奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

聖徳太子が消える?

2017-03-07 21:47:19 | 社会
 文部科学省が2月に公表した小中学校の次期学習指導要領改定案について、「新しい歴史教科書をつくる会」(高池勝彦会長)は7日、現行の「聖徳太子」を「厩戸王(うまやどのおう)」との併記とした歴史用語の変更を取りやめるよう求める文書を文科省に提出した。
 文書では、「厩戸王の呼称になれさせようとしている」と指摘。「律令国家形成の出発点となった聖徳太子を抹殺すれば、日本を主体とした古代史のストーリーがほとんど崩壊する」と批判している。
 改定案では、人物に親しむ小学校で「聖徳太子(厩戸王)」、史実を学ぶ中学で「厩戸王(聖徳太子)」に変更。文科省は、歴史学では「厩戸王」が一般的としている。(産経)


十七条の憲法や冠位十二階など「聖徳太子」の功績といわれているものが、実際はそうではなく、時の「政権」を牛耳っていた蘇我氏の功績ではないかというのが信憑性は高いと思われます。
日本史上天皇が絶対的な権力を持ったことはほとんど皆無で、それを目指したのは天武天皇や後醍醐天皇くらいでしょう。
蘇我、藤原、平、源・北条、足利、織田・豊臣、徳川が権勢を我侭にしてきたというのが史実であることは疑えません。
天皇が絶対的な権力を持ったのは明治期以降です。樫原神宮ができたのは明治23年だし、全国各地に神武天皇の碑ができたのもそのころでしょう。
だから、明治期に日本を訪れた西洋人、たとえば帝国大学教授のチェンバレンなどは「明治維新」とは言わず「革命」と表現しています。第三者が客観的に見れば、その通りなのでしょう。

「新しい歴史教科書をつくる会」はGHQにより歪められた「歴史」を正すなどと主張していますが、明治期に作られた「歴史」を是正しようというのが歴史学会の動きだろうと思いますし、今回の次期学習指導要領改定案に反映されているのだろう。

「新しい歴史教科書をつくる会」の「新しい」は「教科書」を修飾するのではなく、「歴史」を修飾する、「『新しい歴史』教科書を作る会」ではないかと揶揄したくもなります。
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1 コメント

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Unknown (北極熊)
2017-03-08 13:21:19
明治天皇も絶対的な権力を持ったわけではなく、そのように薩摩長州連合政府によって演出されたと感じますね。 
聖徳太子は、母方が曽我氏の皇族なので、偉業を曽我氏の功績と記紀に記述したくなかった藤原氏が、聖徳太子の功績として記述したというのが真相だとしても、逆に言えば、聖徳太子とは、曽我氏とともに存在した聖徳太子と言う意味あいで残したらいいだろう。

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