モヴィエ日記

映画の感想とか、いろいろです。

ジレッタ見に行った

2017-06-13 00:33:07 | Weblog
そんなわけでユイカ様ご出演の妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」の公演が始まりまして、
いそいそと見て参ったわけですけどもいやあ、大変でしたわ。
なんせチケットが取れませんでして、ジャニーズの人の人気ってスゴイんですねえってなことを今更ながら実感した次第で、
それでもなんとか立ち見券を入手していざ劇場に行ってみるとこれが、
予想できたこととは言え観客が見事に女性ばっかり。
目測で99.9パーセントが女性客ではないでしょうかって、これは誇張ではなく、
本当に男性客は0.1パーセントもいなかったんやないかと思うんですけど、
しかしジャニーズの人というと若くてカワイイ女性ファンにキャーキャー騒がれてるというイメージがあったんですけど、
それがこの、集ってる女性客というのが年齢層も幅広ければ……いや、まあそれはそれとして、
ところがいざ開演となって幕が開くと、初っ端からステージ中央に主演のジャニーズの人がばばーんと登場してて、
客席の種々雑多な女性客たちから歓声や拍手でも飛び交いそうなもんですけどこれが何の反応も見られず、
ここは予想に反して皆さんお行儀がおよろしかったので、一般の演劇と同じように落ち着いて鑑賞できましたけど、
それで主演の彼がいきなりカッコよく歌い踊って幕を開ける本作、
「妄想歌謡劇」と冠されてるけど、手っ取り早く言うとミュージカルでありまして、
作曲を担当したのがお馴染みの宮川彬良氏。
それぞれのシチュエーションに応じてそれぞれにマッチした様々なタイプの曲が流れるけど、
そのなかでチラホラとどこかで聴き覚えのあるようなフレーズが垣間みられるのがいい塩梅で、
しかもアイドルたちが歌う歌のなかでザ・ピーナッツの「恋のフーガ」のイントロ、
もしくは「宇宙戦艦ヤマト」の戦闘シーンでよく流れてた音楽のあれが聴かれたのには、ちょこっと胸を熱くさせられましたけども、
ところでそれぞれのシチュエーションと書きましたけど、
これはあるキャラクターがひょんなことから自分の妄想を他者に体感させられることができるようになって、
それで彼の様々なパターンの妄想が繰り広げられるんですけども、
そこでジャニーズの人が演ずる主人公は、彼をプロデュースして万博のパビリオンでこれを大ヒットさせ、
時の首相にも取り入り、これをテレビで全国に提供、
果ては全世界に……と壮大なスケールで、とくに後半は政治的な風刺色も濃くなっていくんですけども、
この原作がかの手塚治虫。
僕は彼の1950年代頃までの子供向けや、'70年代以降の作品はちょこちょこ読んでるんですけど、
‘60年代頃の大人向けのはあまり読んでなくって、そのなかのひとつである本作の原作も未読なんですけど、
しかし彼の持つ風刺性の魅力、文明批判や衆愚的なものへの冷たいまなざしのようなものが全編に感じられるんですね。
しかも彼の作品のなかではわりと直接的な風刺が多く、
たとえば「ブラック・ジャック」のあるエピソードに出てくる独裁者の名前が「オレ大統領」やなんて、
今の若い人に意味を説明するのもひと苦労するするんやないかってなもんで、そういうのは古びてしまいがちですけども、
本舞台ではその辺は普遍的な風刺にとどめているため、逆に原作の書かれた、そして物語の舞台でもある半世紀前と現在との共通性、あるいは変化のなさが浮かび上がって来て、
それでいていまで言うところのヴァーチャル・リアリティやらなんやらを先取りしてることに大いなる感動すら覚えてしまい、
これをいま舞台化して上演することの意義がくっきりと感じられて、
しかも背景の書き割りには恐らく手塚自身の筆によるものであろうイラストや文字がふんだんに使われていて、
なんかもういろいろと嬉しくなってしまう作品なんですけども、
しかし何よりも嬉しかったのは肝心のユイカ様。
残念なことに役柄上、中川翔子らに比べると出番は少なかったけど、
それでも主人公に対する愛憎入り乱れる心情をクールに演じてらっしゃってるし、
そして意外やったのが……ってのは失礼ですけども、
正直なところ驚かされたのが、歌がお上手!
これはお世辞でもなんでもなく本当にとても巧かったんですよ。
と言っても4曲だけ、そのうち1曲はパートのみで、
そしてスローな曲が多かったからってのはあると思いますけども、
それでも音程を外すことなどまったくなく、はっきりと歌詞が客席に届くという、この基本がばっちりやったのは大したもんですわ。
今後もっともっとこっちの方面でも活躍されて、また大阪まで僕に会いに来てもらいたいもんですわ……あっ、
そう言えば僕はここで、ユイカ様が舞台公演などで大阪に来られる度に、
僕に会いに来てくれたって繰り返し書いてますけども、
ひょっとしてあれも僕の妄想やったんやろか、
実は単に仕事できてるだけで、僕が一方的に会いに行ってるんやろか、
そう言えば今回は珍しくカーテンコールで僕と目が合わなかったしなあ、
あれは僕のジレッタやったんやろか……と、
ふと我にかえってしまったりしますけども、
でもそのカーテンコールで他の出演者たちの誰よりもノリノリで、埴輪みたいなポーズで歌い踊ってらっしゃったお姿は本当にこの上なく素敵でしたし、
何より、妄想を僕に気付かせるためにわざわざ大阪まで来てくれたユイカ様には頭が下がる思いですわ、はい。
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