半円を書くように、銅鑼&大太鼓(この2つはチェリストが演奏します)、チェレスタ(1名)、鐘、ヴィヴラフォン、グロッケンシュピールなど(1名)、ティンパニ、マリンバなど、そして右手前に横に水の入ったグラス???(1名) ミュージカル・グラスというらしく、グラスのふちを濡らした指でなでて共鳴させて鳴らす楽器です。不思議な「ほわわーん」という宇宙人が来そうな音です。打楽器奏者は、計4名が登場。

打楽器群の後方に半円を書くように合唱団が配置されます。混声24部!!! 各パート2人ずつなので48人が登場。指揮者とチェロは、いつもの位置です。


曲は4つの部分に分かれていますが、続けて演奏されます。プログラムには、歌われる歌詞が書いてありますが、合唱団は歌を歌うというより、ヴォカリーズであったり、語ったり、叫んだり、また同時に別の歌詞を歌ったりするので、あまり意味をなさない。

主役はあくまで太陽であるチェロ。4人の打楽器奏者と合唱団は、太陽を取り囲む惑星や宇宙空間なのかもしれません。

チェリストはチェロを弾くだけではなく、曲の途中でチェロを置き立ち上がり、銅鑼を7回叩いたり、大太鼓を棒にゴムの球がついたようなものでこすって音を出したり、合唱団の前を歩きながらコントラバスの弓でフレクサトーンを鳴らすという、視覚的にも面白い仕掛けが満載でした。こういうことは、CDで音を聴いているだけでは分からないですね。

グバイドゥーリナらしい宗教的な静寂さを満喫でした。

      

後半は、グスターヴ・ホルスト(1874-1934)の「惑星」。4管編成16型の大編成。舞台上は奏者でいっぱい。

太陽系から太陽と地球を除いた惑星7つを「火星」「金星」「水星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」の順で演奏します。惑星の並び方と違いますね。占星術から生まれた作品で、ホルストの作曲した中で最もポピュラーな作品です。

沼尻さんの中庸なテンポが心地良い。無理してテンポを揺らすことなく、自然な流れで曲が進んでいきます。第2楽章「金星」では、室内楽的にソリストが演奏する箇所がありますが、きれいな音で感動を覚えました。有名な「木星」や『魔法使いの弟子』のような「天王星」でも、金管楽器がうるさくならず、すっきりした演奏で好感触。これもミューザの響きが影響してるんでしょうね。

最終楽章「海王星」で登場する舞台裏の女声合唱団の歌声がきれいでした。 最後の声がだんだんとフェイドアウトしていく様は、宇宙の神秘を物語っているかのよう。素晴らしい演奏でした。

    

来月の東響の演奏会は、ノット監督登場。どのようなブル5になるんでしょうか。今から楽しみ。これからも東響を応援していきます。

最後に、終演後のミューザです。

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