波の中へ

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「塹壕からの電信:A.O.A編」その2

2017-05-03 11:24:23 | 塹壕からの電信:A.O.A編

演習林での生体実験

 

季節の変わり目などで気温が上がったり下がったりすると、突然のこと膝の下が痛くなることがある。

決まって右膝の下1㎝四方に亘る部分で、ビリビリッと電流が稲妻状に走るような痛みだ。

 

記憶を消された話、とある日、捕虜にされたオレの足に、

眼鏡をかけた科学者たちによって金属探知器でも埋め込まれたのではないのか!?

と疑ってしまうほどだ。

 

 

              A.O.A / Oi POLLOi "UNLIMITED GENOCIDE"  split-LP より

 

 

 


FOR THOSE WHO SUFFERED

『瀕死の重傷者たちが』

 

宣戦が布告されると/直ぐにその代償を払わなければならない者たちがいた/四方八方に腕や足が吹き飛ばされる/

戦いの傷跡はどんなことがあっても消し去ることはできない/

 

塹壕の中の死者たち/指令を受ける者たち———死刑の召集/

虐殺された実に多くの無力無抵抗な民族/壁に向かわせて背中を銃撃/死の収容所で拷問にかけられる/

敵から無差別に殺される/広島での惨事/のたうちまわるような数え切れない光景をいまだに目にする/

もがき苦しみながら死んでいく者たちがいるだろうが、あの愚かしい戦争で/

 

身体が粉々に飛び散った無実の者たち/どうにもならない理由があるというのか?/国家の意地汚い欲望を満足させるために/

権力を貪欲に求め、そして十分に味わってから裏切ろうとするありさま/

 

栄光を手に入れる場として3部作の絶好なる機会がある/第1次世界大戦———第2次世界大戦———今や第3次か?/

無数の者が死の憔悴で痙攣を起こしている/その刹那、生者たるはお前と俺だ!




 

ここで一人の男が夢の中に登場。

  

舞台は演習林を思わせるような殺伐とした大地。

 

彼はレコード・ジャケットを手に取り、

裏ジャケットに載った生体実験される動物の写真を見ながら、

自分がもしも同じ状況だったらどうしただろうか!?

などと想像しているところだった。

 

「生きるということを漠然と拒否した時の身の毛もよだつあの超感覚は、

自分が生体実験される時に頭に取付けられる頭脳破壊器の収縮度であり、

片足をもげられた時に筋肉に差し込まれる金属探知機の冷却度なのだ!」

 

 『オレの体は実験される!!』

 

叫んだ後にハッと気が付いて周りを見回してみると、

右隣にはサルが、

左にはイヌとネコが、

向かいにはヤギが、

オレと同じような実験用椅子に座らされ、

それぞれ頭と体のあちこちに器具を取り付けられている姿が目に入ってきた。

 

サルが人間の言葉で言った。

 『おいらの体は実験される!!』

 

イヌとネコも、おまけにヤギまでもが揃って言った。

 『我々の体は実験される!!』

 

オレは咄嗟に何故人間の言葉をしゃべれるんだと思い、

彼らを右から左へと見回してみると、

その彼らもまた不思議に思っているかのように

お互いに顔をキョロキョロと動かしていた。

 

 『どうなってるんだ〜!?』

そう叫ぶと、彼らもまた同じようなことを人間の言葉で言い返してきた。

 

はは〜ん、

オレの思考回路を器具によって彼らに伝達しているわけか。

そこで声帯置換器に接続して、

彼らも人間の言葉を発することが出来るってわけだ。

 

 

これがどういう類の実験なのか、またいつまで続くのかわからないが、

なんとなくヤケクソな気持ちになっていった。

 

瞬時に頭に浮かんだ曲でも歌ってやろうとした結果、

彼らとの合唱になってしまった。

 

 “For those who suffered in a stupid!! FUCKIN’…..”

 

        ドカーン!!

 

 

 

実験器具に極限以上の電流が流れ込むと、

自動で爆発する仕組みになっていたらしい。


オレたちは椅子に座ったまま上空に投げ出された。

 

 『なんだ〜!!』

 『あれ〜っ!!』

 『メエ〜ッ!!』

 

この爆発で、ヤギの声帯置換器だけが壊れたのだった。




では、Cheers!



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