DEATH FROM BAOBAB 7(その56から)
YOUTH OF TODAY ‘CAN’T CLOSE MY EYES’ 7”EP POSITVE FORCE RECORDS NUMBER 4
(前回からの続き。
監禁中のシンイチロウ。
目隠しが取れて、暗闇に目が慣れてくる)
Shin-Ichirou「ここは、、、
、、、窓が1つもない。
思った以上に広そうだ。
この籾がらの匂い、、、やはり米関連の倉庫なのか?
奥の方に台が平行に並べられていて、
その上に資材やら細々とした物が積まれている。
もしや!
ここは乾燥大麻を扱う作業場所ではあるまいな?
葉っぱを乾燥させて、パイプ用にするか、
紙巻き機でジョイントを作るか。
大麻の匂いと籾がらではどっちが鼻にくるかわからないが、
一度ハマったら抜け出せないという話しはショップ・ハンダでもよく耳にした。
俺たちを入団させて、
麻薬商売を当然のようにやらせて儲けを増やそうとでも企んでいるのか、ピエロ団は!
しかしこの足のロープ、なんとかして外せないか。
壁の方に何か尖ったものとかないだろうか?
しめた!
向こうのあれは、、、古い機具らしきものが置いてある!
あそこまでイモムシでも転がってでも辿り着いてやるぜ!」
(旧Z海水浴場。
林の中に車を停めて、
ケンジとホルヘが立入禁止内の海の家周辺を探す)
Kenzi「なんか、どこからも明かりが見えないし、
今はこの辺には誰もいないんじゃないのか?」
Jorge「そう思う。
まだ使われてる場所あるとしても、
さっきから物音ひとつしない。
周りに車やバイク何もない」
Kenzi「トミーの情報が最新とは限らないし、
アジトっていうから、
しょっちゅう場所が変わっていてもおかしくないしな!」
Jorge「もう1つの場所に向かう方よくないか?」
Kenzi「そうだな。
またさっきの電話ボックスに戻って、
エミリに連絡してみようぜ!」
YOUTH OF TODAY ‘S-T’ 7”EP REVELATION RECORDS REVELATION: 17
(エミリの部屋。
ひとり、電話の前で地図を見ている)
Emily「今頃、先発隊のケンジ組が海の家に着いた頃かしら。
あの辺はさすがに地下室とかはないだろうし、
人がいたら明かりや物音は外に漏れるはず。
近くに見張り役とかもいるかもしれないわね」
「リリリリリリンッ、、、リリリリリリンッ、、、」
Emily「きたっ! もしもし!」
Kenzi「エミリッ!
海の家を探したけど、誰もいそうもない雰囲気でな!
さっきの電話ボックスまで戻ってきた!」
Emily「そう!
必ず誰かがいるというわけでもないからね」
Kenzi「電気がどこにも点いてないし、
だいいち酒の匂いも全然しなかったしな!」
Emily「塩の匂いの方がきついからじゃぁないの?
じゃ、あんたたちもT町の倉庫に向かう?」
Kenzi「おう! そうするぜ!
場所を教えてくれ!」
Emily「さっきタダヒロから電話がきたから、
直ぐにハジメたちのあとを向かわせたわ!
何かの役に立つかもしれないから、
彼には折りたたみ式のハシゴを持たせてね!
じゃぁ、
今から行き方を教えるから、覚えてね!」
(、、、続く、、、)
では、Cheers!