『限りない弱き存在』 / THE WORLDS BIGGEST RUNT
動物にも尊重されるべき感情と肉体がある
(だが明らかに動物より“人間”さえよければいいのだ)
動物にも生命があり身体があり精神があるのは
当たり前のことだが絶えず“人間”たちから虐待される
原野では安心していられたがそこへ人間がやって来た
動物はいつもちぢこまり恐怖でぶるぶると震える
ある所まで行くとやつらの場所だと感じ取るようになる
“人間”は“自分の”ナイフの刃で運命を切り開こうとする
「ペットの子犬を食べる？何てこと言うんでしょう」
だが子羊が殺されることなんか当然気にしないのだ
血に染まる場 ちょうどよく焼かれた（殺された）肉
一体どういう権利で動物の人生を台なしにできるんだ？
レストランで食べる肉は…ミディアムかレアか？
どうやってそこで手に入れた？本当に関心なんか全くない
朝食に動物 お茶に動物
夕食に動物「さて誰が関心をもつんだ？」（俺たちだ）
家族の一枚の写真 手にはナイフを持っている
母親の子羊料理ができあがるのを皆待っている
おなかをすかせて肉をかみ切るのを楽しみにしている
幼いスーは肉が嫌いだ だが『母親がよく知っている』
母親は何でも分かってるつもりでスーに蛋白質について話す
彼女は血や心臓病については知らない
動物の数え切れないほどの死があったから食卓に肉があるのだ
しかし母親は話そうとはするが作り話として忘れてしまう
化粧のための動物 食事のための動物
動物は食欲を満たされる だが命が食肉である筈がない
人間の快楽のために拘束され束縛される動物
人間の余暇のためにおもちゃとして酷使され虐待される
“人間”の実験室で拷問され撲滅される
屈辱的なことをさせられ外皮をはがされる
解剖死 火傷死 毒薬死
何のために？その理由の一つに“富み”を加えよう
衣類用に動物を 食用に動物を
どういう権利で動物の生活を台なしにできるんだ？
射撃用動物 狩り用動物
人間の定義………………
俺たちは残酷で野蛮な信仰を徹底的に避難する
その信仰とは利益のために弱者を殺しても良いとし
それらを実行可能とし道徳的にも受け入れられるべきだと謳う
限られた動物だけが殺されるのを容認なんかできない
最も利口と思われるものがたどり着いた結果とは
自分たち以外すべてのものは消費するためにある
という考えだ この古い考え方のために
この地球はたったわずかの時間で想像を絶するほどの
種類の動物が絶滅に あるいはそれに近い状態となってしまった
いま直面していることは自分たちの
道徳基準を再評価して完全なものにすることである
自分自身の目的のために動物を利用するだけではなく 自分たちの
本来の権利がそうであったかのように考えることである。
'5 CASSETTES'
