音楽と恐怖心はたいへん親密な仲です。ド・ミ・ソのCメジャーコードのミを半音下げて、Cマイナーにするだけで、安定感が失われて、さみしーい感じになります。半音下がるだけで心理に働きを与える“音”というものは、なかなか得体の知れないものであります。
恐怖心をかきたてるために、音楽を使用するのは世界的に当たり前のことです。落語家の怪談話につきもののヒュードロドロ(文字だとなんとなくまぬけ)などなど…。
恐怖音楽というものは、映画音楽で発達してきました。今では無音の恐怖というのが主流ですが、白黒映画の時代には「サイコ」の音とか…ホラー映画の代表作『エクソシスト』の主題曲「チューブラー・ベルズ」とか…、『X-File』の音楽とか…ウーン!引き出しが少ない!!
そういう音楽は、恐怖映像をともなう作品の補助的な立場だったのですが、それをポップスに取り入れて、ホラーをテーマにした曲を作ったのがマイケル・ジャクソンです。「スリラー」は音楽史上最大のホラー・ソングです。
でも、日本人はもっともっと早くに、ホラー・シングルのヒット曲を知っています。そう、「スリラー」の7年前の76年、お化けヒットの「およげ!たいやきくん」が日本で売れていた年にヒットした「ソウル・ドラキュラ」です。「ソォーウル、ドラクゥール」で始まるこの曲はディスコから生まれ、他のディスコ・サウンド同様に、どこの国で作られたものかハッキリと分からないのですが、どうやらフランスの人たちが作ったようです(※フランスではヒットしていないようです。)。ドラキュラが永年の眠りから目覚め、ヒットチャートの上位に、表舞台へ堂々と登場したのです(不気味なレコードジャケットも印象的!)。
でも、ホラーがポップ音楽に最も接近したのはやっぱり80年代です。「スリラー」の後には「ゴーストバスターズ」(※ゴーストということで、含めさせてください)がヒット。おそらく、“無機質なシンセの音”がポップスに流行し始めた時期であり、“人間的な心を持たないゾンビ”や“姿の見えない透き通ったゴースト”のイメージと結びついたのでしょう。
この“シンセ=冥界系?”の現象はフランスでも発生し、こちらでは悪魔のイメージで曲が作られました。86年の「Les démons de minuit」という曲(「真夜中の悪魔たち」?)は大ヒットし、80年代のフレンチポップスを代表する曲となっているようです。
この曲のPVは曲調のイメージ通りで面白いです。教会が舞台で神父さんが悪魔に襲われるという展開です。テンポが早いし、サビのコーラスも爽快な曲です。
恐怖心をかきたてるために、音楽を使用するのは世界的に当たり前のことです。落語家の怪談話につきもののヒュードロドロ(文字だとなんとなくまぬけ)などなど…。
恐怖音楽というものは、映画音楽で発達してきました。今では無音の恐怖というのが主流ですが、白黒映画の時代には「サイコ」の音とか…ホラー映画の代表作『エクソシスト』の主題曲「チューブラー・ベルズ」とか…、『X-File』の音楽とか…ウーン!引き出しが少ない!!
そういう音楽は、恐怖映像をともなう作品の補助的な立場だったのですが、それをポップスに取り入れて、ホラーをテーマにした曲を作ったのがマイケル・ジャクソンです。「スリラー」は音楽史上最大のホラー・ソングです。
でも、日本人はもっともっと早くに、ホラー・シングルのヒット曲を知っています。そう、「スリラー」の7年前の76年、お化けヒットの「およげ!たいやきくん」が日本で売れていた年にヒットした「ソウル・ドラキュラ」です。「ソォーウル、ドラクゥール」で始まるこの曲はディスコから生まれ、他のディスコ・サウンド同様に、どこの国で作られたものかハッキリと分からないのですが、どうやらフランスの人たちが作ったようです(※フランスではヒットしていないようです。)。ドラキュラが永年の眠りから目覚め、ヒットチャートの上位に、表舞台へ堂々と登場したのです(不気味なレコードジャケットも印象的!)。
でも、ホラーがポップ音楽に最も接近したのはやっぱり80年代です。「スリラー」の後には「ゴーストバスターズ」(※ゴーストということで、含めさせてください)がヒット。おそらく、“無機質なシンセの音”がポップスに流行し始めた時期であり、“人間的な心を持たないゾンビ”や“姿の見えない透き通ったゴースト”のイメージと結びついたのでしょう。
この“シンセ=冥界系?”の現象はフランスでも発生し、こちらでは悪魔のイメージで曲が作られました。86年の「Les démons de minuit」という曲(「真夜中の悪魔たち」?)は大ヒットし、80年代のフレンチポップスを代表する曲となっているようです。
この曲のPVは曲調のイメージ通りで面白いです。教会が舞台で神父さんが悪魔に襲われるという展開です。テンポが早いし、サビのコーラスも爽快な曲です。