山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

千利庵

2009年04月03日 | 蕎麦
隠れ蕎麦屋の点在する山形の白鷹町の「千利庵」に行ってきました。

昔から白鷹には各集落に一軒以上「そば屋」という屋号を持つ家があり、たのまれた時や祝の席などで腕を振るう蕎麦打ち名人がおり、それは戦後まで続いたといいます。
なかでも十王の「松野そば」(現在は休業中)は蕎麦通にはつとに有名で“近郷近在に知らぬ者はない”と言われるほどの名店だったといいます。

農業の傍ら新蕎麦ができる冬に限り蕎麦を打ち、自宅で振る舞っていたのです。

やがて昭和の末から平成にかけて、白鷹にそれぞれ独自の想いを持った蕎麦屋が次々と開店するようになりました。
白鷹町の蕎麦といえば「生粉打ち、細打ち、濃いタレ」が特徴といえます。
皆自宅を店として開放し、ひっそりと営業していた松野そばのような営業スタイルが原点となっていることから、「しらたかは隠れ蕎麦屋の里」と呼ぶようになったそうです。

民家のお座敷に上がると、メニューはもり蕎麦だけですと説明されました。
こだわっているんだろうなぁ~との予感に期待が高まります。
ほんと、蕎麦を待つ時間って、なぜかドキドキするぅ~

来ました



十割の細めんはつややかで、シコシコした歯ざわり。
濃い味のつゆにしみこみにくいため、噛むたびに蕎麦の香りが鼻孔に抜けます。
量が少ないと思ったのは、運ばれてきた時の一瞬だけ。
蕎麦の一本一本に命があるとでもいうのでしょうか。
食べながら、美味しさで頬が緩みます。

美味しいのはそれでけではありません。
ついてきたおかずの蕗の煮物、すごく味が染みていてナイスです。
2種の漬物には、感心しました。
セロリは、ほのかに酒粕の香りが…
野菜いろいろの漬物は、昆布のトロトロにまみれて野菜の旨みと歯ごたえが素晴らしく、地酒のアテにしたいほど!

これで735円なんて、幸せな気分です。
蕎麦のおかわりもできます。(525円)

白鷹町の蕎麦屋を巡った経験では、どのお店甲乙つけがたいそれぞれの良さがあり、「隠れ蕎麦の里」にふさわしく蕎麦の美味しい町だと思います!



店名 千利庵 (せんりあん)

TEL 0238-87-2087
住所 山形県西置賜郡白鷹町広野1656

営業時間 11:00~14:00
定休日 水曜日





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