一体、人生を 「 享楽(きょうらく)する 」 とは
如何なることであるか。
真に神から与えられたる天分を享(う)け楽しみ、
それを伸ばして行く喜びこそ
本当に 「 人生を享楽する 」 ことである。
徒(いたずら)に官能の喜びに魅惑され
自分の天分を遂行し得べきエネルギーを浪費してしまうのは、
人生を享楽することではなく、人生を浪費することである。
それは人間が五官を支配するのではなくして、
五官の奴隷になることである。
いやしくもこの世界に於て、群をぬいて、
神の子の完全なる姿を実現せんとするものは、
五官の奴隷になってはならぬ。
『 生長の家 』 誌 昭和二十四年三月号
「 完全なる生活設計 」 二十日の法語 谷口雅春先生