蓮華の咲き乱れる野原で生まれ

いままで継続して日記を書くことのなかった「わたし」が、また継続できないことを予感しつつはじめる日記です。

ムードもりあげ楽団

2005-10-31 00:01:29 | diary
あと45日で30歳になる。
そのことは私にとってとても恐ろしいことであるし、その事実に向き合いながら危険な毎日を何とか生き抜いている、それが今の実感だ。

まず、この十年を生き延びること。
それは今までの人生の延長でないことを予感している。
いや、すでに新たな生き方の態様を求められている。でも、まだ心と体がそれに慣れることができないでいる。
何かに決別し、何かを獲得しなければならない。夢の中での感動や恐怖が何に由来していたのか、目覚めた瞬間にわからなくなる。あともう少し、このヴェールの向こうにそれがあるのに……そのような漠として、しかし切羽詰った感覚。


とりあえず、30代のテーマソングを決めよう!と思い立った。
思えば、私の20代を支えてきたのは恥ずかしながらB’zの楽曲だった。なんだかTMネットワークのパクリっぽくて好きになれなかった彼らの歌に惹かれたのは21歳のとき(やべ、ほんと恥ずかしくて顔赤くなってきた)。就職活動に悶絶してた私は「Fireball」というイマイチ売れなかった曲に励まされ(あかん、マジ恥ずかしい)、それ以来昔の曲も新曲も聞きまくり、静岡スタジアム・エコパのライブにもいった。
そして、私が勝手に自分のテーマソングとして、ことあるごとにカラオケでシャウトしていたのは「Pleasure'91-人生の快楽-」だった。
こんなとこで書くのはほんとうにほんとうに恥ずかしいのだけれど、この歌には何度も何度も助けられた。この場を借りて御礼申し上げます。

と、かなり恥ずかしいカミングアウトを終えたところで……さて、30代はどうしたものか。
最近はいつのまにか、B’zも聞かなくなっている。理由はわからないけれど、音楽を聴き始めるのにも、聴かなくなることにもそんなにたいした理由なんてない。これは自分の体が30代へと移行している一つの変調の証かもしれない。
一度、ただ好きだからという理由でEric Claptonの「Layla」にしようと思ったこともあったけれど、カラオケでうまく歌えない! やっぱり自分のテーマ曲くらい自分で歌って(他の誰かが私のために歌ってくれるわけじゃないのだから)カタルシスを得たいじゃないか。あと、三菱自動車のCMでやたら流れるようになったのも嫌だった。
そうそう、歌って盛り上がるのだから歌詞もわかりやすくてググッとくるやつがいい。
なにがいいだろ?
スガシカオとか桑田佳祐あたりがミートしてくれないかと期待してるのだけれど。

そんな「自分のテーマソングを探す」だなんて幼稚なことをまずやめないといけないのかも。


※ちなみにタイトルはドラえもんの不思議道具の一つ。

泥臭いトッププレイヤーたち

2005-10-30 12:13:57 | FORZA MILAN
よし!
最高のプレー、勝利への執念・集中力に喝采を!!!
(ミラン3-1ユヴェントス)

これはもう“チームとしての仕上り”だの“どちらがよりベスト・メンバーに近いか”だのという分析的文言を完全に撥ね退ける試合だった。
「ここで絶対こいつらを止めなきゃならない」--気迫が体中から溢れ出したのだ。

ガットゥーゾの吼えつづける顔面に喝采を!
マルディーニの威厳に喝采を!
ネスタの満身創痍に喝采を!
ピルロの右足に喝采を!
セードルフのチョコボール頭に喝采を!


(やべぇ、サンシーロ行かなきゃ。……さっそく申し込むか。嫁サン怒っちゃうかな??)

祈願 巻き返し

2005-10-29 22:21:54 | FORZA MILAN
今夜はミランにとって05‐06シーズンをうらなう一夜になる。

出だしから一敗一分けを浴びたミラン。
開幕以来全勝を継続しているユーヴェ。
今夜の直接対決が縮まらぬ勝ち点差5をひっくり返す起点となってほしい。

しかし、チームの仕上り具合が堅調なのは明らかにユーヴェ。
しかもこれは両チームに共通したことではあるけれども、ミッドウィークもこなしているので疲れも溜まっているはず。
ビッグゲームを5時間後に控えながら心が弾まないのは、ミランの敗色濃しとミラニスタにあるまじき不吉な予感を抱くゆえか。それとも引き分け狙いの両者による盛り上がらぬ試合を予測するゆえか。

シーズン前半の一大決戦に臨むにあたり、自らの襟を正すべく誰に求められも喜ばれもしない決意をする。

“今夜ミランが勝ったなら、来年4月15日のミラノ・ダービーをサンシーロまで応援しにゆく”

ミラニスタのみなさま、今宵祝杯を……

ムショーに映画の観たくなるとき⑦

2005-10-12 18:35:12 | diary
もうコメントするような時機を逸してしまったけれど・・・・「皇帝ペンギン」。
東京なんかではもう話題にものぼらないだろうな。封切り直後はどこでも立ち見になっていたとか。
私が観たのは9月のあたま、ペンギンが福島に地方巡業にきたときだ。
それから1ヶ月も経っちゃったけど、「自分の感想書くだけなんだ。誰に憚ることがあろうか!」と自らを鼓舞しつつマイブログに向かう。

観に行く前に「どうせ延々ペンギンのことを描くドキュメンタリーなら、NHKでしっかりやってくれた方がいい」なんて意見も聞いた。
なるほど、確かに大沢たかおや石田ひかりの声よりも森本レオの方がしっくりくるということか。

でも、映画でしか表現できないなにか、というのはやはりあった。
音楽や、カメラワークや、色彩効果を用いた演出により、現実をただ映すより現実性が表現される、ということはあるのだ。
衝撃的だったのは求愛ダンス。二羽のペンギンの首もとだけが大写しになる。ゆっくりと絡み合うペンギンの首と首。美しい羽毛が光を反射しながら波打つ。息を呑むほど生々しい。動物映画を観に来てこんな濃厚なラブ・シーンがあろうとは思いもしなかった。

現実にはドラマがある。
そのドラマを表現するために演出が必要なときもある。
もちろん、ピントのズレた演出がドラマを壊すときもある。

来年のワールドカップ。だから私は民放ではサッカーの試合を観る気がしないのだ。

彼岸花と秋桜

2005-10-07 08:16:55 | 走り書き
畦道を車で走っていると彼岸花を見かけるようになった。
彼岸花は私の好きな花のひとつ。
はぜる火の粉のように鮮やかな軌跡を宙に描いているのがとても美しい。
散るときはぼろりとグロテスクに地に堕ちる醜さにも心が動かされる。

川沿いには秋桜が可憐に花開いている。
秋桜を見ると、大学のころアパートの近くに流れていた矢治川というちっぽけなドブ川の脇に花叢があったことを思い出す。

矢治川沿いをいまは妻となった当時の彼女と一緒によく散歩した。
春には鴨の子どもがポコンポコンと浮いており、パン屑を投げてエサをやった。
私のいちばん大事な思い出のひとつ。

シアワセな休日

2005-10-02 23:30:03 | 走り書き
仕事に忙殺されていた一ヶ月が終わり、ちょっとひと息ついた休日。

土曜の夜はTSUTAYAで流れていた「ハウルの動く城」のDVD発売予告に触発されて「天空の城 ラピュタ」を借りてきた。
パズーとシータがラピュタに着いたあたりで私は眠りに着いたらしく、目覚めたのは12時間後だった。

日曜の午前中、NTTさんがうちに来てBフレッツの接続作業をやってくれた。これでやっとこさ新居でもネットが使えることに。
ジュンメンにいってポロシャツとパンツを買う。
情報誌で見た喫茶店に行ってホットサンドとコーヒーをいただく。ホットサンドはブレッドがサクッとしててとても旨かった。雰囲気もすごく落ち着いたところで、アパートから車で20分ほどかかるけど行きつけになりそう。
http://newvoice.lucky-bits.com/okasi/back/2004-5-20/
(↑喫茶店「cafe de TO-NE」を紹介してるページを見つけた。)
家でもコーヒーを淹れたくなったので、スタバで豆とミルとステンレスフィルターを買い、雑貨屋でドリップポットとコーヒーカップを買う。
夕食はポトフをつくり、もちろん食後は挽きたての豆でコーヒーをつくって飲む。

ああ…シアワセだなぁ。