ポレポレタイムスのぽれーっとした日常

ポレポレ隊員による映画や写真、時にはよもやま話など。現在「水になった村」を広めつつ新作「バオバブの記憶」(仮)制作中!

監督です(やっと帰ってきました)

2009年11月11日 01時29分46秒 | 水になった村
長旅が続いています。
来年早々に新しい本が出版されるのですが、その締め切りにも追われているのですが、何とかその撮影が終わり、隙を見てはダムの現場ばかりに通っています。
とにかく今の時代を見聞きしておかない事には、後悔すると思っているからです。
僕は絶対に現場に立っていなくては、物事が書けない人間なのです。
先日、鹿児島からの帰りに、熊本県川辺川ダム、長崎県石木ダム、福岡県小石原川ダム、岐阜県徳山ダムに立ち寄りながら、帰ってきました。
政権が交代した中、喜ばしいところもあり、そうでないところもあり、ダム反対である僕自身も心が揺らいでしまう現実があります。
とあるダムの現場では、まさに引っ越しのまっただ中。ずっとダムの事を基準に仕事をしてきたが、もうみんなは自営の仕事をやめ、街に出る決心をしていました。しかし、ダム事業は凍結と言う結果になってしまいました。
ある家族は小さな子供もいる大家族。これからどのようにして暮らして行けばいいのか、先が全くわからない状態。路頭に迷うのではないかというくらい、絶望的な話しでした。
とあるダムは、最後の一軒で、みんなは数年前に集団移転地に引っ越しています。しかし凍結。「引っ越さなくてよかった」と、昔のままの暮らしを営んでいる。
とにかく日本中が揺れに揺れています。、マスコミの話す事がすべてではなく、その見えないところは、想像をはるかに超える内容でした。
今まで10年以上付き合って来た人の顔から笑顔が消えました。あれだけ新しい暮らしに期待していたのにっと思うと、切ない気持ちになります。

最新の画像もっと見る