ロンドン Positive Negative

ロンドンで暮らす ー
理想はポジティブ、時々ネガティブな主婦日記
(本帰国済み in 東京)

パートナー②

2016-02-10 01:50:21 | ロンドン
私が日本で会社員だったころの話。
仕事で関わった日本人男性にこんな方がいた。

彼は妻子ある中年男性。職場では毎日スーツを着ている。ただ、相手を問わず口調はいつも
『~なのよ・~だわ・~なのよね』。
それにしぐさや態度・怒り方なんかも、私からすると非常に女性らしく見えた。

妻子ある男性だし、最初はただそういう話し方や所作をするだけの人だと思っていた。
しかし、彼と一緒の職場で働く若い男性に
時々個人的なプレゼントをして(例えばネクタイ)それを身につけてくれないとスネてしまったり、温泉に誘ったり(さすがに二人きりではなく男性数人で行ってたけど)、あれと思うことがあった。

まだ新卒で若かった私にはよくわからなかったけど、人のセクシャリティとは簡単に白黒つけられない場合もある、という事だけはわかった。

この男性はファッション業界で働いていた。

このような経験が他にもあり
私の中でファッション・美容系業界では、他の職種よりもいろんなセクシャリティの方が多い、という固定観念が出来上がっていたのだ。
でも実際、事実じゃないかな?
感性の豊かさや繊細さが活かされる職種だろうし、、
海外ドラマやリアリティーショーを見ていてもそう思う。
もちろん統計をとった訳ではないので、正確にはわからないけど。



夫が仕事で関わる方達は、私から見てやや堅い職種や業界に属していることが多い。
そうすると、夫から『〇〇さんのパートナーが~』と聞いても私の固定観念では、それが同性のパートナーだと思いもしなかったのだろう。

自分の頭が相当固いんだと気づかされた



そして今回のコンサートの一件。

その男性は普段スーツを着ているし、話し方や所作が女性らしい、という事も全く無いそうだ。
また、事前に自分のセクシャリティを夫に話していたわけでもない。
まして、その男性からすると私は初対面でどんな“人となり”かもわからない外国人女性である(急遽行くことができず、お会いできなかったのだけど)。

仮に、もし私が今とは違うセクシャリティだとして、女性のパートナーがいたとする。
そして仕事である程度仲良くなった相手に自分のパートナーを紹介するとしたら、かなりハードルが高い。
なぜなら仕事で関わっている以上、その後の付き合いを続けるかどうかを自分の意思だけでは決められないだろうから。
プライベートで仲良くなった相手の場合、お互いどうしても理解し合えない何かがあれば、残念だけどその後のお付き合いは控えればいい。
ただ仕事となるとそうはいかない。

自分がその男性の立場になった事を想像して考えてみると、簡単な事ではないと思うのだ。

…ただ、これもやはり私の頭が固い故の発想かもしれない。
実際はプライベートで親しい人に自分のセクシャリティを伝える・パートナーを紹介する方がよっぽどハードルが高い場合もあるだろう。

もしかしたら仕事で関わる人の方が程よい距離感や遠慮があるから、そういった事を話しやすかったり、パートナーも紹介しやすいのかもしれない。



つづく~


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