習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

浪花グランドロマン『夢で逢えたら』

2016-10-13 22:02:44 | 演劇
今年から秋のテント公演がなくなった。そのかわり、というわけではない(と、浦部さんは言ってた)けど、今年はこの時期にアトリエ公演を行う。今回の作品は女優3人による70分の会話劇。いつもの大きな作品の代替としての小さな作品ではなく、これは浦部さんが今の自分の心境を素直に芝居にしたものだ。そして、とても可愛らしい作品に仕上がった。



夜中、ベッドで眠る主人公のもとに、ひとりの女性がやってくる。せっかくの心地よい眠りを覚まされて、おかんむり。でも、深夜の部屋でふたり、たわいもない話を取りとめもなくする。ただ、それだけのお話。



暗い話になりそうなのに、そうはしないのがいい。ささやかな願いを、ささやかなままに描く。これは昏睡状態にあり、寝たきりの姉の介護をする妹のお話なのだ。姉をめり、妹を関角直子が演じる。2人の掛け合いだけで、ほぼ全編を見せていく。(終盤、古川智子の病院のスタッフが登場し、第3の視点からふたりをみつめる、という展開も用意されるけど)



優しいお話を、丁寧に綴り、少し温かい気分にさせてくれる。こういうハート・ウォーミングが今の浦部さんの心境なのだろう。この優しさはただ甘いだけではなく、痛みと苦しみに支えられている。でも、そんなことおくびにも見せず、さらりと終わるのがいい。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『SCOOP!』 | トップ | 『キューティーハニー TE... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。