思わず“どうして”と詮索したくなるが、選択したにせよ、流れ着いたにせよ、彼女らの生き方に「理由」などないのだ。たたみ掛けるようにアップで切り取られた美穂(森口彩乃)、彩乃(佐々木心音)、あやこ(山田愛奈)の表情が、言葉にならない「理由」を静かに語りかける。
彼女たちにの心情の奥深くに潜む、姉、祖母、母のたちの重さ。女にとって身分や境遇よりも、女であることの方が厄介な現実であるかのようだ。
2010年以降、大作続きの瀬々敬久監督だが、ピンク映画時代のような繊細さを漂うわせるこんな小品の方が私は好きだ。
(11月26日/角川シネマ新宿)
★★★★
彼女たちにの心情の奥深くに潜む、姉、祖母、母のたちの重さ。女にとって身分や境遇よりも、女であることの方が厄介な現実であるかのようだ。
2010年以降、大作続きの瀬々敬久監督だが、ピンク映画時代のような繊細さを漂うわせるこんな小品の方が私は好きだ。
(11月26日/角川シネマ新宿)
★★★★