会長のつぶやき

(一社)新潟県作業療法士会会長の横田です。
気軽にコメントしてくださいね。

住民運営の通いの場への協力(*^^)v

2016年10月12日 | 県士会
介護予防・日常生活支援総合事業において、自治体が最も取り組みやすく、作業療法士の活用をイメージしやすい事業が「住民運営の通いの場」への協力だと思います。
既にお声がかかって、協力している会員もいらっしゃると思います。「介護予防教室」「高齢者サロン」「地域の茶の間」「転倒予防教室」「認知症予防教室」「認知症サポーター養成講座」「コミュニティカフェ」などなど、その呼び方や内容は様々です。
紙面を借りていくつかのポイントをお伝えしようと思います。
①参加者をお客様にしない:地域包括ケアシステムのポイントの一つに働き手を増やすことがあります。高齢者自身が支援される人から支援する人に役割を変えることが必要です。「至れり尽くせり禁止の法則」です。
②グループを固定化させない:集団はすぐに小さな安定を求めます。グループ化することのメリットも多いですが、新規の人が入ってこられません。この事業は新規の方が入り拡大し、自己増殖するものでないといけません。そのためには、その場にいない人のうわさ話や事情を詮索しないことが大事です。集団を前にして、しっかりと場のルールを伝えることが必要です。「来るもの歓迎、去る者心配」の心掛けが大切です。
③専門性を押し付けない:地元には歴史のある体操や習慣があります。エビデンスの名のもとに専門性を押し付けてはなりません。主体は住民にあります。アドバイスは行いますが、その際も集団の雰囲気に気を配り、慎重に進めましょう。
④自分がいなくても良いようにする:住民主体がキーワードの活動です。最初は関りを強くすることもありますが、最終的には専門家がいなくても良いようにします。「自立は十分な依存から」という事もあります。いつでも呼んでくれれば来ますよ、といった安心感が大事です。
⑤多様な参加を保証する:障害があっても、持病があっても、認知症でも、何歳になっても、子供でも参加して良い場を作るためには様々な工夫が必要です。そこにこそ、作業療法士の専門性が求められています。
⑥加齢や障害を嫌わない:「年功序列」や「長幼の序」が自然に出るようなアイスブレーキングは効果的です。実際に加齢で動けない人や障害のある人に対して、どんな風に接して、どんな風に声掛けするかといった支援者の行動が大きく影響します。決して排除せず、受け入れて、かつ皆が楽しく行える工夫を示しましょう。
⑦お互いさまの精神を育む:「誰もがいつかは認知症」など分かりやすいワードを用いて説明します。このワードが受け入れられると良い雰囲気と地域づくりに向かいやすいです。
⑧個別の相談には別途対応する:個別の相談は別途行います。医療的な課題がある場合は適切な医療機関に繋げることが大事です。責任のとれない安易な指導は慎まなければなりません。

このような取り組みは地域で長く取り組まれてきました。しかし、「住民主体」となり切れなかったところは残念ながら費用のわりに効果が乏しかったようです。
大切なのは、「住民の行動変容」を作り出せるかどうかです。そのためにはまずは支援者が変わらなければなりません。
支援するターゲットは「目の前にいる高齢者」だけでなく、「参加していない住民たち」「集いの運営者(行政含む)」だという事が分かります。
実に作業療法的な活動だと思います。「地域リハビリテーション活動支援事業」という法令の裏付けがあります。自信をもって臨みましょう。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 作業療法士の役割('◇')ゞ | トップ | 地域ケア会議に向けて 今一... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む