デジカメの情報いろいろ

デジタルカメラにはまっています、写真の楽しみを伝えることができれば・・・・。

デジカメで見た色と、モニタで見た色が違うのは?

2006-08-31 00:22:06 | Weblog
デジカメの液晶画面で見た色と、パソコンのモニタに写し出した色が異なります。なぜ色が合わないんだろうと、疑問を持つ方も多いと思います。なぜ色が合わないんだろうと問いかける前に、「色は合わなくて当たり前なんだ」という認識をもってください。
パソコンを買ってそのままの状態だと、モニタの色はみんなバラバラです、デジカメの液晶画面も同じ状態です。
 電気屋さんの店頭でテレビ画面を比較してみると、色がみんな異なることに気づきます。ある製品は鮮やかな色を売りにし、またある製品は自然さを売りにしていたりします。各メーカーがそれぞれの技術で製品化した結果、同じ番組を映してみても、それぞれ異なる色再現の結果になるというわけです。
 これはパソコンモニタの場合も同様です。あるモニタは色再現域の広さを売りにし、また別のモニタでは色再現よりも動画の再生を重視したりしています。液晶パネル自体の違いなどもあり、メーカーにより、製品により、色再現が違うというのは、当たり前のことと言ってもいいでしょう。
 つまり、同じ写真画像を表示させたとしてもモニタが違えば、色は違って当たり前です。モニタが色あわせに適していない状態だったということです。
このことは、デジカメで撮影した画像をモニタを見た時と、それをプリンタで印刷した時に、色が異なってくるという結果を生じさせます。そこで、それぞれがプリントした時に、モニタとプリントした写真の違いを認識して、画像処理ソフトで明るさ・コントラスト等の微調整をすることをお勧めします。
以下に記載していることは、デジカメの上級者として、知識として持っていていただければと思います。
効率良くモニタの色を合わせるための技術、それがカラーマネージメントです、基本的な考え方を紹介します。
モニタの色を正確に測定
 パソコンで扱う画像データというのは、通常「RGB」です。「Red(赤)」「Green(緑)」「Blue(青)」の光の三原色を組み合わせて色を表します。このRGBのデータをそのままモニタで表示させても、それぞれのモニタで、この三原色が違ったために表示される色も違ってしまったということです。
 何の調整もせずモニタに表示させたために、色が合わなかったので、それぞれのモニタに合わせ、RGBのデータをある一定の色再現になるように調整を行います。この調整により色合わせを行うのがカラーマネージメントの基本的な技術です。
 カラーマネージメントでは測定器を使って、個々のモニタやプリンタの色を測ります。そして、測定した結果を元にプロファイルというものを作り、それぞれのモニタやプリンタによる色の違いを吸収し、色合わせ=カラーマッチングを可能にするのです。
画像のプロファイル
 画像をモニタに正しく表示させるためには、画像のプロファイル(変換元)とモニタプロファイル(変換先)が必要になってきますが、画像のプロファイルとはいったい何のことでしょうか?
 これはデジタルカメラで撮影する際の「色空間」の設定のことです。従来はRGBデータに種類はありませんでしたが、正確に色を扱うために、きちんと原色や明るさを決めておこうというのが、色空間の考え方です。
 RGBの色空間には多くの種類がありますが、デジタルカメラの色空間の基本はsRGBとAdobeRGBです。sRGBは標準的なブラウン管タイプの色再現域を参考に作られた色空間で、現在一番普及しているものです。ただ、その後、モニタやプリンタで再現できる色の範囲は急速に広がり、sRGBという色空間は時代に合わなくなってしまいました。
 そこで、広い色再現域を持ったプリンタを使い作品作りを行う場合には、sRGBよりも広く、より広い色再現空間で記録が可能なAdobeRGBで撮影を行うことがお薦めです。AdobeRGBのデータの取り扱いには、ちょっとしたコツが必要ですが、覚えてしまえば何の問題もありません。狭い色空間で撮影して、ない色を後から出そうとするよりも、初めから広い色空間で記録を行ったほうが、自然な再現が可能になります。
 デジタルカメラで撮影した画像の色というのは、フィルムでの撮影に比べて「いい加減」というイメージもありますが、色空間が決まっている限り、けっしていい加減なものではありません。元データはいい加減ではないのに、モニタやプリンタに出力する方法に問題があったために、色が違って見えてしまうのです。
 カラーマネージメントの仕組みを覚えて、データに忠実な再現を行いましょう。
モニタ調整のポイント
イメージ通りのプリントアウトを得るためにまず重要なのは、きちんとモニタの調整を行うことです
何の調整もしていないモニタは赤っぽかったり、青っぽかったり、暗すぎたりと、画像の色補正を行うには適していません
また、アプリケーションによっても色が変わってしまうので、カラーマネージメントに対応したアプリケーションを利用し、設定もきちんと行わなければなりません。
そこで、カラーマネージメントを簡単にできるツール「huey」の紹介です。
 測定器はつい最近まで非常に高価なものでした。そこでカラーマネージメントとは言っても、なかなかモニタプロファイルを作成することができず、精度の高いマッチングを得ることは困難でした。
 しかしエックスライト社「huey(ヒューイ)」の登場により、ようやく一般のユーザーにもカラーマネージメントの技術を大いに利用できる環境が整ってきたというわけです。「huey」の特徴としては、従来のモニタキャリブレーションツールと比較して、安価であること、コンパクトであること、そして簡単に扱えることなどが上げられます。今回は、エプソンのHP、プリンタのQ&Aを参考にしています、詳細についてはエプソンのHPを見てください。
以上です、ちょっと難しい話になりましたが、参考にしていただければと思います。
今日掲載する写真は、大雪湖です。撮影機材はニコンD70、レンズがタムロンSPAF17-35mmF2.8-4です。撮影データは、焦点距離が25mm(35mm判換算)、絞りがF10、シャッター速度が1/250秒です。

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