習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『ライオン 25年目のただいま』

2017-04-15 18:48:56 | 映画

実話の映画化であることをことさらに強調したいのなら、ドキュメンタリーでいいのではないか。敢えて劇映画にするというのならば、劇映画としての矜持を示してもらいたい。確かに感動的な映画ではあるだが、見ながらなんか引っかかることばかりで、すっきりしない。ラストでモデルとなった実際の主人公や両親、実の母親の姿が映されたとき、最初からそれだけでよかったじゃん、と思ってしまった。そう思わせるところがもうこの映画の敗因であろう。

 

この映画には映画であることの興奮がない。丁寧なストーリーはある。でも、それは事実の再現でしかない。よくあるTVの再現ドラマだ。あれと似ている。それってまずくないか。この先どうなるのだろうか、というドキドキのない映画は映画ではない。もちろん実話だから、フィクションを交えることはない。しかし、現実の絵解きであるだけでは意味がない。

 

すばらしいロケーションの中、壮大な驚きの物語が展開する。だが、それがただの予定調和でしかないことにショックを受けた。映画を見ながら、眠くなった自分に驚く。(レイトショーで見たからかもしれないけど、それだけではない気もする。)期待が大きかったこともあろうが、僕はこの映画をあまり買わない。

『映画』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『ひるなかの流星』 | トップ | 綿矢りさ『手のひらの京』 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。