PPK_Japan ・・・ Leaves dancing in the wind

世の中の柵(しがらみ)から離れ、気ままに、あるがままに

早朝ハイク 雨ヶ岳を越えて標高1900mを目指す ダイヤモンドは輝くか?

2016年11月02日 20時03分25秒 | 富士山を見る

 前日は雨天、当日の天気予想は曇り・南西の風強し、ということで雲の状況に不安があるが
雲海上のダイヤモンド富士を期待しての早朝ハイクを決行。

 駐車地気温は7℃、少しぬかるみ気味の駐車場所へクルマを停める。
夜空に星は見えず、月明かりもない林の中を端足峠に向かって歩く。
ときどき林の中に光る眼玉は鹿であるが、こちらの動きに合わせて移動しているようである。

 端足峠の気温は5℃、10分程の休憩をとり雨ヶ岳に向かう。
端足峠から一旦下り、再度上り行程になる尾根筋は昨シーズンに新しい熊の爪痕を確認した場所
である。 ヘッドライトの照度を上げて光軸を左右に振りながら注意深く歩を進める。

 標高を上げて本栖湖畔の灯りが見えるようになると北風を感じるようになる 気温は3℃に低下。
山道の路面は前日の雨水を含んだ泥と、その上に降り積もった落ち葉でよく滑る。
 標高1500mあたりから霧の中へ突入する。

 林を抜けた尾根筋で猛烈な南からの風 気温は1℃に低下する。

 雨ヶ岳の山頂は午前5時6分に到着 気温は1℃


 タカデッキに向かう道筋は無風状態。
東側にせり出した山体が南から吹きつける風を遮っているようである。

 タカデッキのピークを越えて下り坂になると、再び強烈な南からの風に煽られる状態となる。
標高1900mは気温0℃強風、とダイヤモンドビューには最悪の状況である。
 

 防寒対策に準備しておいた薄手のネックゲイターフィンガーレスグローブの出番である。
ダイヤモンドビュータイムまでの待ち時間は1時間余、風除けの休憩場所を探し朝食タイムとする。

 太陽は東の空へ上がり始めている時間であるが、雲は雲海とはならずに富士山の上半分を覆ったまま

 ダイヤモンドタイムの1分前 雲は晴れず


 ダイヤモンドタイムですが・・・

 雲の動きは速く、短時間で形を変えるのであるが 富士山を覆う状態は変わらず

 富士山方向は陽当たり良好ではないが、南アルプス方向の峰々の頂きには雪が朝陽に輝く


 陽が高くなるにつれて朝霧高原に雲が湧きあがる

 毛無山方向から雲が迫ってくる・・・毛無山頂は雲の中

 今日はココまで と復路のスタート
 
 往路では気付かなかった新しい熊の爪痕
この大きさは昨シーズンに確認した小熊サイズである。

 午前8時0分:雨ヶ岳の山頂を通過

 朝霧高原の直上を流れる雲 その上を覆うように広がる雲、と二層の重なり

 今日の折り返し点の山体も雲に呑み込まれ始めている

 復路開始の判断は正解だったようである

 山の秋は終焉の感あり

 今年の紅葉は黄色の色付きが芳しくなく、陽を浴びて黄金色、という演出が不足気味

 端足峠にて防風ジャケットを脱ぎ、ネックゲイター、冬グローブを外す。 
気温は7℃ さらに標高を下げるにつれて10℃台に上昇する。

・・・が駐車地手前の林の中へ入った途端に急激な温度低下を感じる。 
気温は6℃と早朝の出発時よりも気温が低い 昼近い時間帯であるが、空気の流れ
がなく冷気が滞留したままと思われる。

 この林の中には別荘地が開発された痕跡があるが、廃墟となった別荘があるのみ。
日照条件も悪く、この自然環境では生活するのには適さずに撤退の流れか。

 今日の挨拶を交わしたハイカーは単独行のご婦人、元気のありそうな山ガール二人組
と女性のみ。 オンナはツヨイと実感。

 冠雪した富士山頂を見たかったが・・・見られたのは山裾のみ、昨シーズンはダイヤモンドが
見られただけに少々残念な感が残るが、無事に山あるきができた達成感はある。

 end

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