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映画・演劇のレビュー

『ワンダーウーマン』

2017-09-02 22:18:24 | 映画

 

もう、思いもしない面白さに驚嘆。噂には聞いていたけど、ここまでとは、思わなかった。先日の『スパイダーマン ホームカミング』といい、これといい、あきらめていたところから奇跡が始まる。昨今は「ヒーローもの」の映画ばかりでウンザリしていたはずなのに、こういう新機軸が登場すると、まだまだ、このジャンルには可能性があったのかと、嬉しくなる。(ただ、この2本が徒花にならないことを祈る)

 

なんと、時代は第1次世界大戦中、という設定。ドイツがとんでもない毒ガスを作って、それによって世界を破滅させようとしていた。そこにワンダーウーマンが登場して、なんと世界を救うのだ。バカバカしいヒーローものにはウンザリしていた僕が、熱狂できたのは、主人公のダイアナのまっすぐな生き様に共感できたからだ。世界から苦しんでいる人たちを助けたい、という純粋な想いだけに突き動かされて無謀な行為に挑む。周りは彼女を助けなくてはと思い、結局彼女に引っ張られていくという図式だ。ひとりでは何も出来ないけど、みんなでなら出来る、なんていうパターンではない。やらねばならない、という彼女の熱い想いが、結果的にみんなを動かしてしまうのだ。圧倒的に彼女は強い。だけど、この世界を取り巻く悪意のすべてを彼女がひとりで断ち切ることはできない。彼女は邪神アレスの仕業で彼さえ倒せば世界を救えると単純に考えているけど、現実はそんな簡単なものではないとみんなはわかっている。でも、手をこまねいていては何も出来ない。

 

彼女はどこにでも、立ち向かう。でも、彼女はバカではない。というか、彼女は素晴らしい能力と知能を持つ、という設定で、どんなことでも乗り切れそうなのだ。文字通りスーパーウーマンなのだが、彼女ひとりに任せておけばすべてが丸く収まる、という安易さはない。この映画が素晴らしいのはそういう姿勢が全編を貫いていることなのだ。彼女の強さは戦闘能力の問題ではなく、想いの強さゆえである。

 

バトルシーンよりも、お話の部分に比重を置いた作り方をしたのも正解だ。2時間21分という長尺になったのも関わらず、お話の面白さで全く飽きさせない。あっという間の出来事だった。これが次の『ジャスティス・リーグ』にちゃんとつながればいいのだが。

 

 

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