モヴィエ日記

映画の感想とか、いろいろです。

ナショナリストの郷

2017-06-14 21:41:41 | Weblog
「ご隠居はん、いてはりまっか」
「おう、おまはんかいな、まあこっちゃ入り」
「ところでご隠居はん、なんでもアメリカがパリ協定から離脱するそうですなあ」
「どないしたんやおまはん、熱でもおますのかいな」
「どないもしてまへんがな、わたいかてニュースぐらい見ますがな」
「そうかそうか、そら結構なこっちゃ、しかしアメリカにも困ったもんやなあ」
「それでご隠居はんにお訊ねしたいんですけどな」
「なんでも訊ねなはれ、わしに答えられることやったら答えてあげますがな」
「パリ協定っちゅーのはやっぱりあれですか、住之江協定や尼崎協定となんぞ関係でもおますんやろか」
「おまはんの言うてなはるのはそれは協定やのうて競艇のこっちゃろが、何の関係もおまへんがな」
「へえ、さよか」
「ほんで今は競艇とは呼びまへんのや、ボートレースっちゅーのが正式な名前になってますのやで」
「ボートレースですか、そら知らなんだ」
「おまはんのこっちゃさかいしゃあないわなあ」
「ちょっと頭がボートしとりましたわ、せやけどそんなんいつ名前変わりましてんな」
「いつって言われてもわしもよう覚えてへんけど、気ぃついたら変わっとったなあ」
「ご隠居はんもボートしとりましたか」
「そやけどこんな例は他にもあるで、あの成田空港な」
「はいはい、正式には千葉にあっても新東京国際空港」
「ところがや、あれも今は成田国際空港が正式名称やねんな」
「へえ、成田が正式な名前になりたや」
「その方がわかりやすいからこれは改名してよかった例やろけどな」
「他にはどんなものが別の名前になりたや」
「詳しいことはわしの378ページに書いてあーる」
「子供だから読めませーん」
「それではテレビのジョンを呼ぼう」
「わんわん、お呼びですか……ってご隠居はん、いつの間にか教育テレビになってますがな」
「それや、その教育テレビも今はEテレになっとるがな」
「それを言うためにわざわざボケましたんかいな」
「わしかてたまにはボケてみたいがな」
「無理せんでももうじきボケっぱなしになりますやろに」
「余計なこと言わんとリモコンのボタンを押しなはれ」
「まだ続いてますのんか、ほたら、ピッ!」

♪ふぁ〜わわわわ〜わ〜ふぁ〜わわわわ〜わ〜ふぁ〜〜〜
……武器輸出がいつの間にか防衛装備移転と言い換えられています、
同じ人殺しの道具の売買でも一見まともな商取引のように聞こえますね。
また戦闘は武力衝突と言い換えることで惨状を矮小化して大したものではないように見せかけて、
危険地帯で自衛隊が活動することを正当化しています。
そして国民の内心を監視し不当に取り締まれる共謀罪は、
各国で頻発するテロ事件に乗じてテロ等準備罪と言い換えることで実態を誤摩化すことに成功しつつあります……

「ご隠居はん、これってみんな安倍さんのやってることやおまへんかいな」
「そや、知らん間に名前を変えることでは他の追随を許さんやっちゃなあ」
「なんや名前変えてかえってややこしくなったっちゅーか、元の名前の方がずっとわかりやすいですなあ」
「そやろ、それを無理に改名してもともとの悪いイメージを少しでも払拭しようとしとるんやな」
「確かに変えた方が印象はよろしなってますわなあ」
「つまりこれこそが印象操作やねんな」
「あ、それは安倍さんがよく言うてはる」
「何かにつけて印象操作されてるっちゅーて被害者面しとるけど、いちばん印象操作しとるのはお前やないかいってところやな」
「それからレッテル張りってのもよう言うてはりましたなあ」
「そう、それかてな、以前よく用いてたフレーズで責任野党ってのがあってな」
「はあ、なんや聞いた覚えがありますわ」
「維新とか、己の政策に追随する金魚のフンみたいな野党のことを責任野党って呼ぶのが一時期えらいお気に入りやったんや」
「ほう、そうでしたか」
「これなんかもな、与党に反対する野党のことを暗に無責任野党と言外ににおわせてやな、無責任というレッテル張り、印象操作しとったわけや」
「それはなかなか高度なテクニックやおまへんか」
「大して高度とも思わんけど、トランプなんかが直喩でしか人を攻撃できない単細胞やとしたら、安倍は隠喩で人を貶める陰湿な性格ってとこやろな」
「せやけどご隠居はんはほんまに安倍さんのことが嫌いですねんなあ」
「何遍も言うてるようにな、自分は人にヤジ飛ばすくせに自分がヤジられたらムキになって怒るような、己は散々印象操作しとるくせに批判されたらそれを印象操作のひと言で片付けて誤摩化そうとするような、こういう卑怯な人間がいちばん嫌いなんや」
「はいはい、いつも言うてはる、ナショナリストは卑怯者ってやつですな」
「そうや、安倍だけやないで、一田やったか十田やったか、なんとかいうアホな作家おったやろ」
「もうちょっと数が多かったような気ぃしますけど」
「こないだあいつが十橋やったか百橋やったか、どこぞの大学で講演会を行う予定やったのがな」
「もうちょっと数が少なかったような気ぃしますけど」
「それが中止になってしもて、これを言論弾圧やって喚いとるんやけどな」
「へえ」
「しかしあいつは以前、政府に対して批判的な沖縄の新聞2紙について、潰さなアカンとか言うとるんや」
「はあ」
「気に入らん奴の言論の自由は平気で奪おうとしといて、己のことは被害者面しくさる、ほんまに情けないくらい卑怯なやっちゃで」
「でもご隠居はん、その作家は口で言うだけで、ほんまに新聞社を潰すだけの力はおまへんやろ、でも講演会中止は実際に起きたことなんやから、これはほんまに被害者になってるんとちゃいますのん」
「まあそういう屁理屈もつけられるけどな、でもあいつも三文作家とは言えひとかどの地位は築いとるがな、講演会のひとつが中止になったからっちゅーて他にも発言の場はなんぼでもあるがな、それにあいつは実際に新聞社ぐらい潰しかねない、マスコミに圧力をかけておいてそのことを国連人権委員会から指摘されてもそれを受け入れずに反論を繰り返す、そんな政府の中枢の者とお友達で、クリスマスに悪だくみしとるかもしれんようなやっちゃ、そう考えるとやっぱり卑怯者やろが」
「うーん、なんやご隠居はんの方が屁理屈言うてるような気も」
「そんなん気のせいや、気のせい」
「ほたらご隠居はんは講演会を中止したことは正しかったと」
「まあ間違ってるとは思わんけど、でもわしやったら開くけどなあ」
「ほお、開いて好き勝手に喋らせますか」
「ただ喋らすだけやない、質疑応答の時間を設けてやな、日頃あいつがのたもうとるデタラメばっかりの発言について問い質したるんや」
「はあなるほど」
「たとえば普天間飛行場はもともと田んぼやったとかぬかしとるけど、ほんまは村役場もある大きな集落やったんやて」
「間違うたこと言うてますねんな」
「でもそういう指摘をされても一切答えとらんねんなあいつは、せやから講演会を開いて直接突きつけたったらええねんや」
「そしたら慌てふためきおりますやろか」
「そやろな、カエルの楽園に引きこもっとったほうがええやろって実感しおるやろな」
「そんな卑怯者、他にもおりますか」
「ああおるで、ある俳優でな」
「俳優で」
「昔、東京裁判を否定する映画に東條英機役で出演した奴、あいつも日頃から保守的な言動で目立っとるけどな」
「はいはい」
「そのあいつがこの前何したと思う、こともあろうに有馬稲子に詐欺を働いて彼女がタックスヘイブンに隠してた資産をだまし取りおったんや」
「あの、それはお昼のドラマの話とちゃいますのん」
「な、ナショナリストは卑怯者やろ」
「ご隠居はんかてそこそこのもんですがな」
「東日本大震災も原発事故も忘れてはいけないんや」
「でも人は忘れてしまいます、だからご隠居はんも卑怯なナショナリストのことを忘れてあげましょう」
「おまはんが何を言いたいのかよくわからないけど、でもアホらしさは伝わった」
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2 コメント

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卑怯でんなぁ (unboundfeet)
2017-06-15 06:30:15
昨日家に帰ってニュースを見て、びっりたまげましたよ。
そんなやり方もあんのね、っていうか、どんな卑怯な方法をとってでも、何とか成立させようと必至でね…
こんなことになるのは、もううすうす分かってはいたし、こうしてしまった責任は自分たちにもあるので、腹がたつっていうより情けない。
ご隠居はん、わてらどうなりますのんやろか。
もうムチャクチャ (ぽんぽこ山)
2017-06-17 13:33:24
いやなんかもうねえ、
政治的な主張は出来るだけ笑いを盛り込んで書きたいなあってのがあるんですけども、
今のこの状況だとそれが日に日に難しくなって来るようで、
ご隠居はんの出番もなくなってしまうんやないやろかってところでしょうか。
まあ、奢れる者は久しからずというのが当てはまってくれるのやらどうなるのやら、ですわ。

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