所在のなさにまかせて、
手あたりしだいCDをかけた。
手が止まった。
あれは いくつの時だったのだろう?
友だちの家で、ラジオから流れてくる彼らの歌声に、
自分が 周りの世界が 静止した。
まだ、小さい頃、 そう小学生だったような気がする。

あれから 思えば不思議なくらい 時を経た。
「THE SOUND OF SILENCE」
「 CATHY'S SONG」
「 BOOKENDS THEME」
自分は、何をやろうとしているのだろう?
なんで不安になるのだろう、自信がもてないのだろう。
「AMERICA」
自分がつかめない多感で不安定な時期に、
彼らの歌は、意味もあまりわからなかったけれど、
優しく響いた。
「THE BOXER」
『 lie lie la lie 』 の単純な フレーズを、
たくさんのもやもやごちゃごちゃの感情をこめて、
聴いた。

ぺんぺん草のように、
風にふかれるまま、生きてきたような気もするけれど、
どんな時間も、
気がつけば、
静かに降り積もっているものだ。
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