地球の片隅の研究室から

地球の片隅の研究室から発する呟きです。国立大学のボロ校舎はまさに廃墟.世の中の片隅にひっそりと棲息しているのです.

資金集中で教育さえまともに成り立たなくなった

2006-12-29 02:05:25 | 大学改革
これだけ更新を怠っているのに毎日100IP程度ここに訪れる人がいて本当に申し訳なく思っています。とにかく多忙。なんでというほど多忙です。

さて、今日の話題。

今年度も残すところあと3ヶ月となり予算を早く消費しろ、と事務が盛んに言ってくるようになった。と言っても、通常の研究費など自由に使える部分は2万円もないし、ほぼ毎年値上げしてくる雑誌代の赤字の穴埋めを考えると、2万どころか
マイナスなので実質的には使う分は全くない。
ただ幸いにして、今年は他大学の先輩が代表の科学研究費の分担金をいくばくかもらっているのでそれで何とか凌いでいる。

ところがである。最近、科学研究費の不正が全国的に問題になっていることもあり勤務先でも、これまで相当いい加減だった納品や購入品目のチェックというのを厳しくやるようになった。たとえば、科学研究費の助成期限ぎりぎりの3月末になって実験用の薬品を買うことは当該研究で実際に期間内に使うと思えないので他の目的に使用する意図がありとみなされ差し止められる可能性が出てきた。もちろん、汎用の機材、物品などは他にも使用できる可能性があるのでダメである。そこら辺のことについていちいち事務方が研究室や業者に電話をしてきて説明を求めてくるようになったのだ。ところが、他方、教授会では「パソコンや実験用の機材はたとえ授業用としてでも一般の研究費では買う余裕はありません。それらは科研費などをとって買ってください」と盛んに言われている。これまではそのへんはかなり曖昧な線引きをしていたし、科研で買ったパソコンを大学院生が研究用に使うなどということは暗黙の了解で認められいたと思うのだが、ここまで科研での購入品目をチェックされると、それも不可能になる。もとより通常の研究費は限りなくゼロに近いからそうなると学生には何もしてやれなくなる。ほとんど教育が成り立たないのだ。その一方で、少額とはいえ使い切れない科研費をどう消費するかに頭を悩ませ、また、一部の研究業績を量産し科研費を継続して得ている講座のみが研究費をダブつかせ持て余している状態がつくり出されているのである。


わたしは北大のstochinai先生のブログの記事のコメント(http://shinka3.exblog.jp/5211429/)にあった「基礎科学には「薄く広く」資金を散布するほうが新しい研究がどんどん開拓されてく」という主張はもっともだと思う。どこかのブログに書いてあっはずだが(どこかは失念。わかる人教えてください)、だいたいよほど特殊な実験機材を購入して実験をすることでもない限り、ある研究室に1億円の資金を投入したところで1000万円で得られる10倍の成果があがるとは思えないのである。せいぜい5倍でいいところであろう。それならばこれまでのように10の研究室に1000万ずつ分配すればそのうち2、3の研究室があまり仕事をしなかったにせよ、1つの研究室に1億の資金を投じるよりはそれでも少しは余計に成果があがる。それはそうなのだが、現在の状況はそういう研究成果ベースで考えるどころか、まず、研究をはじめる以前にこれまで研究を支えてきた学部、修士の学生を育てる必要最低限の基礎教育の資金すらままならない状況になっているのである。そうまでして特定の研究室にだけ億単位の資金を導入し、そうすれば成果があがると考えているのが現在の政府、あるいは、大学改革を訴えるマスコミの論調なのである。例の早稲田大学の松本和子元教授の不正流用のような事件が起こってしまうのも、このような特定の研究室にだけ資金が集中してしまい、その使い道に困ってしまった結果であるように思う(これもどこかのブログにあった意見の受け売り)。

競争による成果主義こそ発展の原動力という考え方にすべてが支配される昨今、格差社会云々は別としても、大学においては確実にその弊害が露呈されてきたと思うのだが。

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近未来通信

2006-12-05 08:39:43 | ひとりごと
近未来通信というIP電話やテレビ電話を売りにしていた企業が、実は単なる虚業、詐欺集団だったということで、ついに司直の手が入った。最近、ほとんどテレビを見ることがなく、強いて言えば夜10時〜11時代のニュース番組を少し見る程度(それも毎日ということはない)なのだが、それでもこの近未来通信のCMというのは頻繁にみた記憶がある。

http://www.youtube.com/watch?v=r1LRBcV4Ets&mode=related&search=


このCMの会社は一応近未来通信のグループ企業ということで建前上は別企業なのだが、まあ、もとより事業をする気などあまりない集団のグループ企業も別会社もあったものではないので一緒に考えて差し支えない。

さて、昨日の夜のニュースではこの近未来通信の捜査の話題はあまり大きくは扱われなかった。それもそうだろう。おそらく自分の番組の時間帯に堂々とこの詐欺集団らしき企業のCMを垂れ流していたからである。このような企業のCMを流し彼らに社会的な信用という付加価値を与えてしまったのはテレビ局だからである。だから、本当はとくに報道番組についてはすくなくともそのなかで自分たちの番組の時間帯にそのようなCMを流してしまったことについての釈明(あるいは、謝罪も)はあってしかるべきだろう。しかし、それはなかった。まったくテレビ局め、無責任なといいたいところだが、それほど一筋縄ではいかないらしい。

これも知っている人は多いかもしれないが、テレビ局は自分でスポンサーを選べるわけではなく、実は大手広告代理店のいいなりなのである。(とりあえず、詳細は省略する。↓のブログがわかりやすいので参照)

http://ameblo.jp/urayominews/entry-10020338481.html

うーん、となるとテレビ局も板ばさみでつらいところか、巨悪は、広告代理店か、ということになる。広告代理店の市場というのはとくに大手の数社の寡占状態(なかでもテレビはとくにひどいらしい。ここを参照。)にあるわけだから困ったものだ。

ところで、近未来通信と似た平成電電という企業も同様に(もしかして詐的手口で)破綻していたのはご存じだろうか?テレビをあまり見ていないわたしはそれも実はあまり記憶にとどめていなかった。そういえば、この企業も派手なCMを流していた。「その悩み、チョッカにお任せ」とかいうのがそれである。

考えてみれば消費者金融のCMもずいぶん見たし、実はそんなことはふつうに多いのかもしれない。
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スパムメール

2006-11-26 01:38:14 | ひとりごと
大学のメールアドレスはかつて教員紹介のホームページやReadに掲載されたこともあり、スパム業者のリストにのっているらしくスパムが来る。最近、とくに増えていて最低でも1日80通くらいは来ている。メールニュースなども含めてスパムでないメールは1日あたり20通かそこらだし、本当に必要なのはそのうち半分くらいだから、大学のメールサーバーの負荷は相当なものだろう。しかし、怠慢で有名な勤務先のコンピュータセンターは一向に対策を打たないのである。サーバーによほど余裕があるのだろうか。不思議なことである。だいたい、スパムメールのヘッダーを丁寧にみると日本のとくにアダルト関係のスパムは発信元のIPアドレスのほとんどは中国、英語のスパムはカリブ海や南太平洋あたりの規制緩いところだったりするので、そうした国ととくに接点がある人以外のアドレスにはフィルターをかけるのはそれほど難しくない。実際、アンチウィルスベンダー(シマンテックとかトレンドマイクロのような会社)はそのようなスパム対策サービスを機関向けに提供しているところもある。(たとえば、これ

ところで、このgooブログは契約すると自動的にgooメールのアドレスが与えられる。しかし、自分の場合、そのアドレスは全く使っていない。だから誤って誰かが漏らしてしまう可能性はほとんどありえない。しかし、ブログの主の名前のあとに@マークとgooのドメインをつければよいから、分かっている人は私あてにメールを送ることができる。そのせいか、gooメールのところにスパムが来るようになった。今のところ1日あたり1、2通である。しかも、一応「未承認広告」というタイトルが書かれているので、スパムの中では極悪の部類には入らない。ただ、受信拒否にしてもまたアドレスを変えて翌日は送ってくるので、やはり、悪質ではある。今後、どうなるか注目しているところである。

他のgooブログの利用者のみなさんのところにも同じようなスパムがきてるんですかねぇ?
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そんな再投稿あり?

2006-11-19 09:29:50 | ひとりごと
ある学会誌の編集委員をやっているのだが、そこで問題になった話し。

最近、やたら投稿数が増えている。毎年、3割増とかそんな感じなのである。以前にも書いたが、社会科学系でも課程博士が一般的になっていて、その条件として審査つき論文を1、2本書くという規定を定めているところが多いので、課程博士狙いの院生の投稿が急増しているのである。

そんなわけで投稿されてくる論文も、中にはずいぶん稚拙なものも目立つようになった。中身を議論する以前に、審査委員が添削のようにして書式や文体を整えてやって掲載にこぎつけることもしばしばである。

しかし、それでもダメなものは「掲載不可」にすることもある。それも結構増えいている。ところがである。そうやって戻された原稿を1、2ヶ月すると少しだけ変えて新規の論文として再度投稿してくる場合が目立つようになったのである。もちろん、問題の建て方を根本から変えたり、新しい統計データを付け足したりして原型をとどめないほど書き直せば、それは新規の論文としてみなすことに問題はない。しかし、そんな感じではなく、いかにも部分的に段落を入れ替えたり、タイトルを少し変えたりするだけで、新規の論文として投稿してくるのが、年に数本はあるのである。

常識的に考えそんなことが通用するわけはない。しかし、それを平気でしてくるのにはそれなりに理由があるのである。つまり、投稿されてきた論文は数名の編集常任理事が、審査者を決めて審査依頼をするわけだが、その審査者にあたりはずれがあるというのが公然の秘密になっているからである。ようするに甘い審査者と厳しい審査者がいるのである。だから、「掲載不可」になっても論文がダメだからではなく審査が厳しかったからだ、今度、再投稿してもし別の甘い審査者のところに行けば、今度は「掲載可」になるかもしれないと思って少しばかり改稿して再度、新規論文のふりをして投稿してくるのであろう。

ただ、実際のところ、テーマがテーマである。しばしば、同じ審査者のところに行ってしまい、審査者のほうでも、これは前に読んだのとほとんど同じだ、と気付くことになる。もちろん、その場合は(たいていは投稿者は大学院生なので教育的な配慮も含め)審査の判定以前に本人のところに戻して取り下げにしている。しかし、そういう事例がずいぶんあるにも関わらず、同じような投稿のケースは後をたたない。どうしてなのだろうか?これはもしかして、実際に2度目に再度新規のふりをして投稿した時に甘い審査者のところに行ってしまい、一回目で「掲載不可」になった論文が今度は「掲載可」になっているケースがときどきあるのかもしれない。全審査者にアンケート調査をしたり、すべての論文の審査者をつきあわせて見れば分かるのかもしれないが、何せ投稿数が多くて、編集担当理事も編集事務もそこまで手が回らないのである。
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よしなしごと

2006-11-17 23:38:07 | ひとりごと
とにかく忙しくて、ずいぶん長いこと更新していないのだが、不思議なことに毎日100IPくらいのアクセスがある。見てくださる方すいません。
それでも、どうしてこんなにアクセスがあるのか、いろいろ考えてみると↓のブログ「研究する日々」にリンクが貼られているからなのかな、と思ったりする。

http://blog.goo.ne.jp/ted21century

ted21centuryさんのお陰でこんな怠慢なブログが忘れ去られることもないのである。

最近何をしていたかというとすべて学内の雑用、調整作業などである。それら勤務先であったいろいろなことの中にはここに書きたくなるようなこともあるのだが、それらが、また、いかにも内部事情そのものであり、関係者の目に触れると簡単に個人を特定されてしまうおそれもあって、書きたくても書けないのである。そんなわけでほとんど更新もできずじまいなわけだが。。。

最近あまりテレビも見ないので、たまに安倍総理が写っていると、そういえばこの人が日本の総理大臣だったんだなぁ、と妙に新鮮な感じがしたりする。ところで、今夜はたまたまテレビをつけて報道ステーションを少しばかりみたら、寺島実郎氏がコメンテーターとして出ていた。そこで思い出したことをひとつ。

この方が日本総合研究所理事長という肩書きであることは皆さんご存じであろう。
ところが実は日本総合研究所という団体はなんと2つあることをご存じであろうか?

2つのうち1つは、寺島氏が理事長を務める独立系の財団法人のシンクタンクである。↓

http://www.jri.or.jp/

もうひとつであるが、これはシステム開発、コンサルティング、シンクタンクの株式会社、日本総合研究所である。しかも、この日本総合研究所、株式会社でありななら理事長なる肩書きの方がいらっしゃる。門脇英晴氏という方が理事長だそうである。なお、こちらも名称の紛らわしさを狙った新興の会社ではなく旧住友銀行系で現在は三井住友フィナンシャルグループが全額出資する会社であり、もともと日本情報サービスの名称で1969年に設立され1989年に現社名となっている。こちらのHPは↓

http://www.jri.co.jp/index.html

ただ、それだけの話である。しかし、わたしはこのことを比較的最近、就職活動をしている学生にたまたま指摘され一緒にホームページを見るまで知らなかった。社会科学系の研究者のくせにといわれそうだが。。。。

では、次の更新はいつになるやら。
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高校生の大学見学

2006-10-25 09:30:22 | ひとりごと
最近、やたら忙しい理由の一つに高校生の大学見学に対応する担当窓口になってしまったことがある。

ここ数年(なのか?)多くの高校では進路指導教育とかで、2年生あたりを対象に将来進学したい大学のオープンキャンパスに行く、あるいは、大学から出張模擬授業に来てもらうなどといったことをカリキュラムの一環として取り入れているところが増えている。そのため夏に行われるオープンキャンパスなどもだんだん規模が大きくなっているのだが、とくにこの2年くらいに急に増えているのが、オープンキャンパスでもなんでもない通常の授業期間中に大学訪問をさせて欲しい、模擬授業をしてほしいという依頼だ。秋はとくに多くて平均週あたり2〜3件、多いと5件くらいある。

しかも、大抵の場合は「○月○日の10時から11時50分まで60人でうかがいます。バスで行きますので大学正門付近に駐車場の確保をお願いします。模擬授業は50分程度、生徒の希望の多い「教育学入門」、あるいは、「臨床心理学入門」でお願いします。」というようなファックスが1枚とどくだけなのである。こちらの都合も何もあったものではない。模擬授業の科目まで限定されたら手の空いている教員に誰かやってもらえば何とかなるという話しでもない。高校側は、その時間に他の予定をずらしてでやってくれて当然という態度なのである。さらに最近のように増えてくるとダブルブッキングさえあたりまえである。しかし、大学は国立大学法人化以降受験料が直接大学の収入になるということや、近年の受験生減少を何とか食い止めるためにすべて二つ返事で引き受けているから、担当の教員は、売れない芸者よろしく高校の要望に応じて何でもやるような状態になっている。

しかしである。自分のころのように受験する大学について前もって知っていることと言ったら受験雑誌でみた偏差値とごく簡単な学部学科構成程度で、肝心の大学そのものには受験の当日はじめて足を踏み入れることもめずらしくないといった時代と比較すれば、このように大学のことをある程度知った上で選べるのはよいことである。まあ、そう思ってやるしかないのかもしれない。

ところが、先日の大学訪問はちょっと参った。某県立高校なのであるが、県内の普通科高校ではいわゆる底辺校である。卒業生の6割近くは高校卒業後そのまま地元企業などに就職、2−3割が短大、専門学校に進学、1−2割が4年制大学に進学するような高校である。その4年制大学もいわゆる平成以降に新設された私大がほとんどである。国公立大学合格者は5年に一人もいるかいないかである。当然、自分の大学への進学者もいない。しかし、その高校が2年生全員200名を引き連れて見学させてくれというのである。しかも、人数が多いので午前、午後と2セッションに分けて説明会、模擬授業をやれというのである。今回はさすがに抵抗した。このこの高校生のために丸1日費やしても受験生の獲得にはほとんどプラスにならないじゃないかと。しかし、売れない芸者、猿回しの猿の定めで大学幹部には逆らえなかった。

しかし、一体、ここの高校にしてもどういうつもりで見学に来たのだろうか。自分のところの生徒は到底合格できない大学を見せたところで現実感はないし、進路選択にも役にたたないはずだ。単なる社会科見学のつもりなのだろうか?

まあ、こんなことをいっていられるのは、落ち目とは言え元国立、県内最有力ブランドの遅刻(=地方国立大の略;ネット用語)だからである。中堅以下の私大ならば、むしろ、今回来てくれた高校にように半分以上高等教育機関に進学しない層を新たに掘り起こすことでお客集めをするしかないはずだ。そういうところに勤めている先生方、すいません。高校から見学依頼が来るだけいいじゃないかと。でも、うちは研究費が2万円しかないんですよ。年間でですよ。本当です。

では、さようなら。
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学部が消えた?

2006-10-10 22:01:40 | ひとりごと
たまたま思い当たることがあって福島県の奥羽大学というところのサイトを見た。
わたしの理解ではここは確か10年ほど前に文学部を設置したはずだ。知人ではないが隣接分野の研究者で一時的に籍を置いたことがある人がいたので、それは間違いない。
ところが、見たら歯学部と薬学部しかない。↓

http://www.ohu-u.ac.jp/intro/intro.html

どうなったのだろう。と思ってサイトをいろいろみてみた。すると沿革のページに以下のような記述があった。

1999年「文学部の期間を付した入学定員の廃止に伴う収容定員数の変更(800名から1,100名に増員)認可」
(http://www.ohu-u.ac.jp/info/history.html)

これはどういうことなのだろうか?学部の募集停止なのだろうか?「期間を付した」とあるので再度募集を開始するのだろうか?しかも収容定員は減るどころか増えている。ちょっと不思議だ。

なお、文学部にはそれなりにスタッフがいたはずだ。どうなったのだろうか?歯学部や薬学部に配置換えになったのかと思ったが、両学部の教員紹介を見る限りそれらしき人はほとんどいない。まさか、全員クビを切ったのか?実は、学部閉鎖によるクビ切りという例は他大学で聞いたことはある。でも、ここの大学のそういう話は聞いたことがなかったな。

しかし、これからの時代、こうやって人知れず学部が消えてゆくこともあるのだろうか?もっとも、ここは学部の廃止とはいっていないから何か特殊な事情もあるのかもしれないが。。。
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非常勤講師給与のピンはね

2006-10-03 08:43:32 | ひとりごと
旧国立大学の多くで最近話題になっているはずだが、兼業の給与を大学がピンはねするというのがある。従来、専任が自分の大学外の非常勤講師などに行く場合は届出、許可は必要だがそこで得た給与はそっくりもらえることに誰も疑問をさしはさんでなかった。しかし、法人化によって国庫からの援助が削減方向にあるなか、少しでも多くの収入を得ようという対策の一つとして、専任が学外で稼いでいる給与をピンはねするということが考えられたのだ。

これはどうやるかというと、これまで原則として非常勤は正規の勤務時間外に行うことになっていた。しかし、実際は多くは平日に非常勤に行っていたのでその場合はその日は休日にして勤務日を土曜などに設定するという形式上の措置をとっていたのである。今度は、それをやめて週1日非常勤講師に行くときはそれは、専任で勤務している大学の業務の一環として出張するという形式にするのである。ということは、大学は出張日として交通費や日当(食事代や宿泊費、もっとも非常勤の場合宿泊はないだろうが)を支払うだけで報酬は支払われない。非常勤先の大学から支払われる給与は本人ではなく大学が雑収入のような形で受け取ることになる。大学はそこから本人に交通費と日当を払いその差額を儲けるわけだ。これを実行に移すぞと予告(≒警告?)があちこちの国立大でなされながら未だに実際に行われたという話しは聞いたことがない。

なぜかというと、おそらく労働者派遣法という法律がひっかかるからではないかと思う。つまり、非常勤講師を(出張として)派遣するということは大学が人材派遣業者になるということである。もっとも人材派遣業者には一般労働者派遣事業と特定労働者派遣事業がある。前者がいわゆる派遣業者で登録者などを随時紹介してゆくようなやりかたをする会社で厚生労働大臣の許可が必要だが、後者は自社の正社員を派遣するというもので届出だけでよい。現在大学が考えているのは自学の常勤勤務者を派遣するだけであるので後者に相当するわけで、大学が届出をすればよいのだがそれでも問題があるのだろう。というのは、派遣社員というのは派遣先の業務の指揮命令関係にはあるが雇用関係にはないと法律上定義されている。ところが、現在の非常勤講師は原則として雇用関係にある。ということは、単に給与の振込先を本人ではなく大学にしてくれというレベルの問題ではなく非常勤先の大学の就業規則や非常勤講師の雇用規定などを変更すると行った措置が必要なのである
他にも法律上の問題もあるかもしれない(詳しくは調べてないのですいません)。

というわけで、この話は大学に出てこないで外で非常勤ばかりやっている専任の脅しネタにはなっているようだが、なかなか実行に移せないのであろう。

ところで一部の匿名掲示板などでは弱小私学などではこのようなことはすでに行われているという書き込みがあるが、これは本当なのだろうか?

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再び更新滞りです。

2006-09-10 22:00:39 | ひとりごと
再び更新が滞っています。8月末より超多忙状態です。

ある御役所関係者が「この仕事はわたしでも何とかやればできますが、現在の勤務状況では土日に出勤してやらざるを得ません。そこで先生に是非ともお願いします。」というメールとともに大量の仕事を送りつけて来ました。「しかし、あんたね、こっちは土日も出勤してるんだよね。その中でさらに時間をつくってあんたの仕事もやるんだからね。」と怒鳴りつけてやりたいところ。地方公務員は相変わらず気楽な稼業なんですな


あれ、気付けばコメントが。。

>りょん様。ありがとうございます。なお、わたしはりょんさまがおっしゃるような勝ち組みではないです。確かに大学業界には40過ぎても定職につけない人がたくさんいますから、それよりはマシなのでしょうが。でも、収入は同年齢の平均くらいですから。格差社会的は1割の勝ち組みと9割の負け組みに分かれるのだそうですが、わたしはもちろんそのうちの後者に入ります。
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心を病んでいるからこそできる改革

2006-08-23 21:27:00 | 大学改革
お盆休み後はじめて自称改革派の旗手ということになっている同僚とあった。自画自賛的な改革案をボロクソにされてさぞ落ち込んだのではと思ったが、相変わらず元気だった。元気どころかパワーアップしている。「いやー、こんなこというと先生方からまた反対されちゃうけどさー、新しい入試の方法考えたよ」と声も高らかに話しかけてきた。聞けばまたまた手の込んだことをよく考えるものだ。お盆休みも毎日出勤だったようだ。

とまあそれだけなのであるが、なぜあんなに絶好調なのだろうか?実は思い当たることがある。他の同僚から間接的に聞いたのだが、その改革派の同僚はかつて精神的に参って精神科のカウンセリングのようなところにかかっていたことがあるそうである。確かに言われてみれば思い当たるフシもなくはない。ここ数年を思い出してみただけでも、エネルギッシュで異常に元気がよい時期と暗くて神経質な雰囲気を漂わせている時期があったように思う。まあ、あまり確かなことではないのに憶測するのもよくないのだろうが(匿名ブログなのでまあ許してもらうとして)、つまり、ふつうじゃないアップダウンを繰り返してダウンのときは多分専門家の手を借りるような病状になることもあるらしいのである。おそらく現在は改革の素案作りを任されてちょっとハイになっているのであろう。それなりに権力への関心もあるようだし。。。

しかし、彼をその役に任命した学部幹部はそのようなことを分かっているのだろうか?わかってやったのであればなかなか罪作りなことをするものだ。まあ、最近の学部幹部の改革!改革!には多くの教員は冷ややかな目で見ているので改革の責任者の引き受け手も少ないから、きっと野心が見え隠れしていたその同僚が目をつけられたのであろう。それにしても、今はそんな調子でかつてないハイパー・レベルを維持しているがそれが反転して底に向かったとき学部幹部は責任をとるつもりはあるのだろうか?

いずれにしろ、そういうふつうの精神状態でない人でなければついてゆけないような改革をしなくてはならない昨今の(元?)国立大学の状況が正気でないことは確かであろう。
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