北の大地で生きているだけで丸儲け。

好きなことを自由にやる。嫌なことも元気にやる。何でもワクワクやって生きていきたいな。

ついに丸5年が経った。家族に感謝!

2017年03月23日 | 日記

・・・・・・義妹と嫁さん、子供達。沖縄にて。

平成24年3月22日、およそ7時間かかって私の手術が終った。

進行性の胃がんで胃を全摘、胆のうも摘出した。

術後、体重は激減し、おなかが刳り取られた状態まで痩せた。

食べる度に詰まり、吐かないと楽にならない食事が続いた。

幽門も噴門もないから、上半身を上げて寝なければならなかった。

それでも夜中にアルカリ性の腸液が逆流して、喉や食道が焼けて、痛みで寝られなかった。

眠られない日が続き、心はダウンしていった。

口には出さないようにしていても、死にたい日が続いた。

身体に力が入らず、心もだめになっていった。

食べる力も生きる力もなく、家族に大きな負担だけをかけていた。

自分は生きている意味や価値がないとただただ思い、死ぬことばかり考えていた。

夜中眠れず、ベッドに座って、朝を迎えていた。
いつも自分が情けなかった。

そんな時こんな私を見て、嫁さんが「あなたが生きているだけでいい。」と言った。

この日から私は変わった。

今までの身体じゃないんだ。今までみたいにできなくても生きているだけで人生丸儲け!なんだ。

術後いろいろあったが、やっと心からそう思えるようになった。

とはいえ、心が元気になっても胃がないから少量しか食べられない。

だから、一日の食事回数は6〜7回になり、その管理が大変だ。

胃のないことの辛さは、無理できないこと。

ただそのことを自分の心が受け入れると、あとは楽になった。

ゆったりまったり生きること!

身体は不自由だが、心は自由だ!


そんな私は、昨日で術後丸5年が経った。

上の子は5歳に、下の子は2歳になった。

生きていて本当に良かった。


記念すべき日に、

嫁さんと子供達は、嫁の実家に昼間から出向き、帰って来るはずが泊まりになった。


一人で祝った夜になったが、

北の大地に家族がいるだけでいい。

ただそれだけでいい。
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