
なんで、こんな展開になってしまったのか!?
自分の中にいる大人げないスネ夫がまだいたのかよ!
花冷えのする春の朝、今日は息子の卒業式…。
ビックカメラのポイントカードを使ってビデオも買って、
久々にスーツに袖を通すはずだったのに…。
はずだったのに!?
今日、卒業式に行かなかった…。
朝のチョットしたケンカが原因で…。
ケンカって、オイ!?
イチイチ自分でも驚くほど、なんでこんな展開になったのか信じられない。
朝起きてリビングに行くと、息子が制服に着替えていて、
遅刻ギリギリでも焦っていなかったから、
「何時登校なんだよ?」って聞いたら、
ブスっとして聞こえないフリ。
チョットカチンと来て「何時だよ!」って聞き返したら…、
「知らない」って言いやがった。
「卒業式の日くらい厳粛な気持ちになれないのかよ!」って言ったら、
また、ブスっとして聞こえないフリ。
さっきのチョットのカチンに普通のカチンがプラスされて、
思ってもいない文句が口をついて出ちゃう。
「大体、お前さ、感謝って気持ちが足りないんだよ!」
「…」
「親に6年間、お世話になりましたって気持ちねーのかよ!」
「…」
そんな事、要求してないんだけど…。一度、火がつくともうダメ…。
「ふざけるなよ、あー腹立ってきた!」
なんとかこの気持ち収まれ!って思ったけど、息子のリアクションの薄さで、
怒りの矛先は完全に行き場がない。
素直に謝ってくて!そしたら、こっちも機嫌直すから!って思ったけど、
息子は遅刻ギリギリだったものだから、大慌てで行ってしまった。
いいのか!?止めなくって!?ライトな痛くないゲンコツで句読点を打っておきべきでは!!
つーか、もう、行っちゃったの!?
と言う事で、ここは奥さんに期待するしかない。
化粧とスーツに着替えた奥さんに、チョット、ムッとした顔で事情を話す。
パンストを履きながらフンフンと聞いている。
で、最後にヘンテコな威厳をアピールしようと
「もう、卒業式に行きたくなくなったよ!」ってくけ加えた。
そしたら奥さんはチョット間を置いて、こう言った。
「わかった。」
エーーーーーッ!?止めないの!?
「じゃあ、ビデオの使い方教えて!」
「エート、ここが録画ボタンで…」ってオイ、いいの?
「バッチリ、撮ってきてあげるから!」って…。
いまさら「でも、行こうかな!」って言えない。
アラっ!もう出掛けちゃうの?
「行ってらしゃい〜!」
いいのかよ!?見送っちゃって!?
しばし呆然である。
なんで、ソファーに横たわってワイドショー見てるんだ、オレ!
MCのオッサンもコメンテーターの小娘もムカついて見える。
6年に一回の卒業式なのに。息子が今度行く中学は中高一貫だから、次のチャンスは…6年後じゃん!
今だったら間に合う…、今だったら間に合う…。
必死に口実を考えるけど、こんな時に限って何も浮かばない…。
忘れ物はないかな〜。…ない。
ランドセルを届けようかな〜。卒業式だもん、かなり無理があるな〜。
このボイコットになんの意味があるのだろうか…。
結局、行かなかった…。
お昼過ぎに家族が帰って来て、どんな態度に出たかというと、
ムッとしただけ…。
ムスッと寝室に行き、うつろな気持ちで仕事に行く支度をする。
奥さんがやってきて「何意地張ってるのよ!なんで来ないのって心配してたよ!」って言われる。
「…」
「パパも子供の頃、親に素直になれなかったでしょ!」
そんな昔の話、覚えてねーよ!つーか、5時間前に言えよ!
まあ、その夜に息子から来たメールにグッと来てしまうんだけど…。
仕事では絶対、すねたリしないんだけど、なんでかこうなってしまう。
と言う事で、中学校の入学式にはムカつかないよう、朝、誰とも口を聞かない事にする。